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任侠学園

2019年09月29日 16時30分25秒 | 映画 な行
評価★★★【3点】



反社会勢力がまさかの世直し人となる痛快コメディ
のはずだった。。。



弱小ヤクザ“阿岐本組”の組長・阿岐本雄蔵は、
義理人情に厚いのはいいが、困っている人を見過ごせず、
すぐに厄介ごとを引き受けてしまうのが玉にキズ。
そんな組長の気まぐれにいつも振り回されているのが
No.2の日村誠司。
今回も経営不振に陥った私立高校の再建を任され、
中卒で学校嫌いにもかかわらず、高校の理事をするハメに。
さっそく子分たちを従え学園に乗り込む日村。
しかしそんな彼らを待っていたのは、無気力・無関心の
イマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだった…。
<allcinema>



今野敏の人気小説『任侠』シリーズは未読。
同じ世直しモノでも介護ヘルパーの『任侠ヘルパー』には
遠く及ばなかった。
これは何が原因かと考えたときヤクザのリアル感がないからだ。

草彅くん主演の『任侠ヘルパー』には
老人介護の悲惨な現実を目の当たりに介護社会の在り方を
痛烈に批判しながらも、自分はヤクザだからと
世の中とのギャップを描く余裕のようなものがあった。
そして最終的に自ら立ち上がる絶妙な匙加減があったものだ。

本作には、そういった何かを訴えようとするメッセージが
なにひとつ伝わってこない。
笑いを狙った小ネタも幼稚っぽくワタシ的にすべりまくり。

但し見どころはそれなりにある。

西田敏行、白竜、中尾彬、光石研といえば北野監督の
『アウトレイジ』シリーズのメンツということで
ヤクザを演じたら、やはり凄みという意味では本物っぽい。
なので、終盤の西田敏行と白竜が静かに向かい合うシーンは
本作最大の見せ場としてワタシの記憶に残るだろう。



【今週のツッコミ】

・父母会会長ってあんな権限あったっけ?みたいな。

・いや~西田敏行の組長さんの熱い義理人情には涙腺緩む。

・あの豚料理ってどこから手を付けるのか見ものだった。
 最後のNG集で場所が分かりスッキリ!

・生徒会委員の女子高生を演じた桜井日奈子に今後要注目だ。

・高木ブーさん遺影の出演だけでギャラいくら?

・若頭演じた西島秀俊氏に一縷の望みを託したが
 やっぱり今回のやくざもワタシにしっくりこなかった。

・巷の評価はいいので、次は『任侠旅館』?^^;
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監督:木村ひさし
脚本:酒井雅秋
音楽:末廣健一郎
出演:西島秀俊/西田敏行/伊藤淳史

『任侠学園』




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