食欲不振(食べない、食べが悪い)という主訴

食欲不振(食べない、食べが悪い)という主訴で来院される飼い主さんは多いです。
以前の記事でもお伝えしましたが、うさぎの食欲不振(食べない、食べが悪い)は歯や胃腸の蠕動運動の問題が多く、
早めに診察し診せていただきたいとお伝えしました。
また、猫もうさぎ同様絶食により肝リピドーシスという脂質代謝の異常が肝臓におこることもあり、
注意が必要です。

本日は犬の食欲不振(食べない、食べが悪い)の主訴で来院された飼い主さんがいました。
比較的来院する理由の多い主訴ですが、犬の場合年齢、性別などいろいろな要因が関係してきます。
うさぎ、猫に比べると絶食の期間に余裕がある動物です。

それでも、大きな原因が隠れていないか、初期に検査を行って除外診断をすることがあります。
特に高齢の犬の場合はその傾向が強いです。
はじめから考えられる原因の検査をすべて進めることは少なく、順を追って必要ならば検査を進めます。

痛みによる食欲不振、主要な臓器の機能減退による食欲不振、心因性の食欲不振などいろいろな理由がありますが、
飼い主様と相談して治療を進めていきます。

本日の犬は9歳弱の避妊雌でした。人の年齢でいうと還暦前くらいですので高齢になってきます。
主な臓器の血液検査と炎症マーカーの犬CRPを検査しました。
幸い大きく異常値がみられなかったことから、対処療法をおこない、
お近くの住まいですので改善がみられなければ再度ご連絡していただくことになりました。

言葉をしゃべらない動物の診察は客観的な検査も重要ですが、
診察経験も大きいと思います。
お気軽にご相談ください。


石川台どうぶつ病院ペットホテル
東京都大田区にある犬、猫、うさぎ等の動物病院とペットホテル。
東急池上線石川台駅から徒歩５分
洗足池駅、雪が谷大塚駅から徒歩１０分
お気軽にお問合せください。

石川台どうぶつ病院ペットホテル外観

石川台どうぶつ病院は東京都大田区の石川台希望ヶ丘商店街内にあります。
さわやか信用金庫雪谷支店の隣です。
東急池上線石川台駅から徒歩５分、洗足池駅雪が谷大塚駅から徒歩１０分のところにあります。
犬猫うさぎなどの小動物臨床をしています。

石川台どうぶつ病院ペットホテルの外観です。

左の上の方にある袖看板の上にはホーランドロップのオブジェが飾ってあります。
モデルの子はもう亡くなってしまいましたが、ちおちゃんと言って、今も親交のあるスタッフだった方が飼っていたうさぎです。
オブジュを作ってくれる有名なところに写真を渡して作ってもらいました。
ホーランドロップのオブジェが看板にある店舗動物病院は日本で石川台どうぶつ病院だけだと思います。

私が設計して石川台どうぶつ病院を作ったのですが、
他にもいろいろこだわりがあります。
右の方にある夜になるとライトがつく案内板は今ではメジャーになっているLEDライトを使っています。
今でもLEDは高価ですが、7年前くらいはさらに高価で導入しようか迷いました。
今となっては導入してよかったと思っています。
LEDの長所はライトの寿命が長いのと、発熱量が少ないことです。

今回は石川台どうぶつ病院ペットホテルの外観のこだわりを少しお話しました。
また、内部室内、使用道具のこだわりも多くあります。
追々お伝えしますね。
皆様お仕事お疲れ様でした。


石川台どうぶつ病院ペットホテル
東京都大田区にある犬、猫、うさぎ等の動物病院とペットホテル。
東急池上線石川台駅から徒歩５分
洗足池駅、雪が谷大塚駅から徒歩１０分
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犬の発作を主訴に来院

本日犬の発作を主訴に来院された飼い主さんがいました。

私も人の発作で経験があるのですが、突如として起こる発作を見てしまうと
気が動転して、びっくりして、冷静な判断ができなくなります。
特に親しい間柄だとパニックになるくらい動転してしまいます。

