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ファントム・スレッド

2018年05月26日 17時39分51秒 | 映画 は行
評価:★★★☆【3.5点】



こういったアブノーマルな愛もまた然り!^^;



1950年代、ロンドン。
レイノルズ・ウッドコックは妥協のない職人仕事で
英国の高級婦人ファッション界の中心に君臨する天才的仕立て屋。
そして神経質な彼が服のことに集中できるよう、
雑事を一手に取り仕切るのが姉のシリル。
ある日、レイノルズは若いウェイトレスのアルマに出会い、
彼女を新しいミューズとして迎え入れる。
彼女のモデルとしての“完璧な身体”に多くのインスピレーションをもらい、
創作意欲をかき立てられるレイノルズ。
しかしアルマは、レイノルズの単なるミューズという立場に
甘んじる女ではなかった。そんなアルマの情熱的な愛情に、
次第に厳格な生活のリズムが狂わされていくレイノルズだったが…。
<allcinema>



田舎のウェイトレスのサクセス・ストーリーと思いきや、
とんでもない愛が描かれる、ある意味“禁断の愛”とはコレのことか。

彼女が徐々に壊れ始めたのは、常に厳格である夫の愛の不信感からだが
これって完全なるSM夫婦ではなかろうか。

終盤にかけ、夫への憎しみからとんでもない行動を起こすアルマ。
すでにそこまで追い詰められたんだな~とびっくりしていたら
彼女の不可解な行動すべてを察知していた夫に、これまたびっくりだ^^;

何はともあれ、夫婦喧嘩の後のアブノーマルな仲直りは
非常に危険な香りを好むセレブならではお遊びなのかもしれない。


【今週のツッコミ】
・寸止め!1回目は微量であっても、あそこまで苦しむんだから
 2回目の大量ソテーに「白い肌の異常な夜」の再現かと思ったわ。

・ある意味、フグ料理をシロウトにさせるようなものなのか。

・モデルとしてレイノルズの家にやってきたアルマの食事音は
 あれってワザとやってるのかと思った。
 あれはレイノルズじゃなくても文句言いたくなるわ(笑)

・毎日、同じ行動をリスクなく過ごすことに安心感を抱くのは彼だけではない。
 が、しかし、突発で結婚式に呼ばれたことに動揺する姿が笑える。

・つまりは対人恐怖症のような引きこもりだったんか?

・意外に優しく接してくれたレイノルズの姉。
 この小姑がアルマに厳しく当たるのかと予想したが違いましたね。

・本作で引退されるダニエル・デイ=ルイスの最後の雄姿を見たいためだけに
 観に行った作品。
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監督:ポール・トーマス・アンダーソン
脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ダニエル・デイ=ルイス/レスリー・マンヴィル/ヴィッキー・クリープス

『ファントム・スレッド』


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4 コメント

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名画座もの? (笛吹働爺)
2018-05-26 18:10:49
別件です。
カンヌでパルムドール取った是枝監督「万引き家族」、百田尚樹さんとかが「日本を貶める映画ばかり作ってる、万引きを奨励するのか」などの批判あり。
まさにしかり。ありそうな日常がテーマの山田監督作品と違って、ちょっとアブノーマルな是枝作品。
売れないのも無理はないか・・・。
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笛吹働爺さんへ (ituka)
2018-05-26 20:10:38
百田さんの毒舌復活ですね。
万引き家族が社会に与える影響を考えてのことでしょうけど
ワタシは単なるエンタメ気分でして、現にアメリカでも偽りの家族として犯罪コメディ映画ありますし
そこまで深く考えないことにしてます。
もちろん、万引きは犯罪なのでダメというのが前提ですけどね^^;
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こんばんは〜 (margot2005)
2018-06-11 23:20:56
マジでアブノーマルな愛でした。
アルマの食事音...私もあれかなり気になりました。
レイノルズの気をひくためにわざとやったとしか思えませんが、まぁでも逆効果でした。
アルマはレイノルズの姉の上手いってましたね。完璧なまでに...。
ダニエル・デイ=ルイスの引退は実に残念です。
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margotさんへ (ituka)
2018-06-12 20:07:08
死と隣り合わせの愛ってどうなんでしょうね^^;
いつ死んでもおかしくない状況って、より愛情が深まるんでしょうかね~。
こういったアブノーマルな関係って体力が合って若い時期ならともかく
還暦前後のお父さんには危険すぎます(笑)
いずれそれが仇となり介護が早まるでしょう。
この家は、徐々にアルマのペースに嵌っていきましたね、アーメン(笑)
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