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評価:★★★☆【3,5点】
北欧というお国柄ゆえ、詩的情緒あふれる作品に。
透き通るような雪景色。
孤独な少年の儚くも切ない初恋ものがたり。
決して混じり合うことのできないふたり。
12歳という年齢だからこそ出来た異種族間の恋を
ときに戦慄な描写を織り交ぜながら切なく静かに描く。
◇
ストックホルム郊外の小さな町。
集合住宅に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカー。
同級生のイジメに苦しみながらも、誰にも助けを求めることが出来ず、
ただ復讐を夢想してはじっと堪え忍ぶ日々。
そんなある晩、彼はひとりの謎めいた少女と出会う。
彼女は、オスカーの家の隣に父親と引越してきたばかりの少女エリ。
やがて、同じ12歳だという彼女と毎晩のように言葉を交わすようになり、
自分よりも大人びた彼女に次第に心惹かれていくオスカー。
その頃、町ではおぞましい殺人事件をはじめ奇妙な出来事が立て続けに起こり
、住民の間に不安が広がっていた。
そんな中、エリが少女の姿のまま200年も生きているヴァンパイアだと
いう衝撃の事実を知ってしまうオスカーだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレ注意】
どうなんでしょう。
ワタシ的に映像に関しては、カメラワークの素晴らしさというか
スウェーデンという国のイメージ自体がどこか神秘的で
少年のルックスも含め、もっともっと綺麗な画が撮れるような気も。
その少年と対比させるかのように、北欧系とは異なる少女のルックス。
黒髪、いつも汚れている少女の爪など、細かい演出がかなり効いていて
監督のきめ細やかさがよく出ていたかなと思う。
ただ、出来るならもう少し感情表現などにメリハリが欲しかった。
とくに少年オスカーのイジメを受けた後の家での母親との会話が
心配を掛けたくないとか、男のプライドに掛けて言わない、または
現代的に言えば、イジメを受ける自分を第三者的に見ているのか
もしそうなら冷めた演技として、これは高く評価できるかもしれない。
もうひとつ気になったのが、少女が生き血を求め、ひとを襲うシーンは
作品的イメージとしては見せずに観客に想像させる方法で行けば
より効果的だと感じたのが正直なところですかね~。
ちょっと、襟を正して観たくなる、そんな映画でした。
追記)
・終盤で見せたエリの裸体(下半身のモザイク)はどっち?
ワタクシ、勝手にイメージしてたのは実は男の子で、あそこで少女と判った。
さらに大人の“もの”であった、とか^^;
・序盤から、エリは男か女かどっちよ?とずっと思ってた。
あの辺の年代は声変わりもしてないし見分けにくい(爆)
と、いうことで映画サイトで調べたら(IMDB)女優さんでした^^;
・プールでの3分間ルールでオスカーが死を望むかのように見えた瞬間、
遠くの方からの大音響とともに何かが現れたと思わせる演出は
もう少しでウルウルするところだった。
・イジメ問題を後半のクライマックスに持ってくると思ったら
意外とアッサリと決着が付いてしまったのが物足りなかった。
・にしても、ドンくさいのはエリの執事みたいな父親(?)の行動。
宙づりにさせるのに手間取り2回も失敗。しかも場所選びも悪い!
そりゃ、最後は「わたしのを」と言いたくなるのもうなづけた^^;
・本作はハリウッドリメイクされるようですね。
監督は『クローバーフィールド』のマット・リーブスらしいですが
オリジナルを大きく変えることなく作られるようです。
ちょっと期待!
---------------------------------------------------------
監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
出演:カーレ・ヘーデブラント/リーナ・レアンデション/
『ぼくのエリ 200歳の少女』
北欧というお国柄ゆえ、詩的情緒あふれる作品に。
透き通るような雪景色。
孤独な少年の儚くも切ない初恋ものがたり。
決して混じり合うことのできないふたり。
12歳という年齢だからこそ出来た異種族間の恋を
ときに戦慄な描写を織り交ぜながら切なく静かに描く。
◇
ストックホルム郊外の小さな町。
集合住宅に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカー。
同級生のイジメに苦しみながらも、誰にも助けを求めることが出来ず、
ただ復讐を夢想してはじっと堪え忍ぶ日々。
そんなある晩、彼はひとりの謎めいた少女と出会う。
彼女は、オスカーの家の隣に父親と引越してきたばかりの少女エリ。
やがて、同じ12歳だという彼女と毎晩のように言葉を交わすようになり、
自分よりも大人びた彼女に次第に心惹かれていくオスカー。
その頃、町ではおぞましい殺人事件をはじめ奇妙な出来事が立て続けに起こり
、住民の間に不安が広がっていた。
そんな中、エリが少女の姿のまま200年も生きているヴァンパイアだと
いう衝撃の事実を知ってしまうオスカーだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレ注意】
どうなんでしょう。
ワタシ的に映像に関しては、カメラワークの素晴らしさというか
スウェーデンという国のイメージ自体がどこか神秘的で
少年のルックスも含め、もっともっと綺麗な画が撮れるような気も。
その少年と対比させるかのように、北欧系とは異なる少女のルックス。
黒髪、いつも汚れている少女の爪など、細かい演出がかなり効いていて
監督のきめ細やかさがよく出ていたかなと思う。
ただ、出来るならもう少し感情表現などにメリハリが欲しかった。
とくに少年オスカーのイジメを受けた後の家での母親との会話が
心配を掛けたくないとか、男のプライドに掛けて言わない、または
現代的に言えば、イジメを受ける自分を第三者的に見ているのか
もしそうなら冷めた演技として、これは高く評価できるかもしれない。
もうひとつ気になったのが、少女が生き血を求め、ひとを襲うシーンは
作品的イメージとしては見せずに観客に想像させる方法で行けば
より効果的だと感じたのが正直なところですかね~。
ちょっと、襟を正して観たくなる、そんな映画でした。
追記)
・終盤で見せたエリの裸体(下半身のモザイク)はどっち?
