Kazuaki Koseki Photo Blog

KAZUAKI KOSEKI PHOTOGRAPHY from Yamagata,Japan 写真と僕と山形の風景・・・

夕暮れに響く『 Hardy 』の音色

2009-08-01 17:30:00 | 釣り歩き
向かった先は寒河江川C&R区間大井沢地区

7月28日

午後からの半日休み、到着したのは午後3時

始めに向かったのは、大井沢伝承館前広場


澄んだ流れと、綺麗な青空、まばゆい太陽








気温は少し暑く水温は17℃位とこちらも少し高め

でも、時間が過ぎて行けばいいかもしれない


早速、釣りを開始するが、

反応するのハヤ、

たまに針掛りしてくるのも、ハヤ

ハヤ、ハヤ、ハヤの連発で時間だけが過ぎて行く


途中でフライマンの方に話しかけてみるが、全然ダメとの答え。


時間はいつの間にか5時を回り、少しづつ太陽が傾いてくる


そろそろかと、上島橋へと移動


ここ最近、上島橋上のプールが砂で埋まっている

数年前は、大型のレインボーが悠々と泳ぎ

フライマンがズラッと並びながらロッドをふる

フライマンにとっての寒河江川の聖地の様だった場所


もちろん、ニジマスも殆ど見つける事が出来ない

本当に寂しい限りです。


一応、その場所でフライを流してみるが・・・・

フライに飛びついたのは、やっぱりハヤでした。

流れ込みの、水量のある場所でもハヤ・・・・・

結構笑えてきますね。


ヤマメかイワナのあたりは2度あったのですが、結局乗らず。


でも、なぜか焦りと落胆はそれほどありません。

何でって・・・

2、3年前、同じ様な状況の中、突然飛び出したニジマスが脳裏をよぎっていたからです。

夕暮れの中、素晴らしい引きとジャンプを見せてくれたニジマスは未だに忘れる事出来ません。



そして、この日も同じ様なことが起こる様な気がした様な、しない様な・・・・・




時刻は6時を回り、水面は沈みゆく夕日に照らされ幻想的に映し出されている。

この時間帯、逆光になる右岸側からのフライの視認性は非常に悪い。

たまに、フライを見失ってしまう。

早い流れの中では尚更起こってしまう。


早い流れの間の、少し緩い流れの中をフライが流れて行く・・・・・

そして、遂にその時はやって来た。

モコッと背びれを見せながら現れ、静かにゆっくりとフライを銜えて行った。


すかさずロッドを煽ると、ガッチリとフッキング

直後、ロッドが強い力で引き絞られる

そして、ジャンプ!

夕日に照らされた、その魚体は丸まるとした砲弾の様なナイスプロポーションのニジマス



すかさず、リールファイトに移行すべく弛んだラインを巻き取る


ニジマスは中々寄ってこない

早い流れに潜り、ロッドは強く引き絞られて行く。

力強い引きだけが、ロッドを通して伝わってくる。


次の瞬間、Hardyリールの心地よい逆転音を鳴らしながら

強い流れの中を、下流へと激走して行く。




幾度とドラグ音を鳴り響かせただろうか



少しづつ引きが落ちて来た様に感じた僕は、ランディングへと移行すべく

流れの緩い場所へと少しづつ下っていった。

水面から顔を出し姿を見せたニジマスは、それでも最後の力を残している。

ランディングネットを背中から取り出し誘導させようとするが、


魚体を翻し、また離れて行く。

しかし、遂にネットへと納まる時がやって来た。



ネットに納まったのは、42センチの抜群のプロポーションの虹鱒













時計は6時半をまわり、ヒットしてから10分以上が過ぎ去っていた

さすがに、疲れている様子のニジマス

愛おしくはあるが、

少しだけ写真を撮らせてもらって、急ぎリリースに移る


魚体を支えながら、流れの中に泳いで行くのを待つが

中々体力が回復しない。

程なくして、上流へと泳ぎ消えて行った。



安堵感と満足感だけがいつまでも残っている。

夕暮れはまだ続き

ロッドを振る時間も、チャンスも残っている。


しかし、もう満足だった・・・・・・・









ランキング参加中です!『 ポチッ 』と応援お願いします!
にほんブログ村 釣りブログへ にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへ にほんブログ村 写真ブログへ


