満足度:★★★★【4.0点】
県警の広報事務員が親友の死をきっかけに真実に立ち向かう。
◆
警察の不祥事を追っていた新聞記者の親友が変死体で発見されたのをきっかけに、
県警の広報職員が、同期刑事の力を借りて独自の調査に乗り出し、
やがて思いもよらぬ事件の真相に迫っていくさまを描き出す。
<allcinema>
◆
ある日、女子大生がストーカー被害の末に殺害される事件が発生した。
米崎県警平井中央署は女子大生の両親からストーカー行為の被害届を事前に提出されていたが
受理をせず1週間先送りにしていた。
この先送りの原因が、署内で慰安旅行に出かけていたというとんでもない事実を
地元新聞社にスクープされ世間から大バッシングを受けることになる。
県警内部では、誰がこの慰安旅行の日程を新聞社に漏らしたのかを巡る犯人探しが始まった。
実は、県警本部広報課の泉(杉咲花)は、親友の米崎新聞社の記者である津村千佳に
うっかり慰安旅行の情報を漏らしてしまい、そのことを口止めしていたのだ。
だが、暴露記事をめぐり泉は千佳が約束を破って記事にしたのではないかと疑ってしまう。
千佳は自分じゃないときっぱりと否定し、自らの潔白を証明しようと独自調査をするのだった。
しかし、その1週間後、千佳は変死体となって発見される。
とまあ、こんな感じで警察の不祥事から始まって、それをリークさせた人物探しや
さらに関係者の変死などで「何か裏がある」という不穏な空気は期待させるが、割とありがち。
観客は序盤の警察の不祥事に伴い、組織ぐるみの隠蔽体質などが浮かんでくるものの
ただ、その先にある国家規模の闇まで絡んでくることは想像できなかった。
どうでしょう、中盤までは、よくある事件モノで、どこが高評価?だったが
ラスト15分からの大どんでん返しでイッキに惹きこまれることになった。
やっぱり杉咲花さんの演技は見ごたえ十分。放映中のドラマ「アンメット」も面白いし。
◆
「今週のひと言」
・桜の木を背景にミスリードを誘う邦題に座布団一枚!!!
・給湯室で聞き込みするシーンに緊張が走った(笑)
・杉咲花さんの冒頭のアップが「あのちゃん?」だった。可愛い!
・喫茶店?客人がやたら喫煙するシーンに70~80年代かと思ったが
刑事さんの乗る捜査車両見て現代だと確信(苦笑)
・日本の公安警察の隠語。
・柚月裕子氏原作は「孤狼の血」シリーズなどがあり魅力ある作家さん。
・これ「サクラ」シリーズで続編希望したい。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
監督:原廣利
脚本:我人祥太、山田能龍
音楽:森優太
出演:杉咲花、萩原利久、森田想、坂東巳之助、豊原功補、安田顕
『朽ちないサクラ』
県警の広報事務員が親友の死をきっかけに真実に立ち向かう。
◆
警察の不祥事を追っていた新聞記者の親友が変死体で発見されたのをきっかけに、
県警の広報職員が、同期刑事の力を借りて独自の調査に乗り出し、
やがて思いもよらぬ事件の真相に迫っていくさまを描き出す。
<allcinema>
◆
ある日、女子大生がストーカー被害の末に殺害される事件が発生した。
米崎県警平井中央署は女子大生の両親からストーカー行為の被害届を事前に提出されていたが
受理をせず1週間先送りにしていた。
この先送りの原因が、署内で慰安旅行に出かけていたというとんでもない事実を
地元新聞社にスクープされ世間から大バッシングを受けることになる。
県警内部では、誰がこの慰安旅行の日程を新聞社に漏らしたのかを巡る犯人探しが始まった。
実は、県警本部広報課の泉(杉咲花)は、親友の米崎新聞社の記者である津村千佳に
うっかり慰安旅行の情報を漏らしてしまい、そのことを口止めしていたのだ。
だが、暴露記事をめぐり泉は千佳が約束を破って記事にしたのではないかと疑ってしまう。
千佳は自分じゃないときっぱりと否定し、自らの潔白を証明しようと独自調査をするのだった。
しかし、その1週間後、千佳は変死体となって発見される。
とまあ、こんな感じで警察の不祥事から始まって、それをリークさせた人物探しや
さらに関係者の変死などで「何か裏がある」という不穏な空気は期待させるが、割とありがち。
観客は序盤の警察の不祥事に伴い、組織ぐるみの隠蔽体質などが浮かんでくるものの
ただ、その先にある国家規模の闇まで絡んでくることは想像できなかった。
どうでしょう、中盤までは、よくある事件モノで、どこが高評価?だったが
ラスト15分からの大どんでん返しでイッキに惹きこまれることになった。
やっぱり杉咲花さんの演技は見ごたえ十分。放映中のドラマ「アンメット」も面白いし。
◆
「今週のひと言」
・桜の木を背景にミスリードを誘う邦題に座布団一枚!!!
