評価★★★☆【3.5点】(12)
アカデミー賞8部門ノミネート、どんな芸術作品?…。
◆
1923年、アイルランドの孤島“イニシェリン島”。
島民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリックと
音楽家で飲み仲間のコルムは、長年友情を育んできた親友同士。
ところがある日、
パードリックはコルムから一方的に絶縁を宣言されてしまう。
理由もわからず激しく動揺するパードリック。
許してもらおうとしつこく話しかけるも、
余計にコルムを怒らせてしまい、
ついには衝撃の宣告をされてしまうパードリックだったが…。
<allcinema>
◆
映像はとてつもなく綺麗で話は単純。
普段ならこういう作品は絶対に買付しないだろう地元TOHOが
まさかの上映と来たから、おそらく支配人のお墨付きなんだろう。
アカデミー賞8部門9ノミネート(助演男優2名含む)だからか。
しかし、いくらアカデミー賞に絡んでいるとはいえ
ハッキリ言って「この映画からなにが見える?」と言われても
脳内処理能力の覚束ないワタシには見たまましか分からない。
本土で内戦が長引く時代の話として爆発音や銃声が時々鳴り響き
対岸の火事のような感覚しかないイニシェリン島の人々。
そんな中、大の男ふたりの絶好宣言から物語は始まるが
これがなんとも滑稽で周りからは小学生かよ!と言われる始末。
一方的に絶交宣言した男と、なんとか元通りの親友で居たい男。
関係を好転させようとする行動がすべて裏目となっていく
ただそれだけの話なのに、なぜ8部門もノミネートされたんだ?
確かに終盤にかけて予想を上回る展開にはなっていますが
最終的に、絶交したい男から語られた言葉は最後まで変わらずで
大どんでん返し的なオチが待っていることはなかった。
◆
【今週のツッコミ】
・コリン・ファレルの演技が素晴らしい!主演男優いくかも!
まぬけでくだらないことしか思いつかない男を見事に熱演。
・生産性のない会話ほど下らないものはないという男。
残り少ない人生でなにかを残したい気持ちは分かりますとも。
・作曲した音楽を残したい。バイオリン奏者なら指は命。
おまえの指を切るじゃなく自分の指を切るという意外性。
・指食って死ぬロバ。
・5本全部切り落としたドMサイコパス。
・互いに損失があって過失割合でいえばいい勝負。
・妹が島を離れるときに断崖上の兄のはるか横に居た人物は?
おそらく指無し男でしょうね。
・1920年代のイングランドの歴史が分かれば本作のなかの
男二人の関係性も暗喩として膝を叩いていただろう。
-----------------------------------------------------------------------------------
監督:マーティン・マクドナー
脚本:マーティン・マクドナー
音楽:カーター・バーウェル
出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン
『イニシェリン島の精霊』
アカデミー賞8部門ノミネート、どんな芸術作品?…。
◆
1923年、アイルランドの孤島“イニシェリン島”。
島民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリックと
音楽家で飲み仲間のコルムは、長年友情を育んできた親友同士。
ところがある日、
パードリックはコルムから一方的に絶縁を宣言されてしまう。
理由もわからず激しく動揺するパードリック。
許してもらおうとしつこく話しかけるも、
余計にコルムを怒らせてしまい、
ついには衝撃の宣告をされてしまうパードリックだったが…。
<allcinema>
◆
映像はとてつもなく綺麗で話は単純。
普段ならこういう作品は絶対に買付しないだろう地元TOHOが
まさかの上映と来たから、おそらく支配人のお墨付きなんだろう。
アカデミー賞8部門9ノミネート(助演男優2名含む)だからか。
しかし、いくらアカデミー賞に絡んでいるとはいえ
ハッキリ言って「この映画からなにが見える?」と言われても
脳内処理能力の覚束ないワタシには見たまましか分からない。
本土で内戦が長引く時代の話として爆発音や銃声が時々鳴り響き
対岸の火事のような感覚しかないイニシェリン島の人々。
そんな中、大の男ふたりの絶好宣言から物語は始まるが
これがなんとも滑稽で周りからは小学生かよ!と言われる始末。
一方的に絶交宣言した男と、なんとか元通りの親友で居たい男。
関係を好転させようとする行動がすべて裏目となっていく
ただそれだけの話なのに、なぜ8部門もノミネートされたんだ?