ワタクシ、勝手にイメージしてたのは実は男の子で、あそこで少女と判った。
さらに大人の“もの”であった、とか^^;
・序盤から、エリは男か女かどっちよ?とずっと思ってた。
あの辺の年代は声変わりもしてないし見分けにくい(爆)
と、いうことで映画サイトで調べたら(IMDB)女優さんでした^^;
・プールでの3分間ルールでオスカーが死を望むかのように見えた瞬間、
遠くの方からの大音響とともに何かが現れたと思わせる演出は
もう少しでウルウルするところだった。
・イジメ問題を後半のクライマックスに持ってくると思ったら
意外とアッサリと決着が付いてしまったのが物足りなかった。
・にしても、ドンくさいのはエリの執事みたいな父親(?)の行動。
宙づりにさせるのに手間取り2回も失敗。しかも場所選びも悪い!
そりゃ、最後は「わたしのを」と言いたくなるのもうなづけた^^;
・本作はハリウッドリメイクされるようですね。
監督は『クローバーフィールド』のマット・リーブスらしいですが
オリジナルを大きく変えることなく作られるようです。
ちょっと期待!
---------------------------------------------------------
監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
出演:カーレ・ヘーデブラント/リーナ・レアンデション/
『ぼくのエリ 200歳の少女』
何か、でも、劇中で「モザイク」入る演出があるそうですね。
「エリ」と読むべきを「イーライ」と読んじまうと、
デンゼル君になっちゃいますよね(読まねぇよ!)
やっと愛知県での公開となりました。
他の都市では真夏に公開されていて、本作の映像は
さぞクールビズになったことだろうと思います。
あのモザイクに、相当の意味が含まれているということで
できれば、DVDレンタルなんかでは取り除いてほしいところです^^;
「エリ」「イーライ」って同じ綴りでしたよね。
デンゼルくんが出てきたらオスカー背負って徒歩になるのでしょうか(←おい)
エリの裸体のあのモザイクの部分を明らかにするなら、多分エリが初めてその傷を受けた時のことに始まり、その後に生きてきた相当年月の辛苦を描かざるを得ないところがあって、そうなるとある意味別ものの結構長い作品になるのではないのかな・・・などと原作を読み終えた時に一人であれこれ考えていました。
でもこの映画はこの映画として、原作とは切り離して佳き作品になっていたと感じました。(^^)
こうなったらハリウッドものも観たいですね。(^^)
オスカーが瞬間的に見てはいけないものを見てしまったあの演出に
ワタシ的に考えられる限りのイメージを想像してましたが
あのオっちゃんが自身に浴びせた液体と関係があるのかな~と勝手に思っています^^;
しかも、それは何かを消すために行った行為ということを・・・。
あのオっちゃんが生き証人だったにも関わらず、あそこから落下してみせたことで償いをしたとか・・・
これは奥が深い映画ですね。
ハリウッド映画となって、その辺りのことが説明されるのかが気になってます。
そっかぁ~ハカンがかぶった液体で…って有り得るかも。
とすると、ハカンの顔はああなっていたので、オスカーの表情からしてかなりのものと読み取れますね。
リメイクではジェンキンスさんなので、ハカンも掘り下げられるかも。
14日はTOHOでクロッシングせず残念です(笑)
終末はエアポートかな~。
速読かナナメ読みしたのでしょうか(笑)
あれってほんとうに気がかりですよね。
もっとも重要なカットをあんな風に見せないのは日本の映倫(かな?)にひとこと言いたいです。
リチャード・ジェンキンス氏はワタシの中では名脇役のひとりですよ^^
ハカン役にイメージぴったりで期待できそうですね。
エアポートの空は遠くに感じます^^;
200歳の少女のあとは100歳の少年へと行きたくなりますよね(←なんでだ)^^