評価:★★★☆【3.5点】
第二のバーカッド・アブディ、ここに見参!^^
◆
19世紀、オーストラリアのタスマニア島。
些細な罪でここに流刑されたアイルランド人のクレアは、
彼女の美貌と歌声を気に入った英国軍将校ホーキンスに囲われ、
奴隷のように扱われていた。
やがて彼女の夫エイデンが、刑期を終えても
釈放されないことを抗議したのがきっかけとなり、
逆上したホーキンスはクレアをレイプした挙句、
彼女の目の前でエイデンと子どもを殺してしまうのだった。
復讐を誓ったクレアは、ホーキンスが昇進を直訴するため
軍幹部が駐屯するローンセストンへ急ぎ旅立ったことを知ると、
先住民アボリジニの若者ビリーを道案内として雇い、
ホーキンスの後を追って険しい森の中へ分け入っていくのだったが…。
<allcinema>
◆
2018年度のヴェネチア国際映画祭 で
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)と
審査員特別賞を受賞した珠玉の一品!というコピーに釣られ
ほぼ1ヵ月ぶりに劇場に行ってきた。
R15という映画レイティングが掛かっており
それってエロ?グロ?のどっち?
普通より多少過激な内容という認識だったが
結果、ふたを開ければ想像してたほどではなかった。
ひとりの女の復讐劇。
目的を果たすため先住民を雇ったロードムービーとしてみれば
中盤あたりの中だるみも、そんなにイラつくこともない。
アクション映画のように、人の命が軽めに描かれることもなく
そこは等身大の作品として感情移入もしやすい。
ワタシ的にはヒロインより先住民ガイド役に目が移り
ベイカリ・ガナンバーという新人俳優は
もしかしたら『キャプテン・フィリップス』の海賊役でブレイクした
あのバーカッド・アブディのようなサクセス・ストーリーが
あるのではないかと思っているのだが、どうだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・復讐劇の中でヒロインと先住民ガイドの関係が少しずつ変化し
次第に絆が生まれていくからラストで一層胸熱に。
・1800年前半のブラック・ウォーという戦争を本作で知る。
・嘗てのマカロニ・ウエスタンでも殺伐風景としてよく見るし、
メキシコ麻薬カルテルの映画でも目にする街中の絞首刑跡。
本作にも登場する見せしめ用の吊るし首。
・劇中に連射できるライフルがあったなら、事はもっと簡単に。
---------------------------------------------------------------------------------------
監督:ジェニファー・ケント
脚本:ジェニファー・ケント
音楽:ジェド・カーゼル
出演:アシュリン・フランチオージ/サム・クラフリン/ベイカリ・ガナンバー
『ナイチンゲール』
第二のバーカッド・アブディ、ここに見参!^^
◆
19世紀、オーストラリアのタスマニア島。
些細な罪でここに流刑されたアイルランド人のクレアは、
彼女の美貌と歌声を気に入った英国軍将校ホーキンスに囲われ、
奴隷のように扱われていた。
やがて彼女の夫エイデンが、刑期を終えても
釈放されないことを抗議したのがきっかけとなり、
逆上したホーキンスはクレアをレイプした挙句、
彼女の目の前でエイデンと子どもを殺してしまうのだった。
復讐を誓ったクレアは、ホーキンスが昇進を直訴するため
軍幹部が駐屯するローンセストンへ急ぎ旅立ったことを知ると、
先住民アボリジニの若者ビリーを道案内として雇い、
ホーキンスの後を追って険しい森の中へ分け入っていくのだったが…。
<allcinema>
◆
2018年度のヴェネチア国際映画祭 で
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)と
審査員特別賞を受賞した珠玉の一品!というコピーに釣られ
ほぼ1ヵ月ぶりに劇場に行ってきた。
R15という映画レイティングが掛かっており
それってエロ?グロ?のどっち?
普通より多少過激な内容という認識だったが
結果、ふたを開ければ想像してたほどではなかった。
ひとりの女の復讐劇。
目的を果たすため先住民を雇ったロードムービーとしてみれば
中盤あたりの中だるみも、そんなにイラつくこともない。
アクション映画のように、人の命が軽めに描かれることもなく
そこは等身大の作品として感情移入もしやすい。
ワタシ的にはヒロインより先住民ガイド役に目が移り
ベイカリ・ガナンバーという新人俳優は
もしかしたら『キャプテン・フィリップス』の海賊役でブレイクした
あのバーカッド・アブディのようなサクセス・ストーリーが
あるのではないかと思っているのだが、どうだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・復讐劇の中でヒロインと先住民ガイドの関係が少しずつ変化し
次第に絆が生まれていくからラストで一層胸熱に。
・1800年前半のブラック・ウォーという戦争を本作で知る。
・嘗てのマカロニ・ウエスタンでも殺伐風景としてよく見るし、
メキシコ麻薬カルテルの映画でも目にする街中の絞首刑跡。
本作にも登場する見せしめ用の吊るし首。
・劇中に連射できるライフルがあったなら、事はもっと簡単に。
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監督:ジェニファー・ケント
脚本:ジェニファー・ケント
音楽:ジェド・カーゼル
出演:アシュリン・フランチオージ/サム・クラフリン/ベイカリ・ガナンバー
『ナイチンゲール』
というのも、悪魔のような男が理不尽にも
レイプしまくる姿に唖然でした。
R指定のエロ?グロ?のどっち?って...
罪のない子供まで殺しまくる様かなとも思いました。
ヒロインも頑張ってましたが、そうそう
ベイカリ・ガナンバー良かった!
itukaさん映画一ヶ月ぶりですか?
わたしはこれより先少なくとも一ヶ月は映画館通いは
ダメになりました。
が、しかし、やってることは悪魔そのものでしたね。
泣き止まない赤ん坊の処置にこまっていた若い兵士。
あそこは次の展開が予想できてハラハラしてました。
ワタシはガイド役の俳優さんが新人だったことに驚きました。
昨日から緊急非常事態宣言で劇場も休館するそうですね。
新作映画ファンとって今年は本当に辛い年になりそうです。
私も本作、ヒロインのクレアと同じかそれ以上に、アボリジニの青年の役に心奪われました。
ラストで復讐を果たす所は心の中で大声援送りましたです。
と言いたいですが、さすがにこの状況では、それはないですね。
ヒロインと先住民青年の間に生まれる絆に感涙しました。