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クラッシュ

2006年02月27日 15時55分50秒 | 映画 か行
原題:『CRASH』

監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス
撮影:J・マイケル・ミューロー
音楽:マーク・アイシャム

出演:ドン・チードル/マット・ディロン/ブレンダン・フレイザー/サンドラ・ブロック/ジェニファー・エスポジート/ライアン・フィリップ

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ロサンゼルスで起こった2日間をある自動車事故を発端にそこに関わる人々をまるで鎖を手繰り寄せていくような感覚で観るものを現実の世界に戻してしまうチョット気が重くなるような映画である。

人種差別が今でも表面でこそ出てないようにしているが、皆心のどこかでモヤモヤとしていて、チョットした出来事から最後に出てくる言葉は結局“差別用語”なんだなと云うのが分かる。ひとは自尊心を傷付けられた時思いもかけない復讐心が芽生える。この映画は出てくるそれぞれの人間に降りかかった出来事に対して傷付き罵倒され、それでも耐えて生きている。公開時間が112分となっていますがサンドラ・ブロックのエピソードのオチがああなるということに対してのそれまでの描かれ方が短いような気がしました。

個人的にはライアン巡査(マット・ディロン)とクリスティーン(タンディ・ニュートン)のエピソードが最も良かったような気がします。

群像劇ってこういうものだったんですね。過去にも沢山の群像ドラマはありましたが殆んどまともに観ていませんでした。一般のドラマと何処が違うのか・・・
それは主演といわれる人物が居ないこと、では全員が助演になるのか?今回アカデミー助演男優賞にマット・ディロンがこの映画からノミネートされたことでもそういうことなんでしょう。イギリスのアカデミー賞でも助演男優でドン・チードルがノミネートされていたし・・・

今回は78回アカデミー賞にノミネートされた主要6部門のなかで観た映画は「スタンドアップ」だけであったため急遽この映画を観ることにしました。でもこの映画のいいところが判りませんでしたね。ラストは出ている人物たちが少しだけハッピーな方向に行くのだけれどこれは自分の心のなかで切り替えること“ココロの改革”なんです。「県庁の星」とリンクしてもいいかも知れません(笑)

それからこの「クラッシュ」という題名は頻繁に使われているので『クラッシュ良かったよ~』と言っても『どのクラッシュ?』と言われてしまいます。なので『クラッシュ2005』という方が簡単でいいですね(笑)

評価:★★★

「クラッシュ」オフィシャルサイト
http://www.crash-movie.jp/

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