かわいがっている犬の発作を初めて見たときは気が動転してしまうのはよくわかります。

本日の子は昨夜の発作のことでしたので、
来院した時は普通の行動になっていました。

丁寧にお話を聞いて診察を進めていきます。
よくお話を聞くと発作でなく、痛みによる症状だったり、悲鳴だったりすることもあります。
何回か繰り返すようであれば、冷静になっているときには動画を撮っておくのもいいでしょう。
本日の子は発作でした。

また、中毒物質による神経症状の発作の場合もあるので慎重に問診を進めます。

血液検査や尿検査で頭の中でない代謝に関わることで脳細胞に異常を起こしていないかを調べたりします。
本日の子は発作に結びつく検査結果はありませんでした。

頭は頭蓋骨によってレントゲンが遮断されるため、頭の中の異常がわからないので、
より構造的な器質的な異常の有無はMRI検査やCT検査をしていくこともあります。

脳波検査等の特殊検査を進めるかどうかはその時々で判断します。

一般には３か月に２回以上発作を起こしているときには治療を考えていきます。
これもその子その子で判断がかわりますので、飼い主さんとしっかり話し合って進めていきます。
本日の子は頭蓋外の原因が考えにくいことを確認して経過観察となりました。

発作を主とする慢性脳疾患をてんかんといいますが、
てんかんにもいろいろな分類があり、それぞれで原因対処が違ってきます。
犬の特発性てんかんの罹患率は１～２％といわれています。
てんかんの治療目標は３か月に１回未満かゼロの発作にすることといわれています。
実際の目標は飼い主さんと相談して決めていきます。
本日の子も発作が起こった時の対処法などをお伝えしておわりました。


石川台どうぶつ病院ペットホテル
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東急池上線石川台駅から徒歩５分
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細胞診断検査の実施について

体に何かしらの腫瘤(できもの)ができた場合はそこの細胞を取ってきて検査することがあります。
細胞診断検査と言います。

針吸引で取ってくることやスタンプと言ってスライドガラスを押し付けて細胞を取ったりします。
体のどこにでもそのような腫瘤ができてもおかしくないので、採取するのが難しい場合があります。

動物を動かさないようにすることが難しいため、
特に感覚器の近くは採取するのが難しいです。

本日は鼻の上部から口唇にかけて腫瘤ができた犬の細胞診断をしました。

年齢が１２歳で、鼻づまりを起こしており、心臓疾患がある子でしたので、
気管挿管を行って全身麻酔下で細胞診断検査をしました。

無事細胞を採取できたのですが、外観触った感じからあまりいいものではなさそうです。
外部の検査機関に提出して結果を待ちます。
１週間くらいで結果はきます。

摘出は難しい場所なのでどうするか飼い主さんと相談です。

このように細胞診断の検査には麻酔をしてから採取することもあります。
できている場所などで判断しますので、ご相談ください。


石川台どうぶつ病院ペットホテル
東京都大田区にある犬、猫、うさぎ等の動物病院とペットホテル。
東急池上線石川台駅から徒歩５分
洗足池駅、雪が谷大塚駅から徒歩１０分
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犬の停留睾丸(停滞精巣)の手術

本日は犬の停留睾丸(停滞精巣)の手術を行いました。

停留睾丸とは睾丸が陰嚢まで降下してこないで、
おなかの中にとどまったままになってしまった状態のことです。

本日は１つは陰嚢に下降していたのですが、
もう１つがおなかの中にとどまっていました。

鼠蹊部に睾丸と思われるものがありそうでしたが、
麻酔下で精査したところ、おなかの中にあることがわかりました。
開腹し摘出しました。

睾丸はおなかの中にあると腫瘍になりやすく、
今回は血尿などの症状がはじめにあり、
精巣の影響でなく、前立腺の問題がありそうでしたので、
今後のことも考えて手術をおこないました。

年齢が１０歳で、心臓に雑音がある心臓疾患持ちの子でしたが頑張ってくれました。
無事に手術を終えることができました。

腫瘍になるとエストロジェン亢進などにより骨髄抑制がおこることがあります。
汎血球減少症により命を落としてしまうこともあります。
詳しくはご相談ください。


石川台どうぶつ病院ペットホテル
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