ゆきてかへらぬの小林秀雄、一人だけクソデカ感情が過ぎるので、それを大画面で浴びるのオススメです。
頭の中に岡田将生のええ顔の残像を数日間ストック状態にできるので(???)
残像の岡田将生を追えば追うほど、
(あの映画……泰子を中心に据えてはいるけど矢印のウェイトでいったら小林→中也が重くなかったか……????)
と深刻な顔になってしまい今に至ります。
あのシーン好きだったな。
あの…小林と中也がボードレールの詩(原文)を一緒に読んでキャッキャしてるところ。
(なんか…この「何を見せられているんだ」みたいな感情…あの時に似てる……エヴァでカヲルくんとシンジくんがピアノ連弾し始めた時…)と思いながら観ていました。
仏詩で連弾すな。
ところで「タバコとマントの恋」、映画の中では中也が泰子を襲う直前に詠んでいた詩ですが、私は毎度タバコが男でマントが女っていうのが不思議だなと思っていました。
マントも性別でいったら男っぽいアイテムだと思ってたけどなあ、と。
劇中で詠むタイミング的に、ここではタバコは中也でマントは泰子かぁ~とその時は理解しました。
しかし後になって、頭の中の岡田将生の残像がうるさいため
タバコは小林でマントが中也のがしっくりこないか…?になっています。
コワイ。岡田将生の残像がコワイ。
アイテムで例えるといえば、時計。
泰子が怯えていた時計。
泰子が小林の家に行っても中也の存在が身に迫ってあんなにも怯えていたのは、時計が中也の象徴だったからかもしれません。
そして白磁の壺。
骨董屋が偽物だと言っていたけど目利きの小林は本物だと見抜いていた壺。
あれは小林の象徴かなと。
中也は小林が見抜いた何よりの「本物」なんだと思います。
そんな時計を泰子に言われて小林が投げ捨てて。
時計の音が止まずにまだ壊れ切っていないからと、時計めがけて壺を泰子が投げ捨てて。
結局どちらも同時に壊れてしまったのは「タバコとマントの恋」の内容に似ていませんか?
青空文庫のリンク貼っときますね…。
そう思ったのは私だけでしょうか。岡田将生がうるさいから…(岡田将生は悪くない)
あとやっぱ「君(泰子)の身体を通して中原に触れたかった」の台詞はとんでもなかったですね。
あれは泰子キレていい。
ぶっちぎりのクソデカ感情台詞だった。