評価★★★★【4点】
美しく切ないモダン・ノワールの世界へようこそ。
◆
1939年のアメリカ。
故郷を後にしたスタンは、やがて怪しげで華やかなカーニバルの一座で
働き始める。彼はそこで読心術のテクニックを学ぶと、
電流ショーをしていた美女モリーを連れて一座を抜け出す。
その後、2人は一流ホテルでお金持ちを相手に
読心術のショーを披露し成功を収める。
ある日、そんなスタンの前に、美しくエレガントな心理学者
リリス・リッター博士が現れるのだったが…。
<allcinema>
◆
ある男が、旅先で見つけた小さなカーニバル一座で仕事を与えられる。
そこで徐々に頭角を現し、一座の看板娘と恋仲になり
二人で都会のショービジネスに殴り込みをかけ大成功を収めるという
絵に描いたようなサクセスストーリーならいいがそうじゃない。
ま、初めこそ、俗にいう右肩上がりの勝ち組となっていくわけだが
人生、欲を出し過ぎると、とんでもないしっぺ返しが待っている。
双六でいうところの振り出しに戻る、いや、それ以前にまで成り下がる。
2時間30分の長尺な作品なんだけどもドラマの構成がすぐれ
伏線の張り方も丁寧で最後までダレることなくイッキに見せる。
読唇術のトリックを習得し自信に溢れ傲慢ですべてを操れると信じた男。
これってマジシャンと同様に種があり、それを巧みに操り
相手を騙す手法ということでメンタリストと覚えた方が分かり易い。
そういや、メンタリストのDaigo氏をテレビで見かけなくなりましたが
YouTubeの問題発言を機に消えたのでしょうか。
それはさておき、久しぶりに美しい作品に出会えた気分。
ラストのオチも最初に繋がるし、男の成れの果てにどう思う。
◆
【今週のツッコミ】
・都会は危険!ハイリスク・ハイリターン。
・ゴージャスで冷酷な悪女を演じさせたらこの人の右に出る女優はいない。
ケイト・ブランシェットに付いていくルーニー・マーラ。(キャロルかよ)
・ケイト・ブランシェットとローレン・バコールが似ている(本作と関係ないし)
・事あるごとにタバコに火をつける主人公。
いいかげん禁煙すればいいのに(それはワタシ)
・見世物小屋の獣人の雇用をもっと伸ばしてあげてください。
ピンポンダッシュで、お一人様宅配しました!って。。。
・本作で最もショッキングなシーンは息子を亡くした老夫婦の行く末。
言葉の使い方を間違えると、こういう結果になっても仕方ない。
解釈は人の数だけありますから。
・本作で最もグロいシーンは倒れたリチャード・ジェンキンスの顔かな。
そんな顔になったのも、アンタが抱きつくからいけないんです。
------------------------------------------------------------------------------------------
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ、キム・モーガン
出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット
『ナイトメア・アリー』
美しく切ないモダン・ノワールの世界へようこそ。
◆
1939年のアメリカ。
故郷を後にしたスタンは、やがて怪しげで華やかなカーニバルの一座で
働き始める。彼はそこで読心術のテクニックを学ぶと、
電流ショーをしていた美女モリーを連れて一座を抜け出す。
その後、2人は一流ホテルでお金持ちを相手に
読心術のショーを披露し成功を収める。
ある日、そんなスタンの前に、美しくエレガントな心理学者
リリス・リッター博士が現れるのだったが…。
<allcinema>
◆
ある男が、旅先で見つけた小さなカーニバル一座で仕事を与えられる。
そこで徐々に頭角を現し、一座の看板娘と恋仲になり
二人で都会のショービジネスに殴り込みをかけ大成功を収めるという
絵に描いたようなサクセスストーリーならいいがそうじゃない。
ま、初めこそ、俗にいう右肩上がりの勝ち組となっていくわけだが
人生、欲を出し過ぎると、とんでもないしっぺ返しが待っている。
双六でいうところの振り出しに戻る、いや、それ以前にまで成り下がる。
2時間30分の長尺な作品なんだけどもドラマの構成がすぐれ
伏線の張り方も丁寧で最後までダレることなくイッキに見せる。
読唇術のトリックを習得し自信に溢れ傲慢ですべてを操れると信じた男。
これってマジシャンと同様に種があり、それを巧みに操り
相手を騙す手法ということでメンタリストと覚えた方が分かり易い。
そういや、メンタリストのDaigo氏をテレビで見かけなくなりましたが
YouTubeの問題発言を機に消えたのでしょうか。
それはさておき、久しぶりに美しい作品に出会えた気分。
ラストのオチも最初に繋がるし、男の成れの果てにどう思う。
◆
【今週のツッコミ】
・都会は危険!ハイリスク・ハイリターン。
・ゴージャスで冷酷な悪女を演じさせたらこの人の右に出る女優はいない。
ケイト・ブランシェットに付いていくルーニー・マーラ。(キャロルかよ)
・ケイト・ブランシェットとローレン・バコールが似ている(本作と関係ないし)
・事あるごとにタバコに火をつける主人公。
いいかげん禁煙すればいいのに(それはワタシ)
・見世物小屋の獣人の雇用をもっと伸ばしてあげてください。
ピンポンダッシュで、お一人様宅配しました!って。。。
・本作で最もショッキングなシーンは息子を亡くした老夫婦の行く末。
言葉の使い方を間違えると、こういう結果になっても仕方ない。
解釈は人の数だけありますから。
・本作で最もグロいシーンは倒れたリチャード・ジェンキンスの顔かな。
そんな顔になったのも、アンタが抱きつくからいけないんです。
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監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ、キム・モーガン
出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット
『ナイトメア・アリー』
>ケイト・ブランシェットとローレン・バコール
冷たい雰囲気とブロンドはそっくりです。
オープニングとラストの繋ぎはナイスでした。
>男の成れの果てはどうでしょう?
哀れな表情のブラッドリーにはグッときました。
禁煙頑張ってください。
結果、観てよかったです。
人間世界はホラーより怖いってことでしょうか?
わたしも、あの老夫婦(特に奥さん)の気持ちが
すごい辛かったです。
ブラッドリーとはまた違うイメージが面白そうですよね。
但し、相手とのバランスを見た場合ブランシェットの相性はどうなんでしょうね。
むしろケイト・ウィンスレットの方がしっくりきたりして。。。
ブランシェットはクラシック女優のような重厚でエレガントな雰囲気を唯一持ってると豪語したいです。
同じベテラン女優でもトニ・コレットはちょっと違いますもんね。
某映画サイト(Filmarksの映画)で高評価だったのでスルーせずに行ってきました。
結果は納得の満足度でしたから、行ってよかったです。
あの時代の見世物小屋に興味津々で、特に獣人が作られたモノであることに驚きました。
勘違い老夫婦はホント辛かったですね。
デル・トロっぽくって、でもクリーチャーが出てこないからデル・トロっぽくなくって、それでも面白い作品でした。
いつの時代も成功者や金持ちであればあるほど、メンタリストや占い師にハマっていくんですよね。そこを描いているのも教訓でした。いえ、大金持ちには生涯ならないのでそんな教訓は無用なのですが。
あの獣人含め、他の見世物小屋のキャラクターもそんなに凄まじいってことはなかったですね。
予告編の雰囲気は第二の半魚人映画を期待してましたよ。
大富豪の楽しみというのは庶民とは違うんですね。
ワタシなんか小銭とポイ活という小さなところで一喜一憂してますよ。