【鈴木駿介】
・白鷗足利高校軟式野球部前主将
・選手をまとめる役目として、現役を退いた後も後輩の相談役になっている。
・野球の知識にたけていて、僕自身本当に助かる場面が多々ありました。
そんな彼も、苦労してきた一人。
1年の春から捕手としてレギュラーを経験してきた彼。
正直付いていくだけで精いっぱいだったそうです。
2年の春に、色んな事を考えすぎて不振に陥り、レギュラーを落とされたそうです。
2年の夏が終わり、新チームが始動します。
その時に、監督やチームメイトから打診され、主将に立候補し、
そこから主将生活が始まったそうです。
「何をしていいのかも分からず、野球どころではなかった。」
本人のコメントです。
そんな中、監督からの指示を淡々と守ったそうです。
投手に近い位置にいてくれとのことで、ショート、ファーストを守り、
時には外野をこなす日々。
ただ、結果は全く残せなく、練習試合でベンチでの日々が続く。
そして、球審を務めたこともあったそうです。
○樋口先生が、鈴木前主将に与えたこと
【森を見て一本の木を見る】
ベンチから選手を観て、グラウンドの色んなところから選手を観て、
時に審判を務めて全選手の動きを観る。
自分の立ち位置は?
自然と分かってきたそうです。
秋の大会直前、もらった背番号は2大会ぶりの「1桁」。
・・・・かなり重みを感じました(鈴木前主将)
その重みは、ポイントで結果を残すことで消されていったみたいです。
・・・・ここで決めなければ次はない。
そのポイントが自然と分かるようになったと聞きます。
そこから、練習試合で結果が残ってくるようになり、
レギュラーを獲得したんだという実感が沸くようになったそうです。
投手の近くで何を学んだか。
外野になって、何を学んだか。
球審になって何を学んだか。
ベンチ外で何を学んだか。
黙々とこなし、観ていった結果が、
昨年の彼の姿だったと思います。
それが故、しっかりと観ることが出来、
指示することが出来たのではないかと思います。
樋口先生は、ただ、鈴木前主将に指示をだしたわけではなく、
意味のあることを与えてくれた。
それに気が付いたから、今の彼があるのだと思います。
【後編に続く】