評価★★★☆【3.5点】(12)
映画の変革期に翻弄されていった4人の物語。
◆
映画産業が急成長する中、量産されるサイレント映画が
莫大な富を生み出していた1920年代のハリウッド。
毎晩のように開かれる豪華なパーティの主役は、
サイレント映画の大スター、ジャック・コンラッド。
そんな贅を尽くした規格外のパーティに潜り込んだのは、
映画スターを夢見る怖いもの知らずの新進女優のネリー。
彼女はそこで映画製作を夢見るメキシコ移民の青年と出会い意気投合。
ネリーが映画関係者の目に留まりハリウッドデビューのチャンスを掴む一方、
マニーもジャックに気に入られ、彼の助手に抜擢され、
晴れて憧れの世界に足を踏み入れていくのだったが…。
<allcinema>
◆
1920年代の映画製作の裏側が描かれているとはいえ
予告編からすでに生理的に苦手なタイプの作品という印象で
それでも、アカデミー賞に絡んでいるしブラッド・ピット出てるし
そういうことで(仕方なく)鑑賞することにした訳で、案の定
序盤からいきなり乱交パーティーで狂った世界が延々続くものだから
う~ん!チョイといい加減に…。と、何度も頭を抱え込んだ。
まあ、苦痛に近い流れだった序盤ではあるけども
その後に至ってはヒロイン(マーゴット・ロビー)の夢である
映画スターへの思いがまともに描かれ、メキシコ移民の若者と
映画業界で名を馳せるという共通の思いから意気投合していく。
サイレント映画全盛期のトップスターにブラッド・ピットで
彼らの映画のバック音楽を担当する黒人管楽器奏者と4つの目線で
ドラマは群像スタイルをとり、これがまた壮大な一大叙事詩のよう。
どうなんでしょうね~。
サイレントからトーキーに変革していく流れに
上手く乗るか乗れないかで大きく変わってしまうその後の人生に
いつまでも第一線のつもりだった嘗ての大スターの陥落具合や
代役候補からイッキに花開いていくヒロインもいれば
着実に製作会社の重役に上り詰めていく移民男子。
そして、黒人管楽器奏者の自分の意思に反した扱われ方に
自ら道を変えていくパターンとテンコ盛りで好きな人にはいい映画。
最終的に「サザエさん」のような平和な話だと映画にならないわけで
それぞれ人間本来の弱さをドラマチック見せていく後半は
カタルシスも感じさせるし、そこは救われた気分でよかった。
◆
【今週のツッコミ】
・気が強くイケイケ女を演じさせたら今が旬のマーゴット・ロビー。
「ハーレイ・クイーン」の演技がこちらに生きた感じです。
・代役でつかんだ最初の映画でマーゴット・ロビーが二役???
よ~く見たら激似のオランダ女優ブレジェ・ハイネンさんでした。
身長178もあるようです。
・サイレントからトーキーに移行初期は撮影中に事故死が頻発。
今じゃ、コンプライアンス的にあり得ない事例である。
・メキシコ移民男子のラストは「ニュー・シネマ・パラダイス」
・「ターミネーター2」「アバター」の映像が出てきてビックリ!!!