・給湯室で聞き込みするシーンに緊張が走った(笑)
・杉咲花さんの冒頭のアップが「あのちゃん?」だった。可愛い!
・喫茶店?客人がやたら喫煙するシーンに70~80年代かと思ったが
刑事さんの乗る捜査車両見て現代だと確信(苦笑)
・日本の公安警察の隠語。
・柚月裕子氏原作は「孤狼の血」シリーズなどがあり魅力ある作家さん。
・これ「サクラ」シリーズで続編希望したい。
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監督:原廣利
脚本:我人祥太、山田能龍
音楽:森優太
出演:杉咲花、萩原利久、森田想、坂東巳之助、豊原功補、安田顕
『朽ちないサクラ』
このひとって他の作品を観ても、ものすごく滑舌がいいですよね!
脇役として遠藤憲一クラスに近づいていると勝手に思っています(笑)
まぁ、一人より多数っていうのは上に行けば行くほどそういう傾向にありますよね。
もしも杉咲花がスーパーヒーローだったら、そこは一人残らず救うと言い出すのでしょう。
しかし、国家レベルの組織に関与してる設定には驚きました。
杉咲花は圧巻でした。
そしてワタクシ的には安田顕が出世したなぁ、と感慨深い作品でした。
だって切れ者の役なんですもの!あの安田顕がですよ!
と、冗談はさておき、失われた一人の命よりもこれから失われるかもしれない多数の命の方を優先するっていうのが、理屈は判るのですが、釈然としなかったのも事実でした。
確かに本作は終盤まで、、、というより自分の上司の裏の顔を剝がされていくラストで
泉(杉咲花)があの熱量で語りだしていくところが唯一前のめりになれた部分だった感じでアレがなかったら★3程度でした。
感想なんて人の数だけありますから、むしろ違う意見があった方が気づきもあって面白いのでないでしょうか。
せぷさんこそ、お気になさらないように^^
面白かったです、と言いたいところなのですが、自分には突き刺さるものはなかったかな。
レビューも厳しめなものになるかもしれませんが、itukaさんが面白いと思ったものを自分が面白くないと思うことも、そのまた逆も普通にあることだと思うので気になさらないでくださいね。
これからもitukaさんのレビューは参考にさせてもらいます。
いつも参考にしてくださってるということありがたいです。
『朽ちないサクラ』『ザ・ウォッチャーズ』の二択で迷われているとのことで、この2本で決めるのなら、ワタシ的には「サクラ」をお薦めしたいです。
感想は人の数だけあると言われるので、なんとも言えませんが、世界観なら『ウォッチャーズ』ですが、普通にいい映画だなと思えたのは『サクラ』の方でした。
一応こんな感じですけど、その時の体調もありますもんね。参考になってもらえたなら嬉しいです。
itukaさんとは見る映画のジャンルが被ることが多いので、記事を参考にさせてもらうことも多いです。
今度の日曜日、体調が良ければ映画を観てこようと思っているのですが、『朽ちないサクラ』と『ザ・ウォッチャーズ』の上映時間が被っていてどちらかしか見れそうにありません。
itukaさん的にはどちらがお薦めでしょうか。
教えてください。
薦められても違う方を観る可能性もありますし、体調が悪ければ観に行かないかもしれませんが、よろしくお願いします。