確かに終盤にかけて予想を上回る展開にはなっていますが
最終的に、絶交したい男から語られた言葉は最後まで変わらずで
大どんでん返し的なオチが待っていることはなかった。
◆
【今週のツッコミ】
・コリン・ファレルの演技が素晴らしい!主演男優いくかも!
まぬけでくだらないことしか思いつかない男を見事に熱演。
・生産性のない会話ほど下らないものはないという男。
残り少ない人生でなにかを残したい気持ちは分かりますとも。
・作曲した音楽を残したい。バイオリン奏者なら指は命。
おまえの指を切るじゃなく自分の指を切るという意外性。
・指食って死ぬロバ。
・5本全部切り落としたドMサイコパス。
・互いに損失があって過失割合でいえばいい勝負。
・妹が島を離れるときに断崖上の兄のはるか横に居た人物は?
おそらく指無し男でしょうね。
・1920年代のイングランドの歴史が分かれば本作のなかの
男二人の関係性も暗喩として膝を叩いていただろう。
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監督:マーティン・マクドナー
脚本:マーティン・マクドナー
音楽:カーター・バーウェル
出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン
『イニシェリン島の精霊』
激動感です!
こちらでも池袋のシネコンで上映ありでした。
大スクリーンで見れたので景色が素晴らしく美しかったです!
コリンの表情が素晴らしい!
若い頃ももちろん素敵だったけど、中年になって渋みが増して良い感じです。
そうそう兄妹二人が同じ部屋で眠るシーンには笑えましたね。
マーティン・マクドナーが書いた本来のストーリーには奥深いものがあるのかも知れません。
TOHOチェーン全般で公開する判断をしたんでしょうね(想像ですけど)
ワタシ的にはこれを機にもっともっと単関係作品を上映してもらいたいです。
コリンよかったですよね!
馬車で帰るときの泣き演技にもらい泣きしそうでした。
寝床が一緒って。。。傍から見たら夫婦みたいですよね~
原作で何が言いたかったのかテーマが分かるなら誰か教えてください(←って自分で読め)
私もさーっぱりでした。
後味悪いし、後味悪いし、後味悪いし…
指喰って死んだロバは、喉に詰まらせたのでしょうね。
あれは本当に可哀そうでした。
ある意味、作品に隠れている奥深さが見えるか見えないかで言えば「見えたから投票した」なんてこと言うんでしょうね。
ワタシは単純に心揺さぶられたら高評価なので
下らないテーマでもまったく構わないです。
あの後味の悪さが監督のネライだったりして。。。
ロバくんも人生初めての肉食だったから喉詰まりだったかもしれませんね。
私はコリン・ファレルが大大大好きなので、途方に暮れる彼を見るのはある種の楽しみでもありました。
>妹が島を離れるときに断崖上の兄のはるか横に居た人物は?
おそらく指無し男でしょうね。
ですが、これはあの予言婆さんだと思います。
ただ、予言婆さんはその後「2人死ぬ」と言っていたのに、死んだのは警官の息子だけだったような気が…
観る側に委ねられたのかと思ってましたよ。
指無し男から見たら元親友の機知に富む出来る妹を惜しんでいるんかな~でした。
予言婆さん言ってましたね「二人死ぬ」って
これもしかしたら、数年後のパードリックのことなのかな~とか、そんな解釈もアリなのかどうなのか
観終わってイマイチよく分からない作品でした。
対岸の戦争を他人事のように見ていた二人が、いつしかそんな取り返しのつかない事になっていくという皮肉たっぷりの映画で、私はこういうのが大好きです(笑
予言婆の二つの死は、ロバと警官の息子かなと思っています。
岸壁の上の人物って誰だったのでしょうね・・・
ホント!愚かな男たちという表現そのものでしたね。
>皮肉たっぷりの映画で、私はこういうのが大好きです(笑
そうそう!同じです。さらにセリフもウィットに富んでいればヒューマンコメディとして、もっと評価していたかも知れません。
予言婆さんの二人死ぬ発言は二つの命という意味なら、ロバ入れたらピッタリですもんね。
岸壁人物は親友の妹に興味を抱いていた指無しくんであってほしい!(←願望)