・マーゴット・ロビーのアカデミー主演女優賞いくかも。
・泣きの演技で涙の量を調整できるってマジ凄です!(劇中の話)
・久々のトビー・マグワイアの見た目が凄いことに
役柄上のメイクアップなのか素顔なのか判断しにくい。
-------------------------------------------------------------------------------------------
監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
出演:ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ
『バビロン』
映画の変革期に翻弄されていった4人の物語。
◆
映画産業が急成長する中、量産されるサイレント映画が
莫大な富を生み出していた1920年代のハリウッド。
毎晩のように開かれる豪華なパーティの主役は、
サイレント映画の大スター、ジャック・コンラッド。
そんな贅を尽くした規格外のパーティに潜り込んだのは、
映画スターを夢見る怖いもの知らずの新進女優のネリー。
彼女はそこで映画製作を夢見るメキシコ移民の青年と出会い意気投合。
ネリーが映画関係者の目に留まりハリウッドデビューのチャンスを掴む一方、
マニーもジャックに気に入られ、彼の助手に抜擢され、
晴れて憧れの世界に足を踏み入れていくのだったが…。
<allcinema>
◆
1920年代の映画製作の裏側が描かれているとはいえ
予告編からすでに生理的に苦手なタイプの作品という印象で
それでも、アカデミー賞に絡んでいるしブラッド・ピット出てるし
そういうことで(仕方なく)鑑賞することにした訳で、案の定
序盤からいきなり乱交パーティーで狂った世界が延々続くものだから
う~ん!チョイといい加減に…。と、何度も頭を抱え込んだ。
まあ、苦痛に近い流れだった序盤ではあるけども
その後に至ってはヒロイン(マーゴット・ロビー)の夢である
映画スターへの思いがまともに描かれ、メキシコ移民の若者と
映画業界で名を馳せるという共通の思いから意気投合していく。
サイレント映画全盛期のトップスターにブラッド・ピットで
彼らの映画のバック音楽を担当する黒人管楽器奏者と4つの目線で
ドラマは群像スタイルをとり、これがまた壮大な一大叙事詩のよう。
どうなんでしょうね~。
サイレントからトーキーに変革していく流れに
上手く乗るか乗れないかで大きく変わってしまうその後の人生に
いつまでも第一線のつもりだった嘗ての大スターの陥落具合や
代役候補からイッキに花開いていくヒロインもいれば
着実に製作会社の重役に上り詰めていく移民男子。
そして、黒人管楽器奏者の自分の意思に反した扱われ方に
自ら道を変えていくパターンとテンコ盛りで好きな人にはいい映画。
最終的に「サザエさん」のような平和な話だと映画にならないわけで
それぞれ人間本来の弱さをドラマチック見せていく後半は
カタルシスも感じさせるし、そこは救われた気分でよかった。
◆
【今週のツッコミ】
・気が強くイケイケ女を演じさせたら今が旬のマーゴット・ロビー。
「ハーレイ・クイーン」の演技がこちらに生きた感じです。
・代役でつかんだ最初の映画でマーゴット・ロビーが二役???
よ~く見たら激似のオランダ女優ブレジェ・ハイネンさんでした。
身長178もあるようです。
・サイレントからトーキーに移行初期は撮影中に事故死が頻発。
今じゃ、コンプライアンス的にあり得ない事例である。
・メキシコ移民男子のラストは「ニュー・シネマ・パラダイス」
・「ターミネーター2」「アバター」の映像が出てきてビックリ!!!
・マーゴット・ロビーのアカデミー主演女優賞いくかも。
・泣きの演技で涙の量を調整できるってマジ凄です!(劇中の話)
・久々のトビー・マグワイアの見た目が凄いことに
役柄上のメイクアップなのか素顔なのか判断しにくい。
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監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
出演:ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ
『バビロン』
わたしも、あの手のパーティが延々続くのは
ほんとうに勘弁してほしかったです。
もう少し簡潔にできなかったのかと・・・。
全体的に面白かったし、3時間眠くなることもなく、
ストーリーがないわけじゃない。
でも、映画を観た後の、なんだかなぁ~って気分が
いまひとつもやもやした感じ。
トビー君!!すごかったです。
ぜったいスパイダーマンに間違われることはない。
って、アントマンか。
アントマン観るかどうか悩んでます。
序盤の異様なパーティーはオネーさんたちの映像で目の保養にはなったもののオッちゃんらのナニはイヤでした。
ドラマとしてまあまあ面白かったです。
長かったけど睡魔に襲われることもなく最後まで集中できましたから。
で、この映画でいちばん興味深かったのはマーゴット・ロビーの初映画で瓜二つの女優さんのこと。
この人の存在が最後まで気になってしまい速攻で調べましたよ(笑)
トビーの顔色見て(メイクでしょうけど)絶対早死にするんだろうなと思いました。
「アントマン」ね~、「スターウォーズ」のパロディっぽくてローティン向けの映画みたいでしたよ。
私はまず上映時間の長さにびびりましたです。
でも鑑賞してみたらそれほど長くは感じなかったなぁ。
そして、パーティーのシーンも結構楽しめました。ここも長さ(とか辟易とした気持ち)は感じませんでした。
一番笑えたのはトーキーに変わったばかりの時の撮影シーン。女演出家とマーゴット・ロビーと音声と収録と…あそこの進行は一人で爆笑していました。
そうそう、マーゴット・ロビーはすごく良かった!
本作品でいえば、トーキー初期の撮影風景は完全にコントの世界ですよね。
後から音を入れる技術もないからその瞬間が命なんですね。
そういう意味で言えば、個室で不満を訴え続けていたメタボ技師さんは悪いけど、命がけの現場ってことになりそうです。
マーゴット・ロビーってどこまでぶっ飛び続けるのか楽しみです。