こちらも 『ポチッ』 とお願いします(●^ε^●)


















最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
う~ん (ぷくぷくりん)
2009-08-01 21:13:36
素晴らしいレインボーですね!
いったい何を食べたらこんなナイスバディーになるのでしょう??
数年前の記憶に残る魚との出会いが、またいい魚との出会いを繋げたのでしょうね・・・。

自分はまだ大井沢でやったことがないので、レインボーの醍醐味も未経験です。
返信する
ナイスフィッシュ!ですね (メタボおやじ)
2009-08-01 22:20:47
渓でのリールファイトは
レインボーだからこその醍醐味ですね、
   
心地よい逆転クリック音が
脳裏をよぎり・・・・・
  
バレルナ!
と心で叫んで拝見させて頂きましたよ。
  
返信する
ぷくぷくりんさんへ (issey)
2009-08-01 22:27:45
やはり、川の規模が大きいというのは、鱒が大きくなる大きな要因なのかと思います。
さらに、C&Rの成果なのでしょう。
今はアント等のテレストリアル中心でしょうか。

始めは簡単には釣れないかもしれませんが、またひと味違った感覚で、結構ハマってしまいますよ。
返信する
メタボおやじさんへ (issey)
2009-08-01 22:46:41
何気に今年最初のニジマスで、
心の底から満足出来る一尾でした。

でも、あのクリック音を聞くために、また通ってしまいそうです。

バレていたらと考えると・・・・
バレなくて良かったです。

9月中旬からは、一番楽しめる時期で楽しみです。
返信する
Unknown (Blue Wing Olive)
2009-08-02 07:54:19
ニジマス42cm・・・
すごい引きだったことでしょう。
ロッドに伝わる、ニジマスの力を想像してしまいました。
こちらは毎日雨が続いて釣りどころじゃありません。うらやましいです。
返信する
Blue Wing Oliveさんへ (issey)
2009-08-02 14:15:09
このサイズにしては、かなり強い引きでした。
サイズも大切ですが、コンディションや生息環境によって、大分違うもんだと改めて実感しました。
特に、イブニングに出てくる様な鱒は結構力強い様な気がします。

こちらも、雨が降るのですが、ずっとではないので、合間に楽しめたり出来るので、恵まれているのですね。

これからは、アブが恐い季節になりますけど・・・(汗)
返信する
Unknown (kei)
2009-08-02 22:03:59
読んでいて、手に汗握りました!
グッドサイズ、グッドコンディションのレインボーですね。
ヒレもピンピンで、うらやましい限りです!

イブニングの鱒って、どうしてあんなに荒々しいんでしょうね。警戒感が薄れるのもあるのかな、とは思いますが、日中と同じ川とは思えない事が良くあります。昼から元気に遊んで欲しいですが、それは人間のわがままですね(笑)。
返信する
keiさんへ (issey)
2009-08-02 23:17:30
期待を裏切らずにキャッチ出来て良かったです(笑)
ニジマスのピンク色の部分(本当はもう少し色が濃かった)と、夕日に照らされた水面の色が同じ様な色で、幻想的でした。

こんな時には、一眼レフのカメラを持っていたらな~なんて思ってしまいます。

イブニングに出る鱒は、猜疑心が強く狡猾なのかも知れませんね。だからこそ、コンディションがよくパワフルなのかな?と思ったりします。

山形は東北なのですが、盆地なので夏は蒸し暑く日中はかなり大変ですが、
ここ数年、なぜか夏には沢山のアントフライとスタンダードフライを持ってこの川に立ってます。

そういえば、この鱒をキャッチしてから
寒河江川に捧げるランディングネットを作りたくなってきました。
時間に余裕があればですけど・・・

返信する

コメントを投稿