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映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

ブルーバレンタイン

2011年04月29日 21時06分12秒 | 映画 は行
評価:★★★☆【3,5点】


倦怠期の夫婦の行く末を、心に染みる映像美で描く。

こういう恋愛モノは、ほとんど観ないんですが
とりあえず、その後のライアン・ゴズリングが見たくて、、、。
例の、人形相手に語る青年を演じて評価されたものだから
生身の奥さん相手にどんな風になるんだろうという興味ですね(笑)



かつてはあんなに愛し合っていた結婚7年目の夫婦、ディーンとシンディ。
かわいい娘と一緒に暮らしながらも2人の間の溝は深まるばかり。
上昇志向が強く、努力の末に資格を取り、
病院で忙しく働くシンディにとって、朝から酒を飲み、
まともな仕事に就こうとしないディーンの無気力ぶりが歯がゆくてならない。

一方のディーンには、シンディがなんでそんなに
多くを求めようとするのかが分からない。
お互いに不満と苛立ちばかりが募ってしまう。
やがてディーンは、危機に陥った夫婦関係を修復すべく、
気分を変えようとシンディをラブホテルへと誘うのだが…。
<allcinema>



出会ったころの映像と現在進行形の二つのストーリーが
並行して進んでいきます。
ディーンを演じるベイビードールヲタクだったライアンくんが
7年前と現在とを役者根性でうまく演じ分けていました。
頭頂部の髪の毛をクリスチャン・ベイル並みに抜いちゃったりして
さらに、体重も増量させて見た目でもダサイ旦那さまを
見事にこなしていたんではないでしょうか。

そもそも、こういう時間軸を分けてみせる展開とは知らなかったので
序盤では髪の毛の変化に気が付かなかった(爆)

やっぱり居るんですね~、こういうカップル。
深まるばかりの溝って、チョットやそこらでは修復できない。
これを修復しようとするなら、未曾有の出来事がないかぎり
おそらく無理だということは、作品のなかでも語っています。

一家の大黒柱が朝からビールを呑んで適当な仕事ぶりで
給料は安く、それを何とかしようともせず
最低限、暮らせていけばOK!というライアンくんと
少しの可能性でもあればチャレンジして上昇志向の奥さんとの
ギャップがどんどん広がるばかりでしたね。

こういうタイプの男でもいろいろな性格があるようで
ライアンくんは、割と子煩悩であり、妻の車の運転に小言が多い^^;
けっこう、小うるさいって感じで、倦怠期の妻はウザくて仕方ない。
まあね、分りますとも(笑)

でもね~、あんな可愛い子供がいるんだから
しかも、ライアンくんも「最後のチャンスをくれ!」と言ってるんだし
あそこは踏みとどまってもらいたかった。

ま、でも、これが今の世の中の流れってやつですかね~。

おまけ)
・ミシェル・ウィリアムズの体当たり演技はドキドキしました。
 キャリアのある女優でも、あそこまではなかなか出来ないでしょ。
 ところで、このひとって何処が美人なのかよく判らない。

・ライアンくんの薄毛ってニコラス叔父さんにそっくりやね。
 この映画のその後として『ラースとその彼女』を見るとすれば
 妻に出て行かれ、精神を患った後に人形に走る理由付けが分り易い(←おい)

・シンディと出会い、初めて彼女宅に夕食に招待されたシーンって
 男にとって、相手の父親には緊張するんですよね~。
 しかも、シンディの父がかなり怖かった。
 ちゃぶ台だって、ひっくり返す勢いだったし^^;
 さすが、古いタイプの頑固親父って感じでした。
 でも、7年後は孫の面倒なんか見ちゃって、いいお爺になってて安心しました。

・前カレが失敗した直後にトイレに走って取った処置って無意味じゃ?
 たぶん、ハイパープラントクリーニングシステムでもダメだと思う。^^;
----------------------------------------------------------------------
監督:デレク・シアンフランス
脚本:デレク・シアンフランス/ジョーイ・カーティス/カミ・デラヴィン/
撮影:アンドリー・パレーク
音楽:グリズリー・ベア


出演:ライアン・ゴズリング/ミシェル・ウィリアムズ/フェイス・ワディッカ/


『ブルーバレンタイン』

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8 コメント

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何処が美人なのかよく判らない。 (オリーブリー)
2011-05-07 00:03:27
ミシェル本人はさておき。
そこですね、彼女の男性経験数の多さは(爆)
美人だと高嶺の花で、男は案外、口説かないものらしいですね…。
生活感があって、おばさん体型に近づいていても、職場の上司に下心持たれるなんて、どこか男好きするタイプなんだろうなぁ~。
これぐらいが程好くモテるのかも(笑)

私の勝手な解釈ですけど、子供が彼の子だったら、最後のチャンスと考え直したかも。
彼女は子供の事で負い目もあるだろうし、上昇志向のない彼にアレコレ要求できなかったのでは。
気持ちが冷めてしまえば、結局、彼だけが他人ってことなんでしょうね。
女は決めたら迷いませんもん(苦笑)

このチケット買う時、前の女性が更新と言われ、ミリオンは、「会費値上げとポイント廃止になったので、よく読まれてからご検討下さい」と用紙を渡すだけでした。
さて、その人は更新されるのだろうか?(苦笑)
返信する
たぶんブロンドヘアーの功績かと (ituka)
2011-05-07 21:42:53
オリーブリーさん、こんばんは。

ざっと20人位で詳しくは覚えてないとか。大したものです^^;
そうそう!美人は口説きません。
どうせ振られるって普通に予想できますもの。敢えて挑戦なんてしませんね。
男は傷付くと、後に引くんです(苦笑)

>彼女は子供の事で負い目もあるだろうし、上昇志向のない彼にアレコレ要求できなかったのでは。

この夫婦って同居2年くらいで、こんな状態だったと勝手に予想してます。
やっぱり、負い目があったんでしょうね~
そういう意味からすれば、こうなることは必然的であって、
ある意味、映画を見てる若いカップルへの警告としてみれば。タメになったと思うか
くだらないと切り捨てるかのどちらかかもしれませんね(笑)

そういや、この前、金銀劇場のスタッフに確認の意味で聞いたんですよ。
そしたら、以前シニア会員も更新料2500円だったのね^^;
スタッフも対応に大変みたいですね。
この件で聞くと、シドロモドロになる男性スタッフもいますからね^^;


返信する
4年で (rose_chocolat)
2011-05-08 07:57:04
あそこまで変わっちゃったってことは、
結婚して早めの段階から、諍いが絶えなかったってことを想定してますから、
その演出なんかはうまかったです。

なんかリアル過ぎて笑えなかったなあ (-.-)
返信する
元カレと遭遇した後の会話って (ituka)
2011-05-08 18:20:27
roseさん、こんにちは。

あんな風に、男ってワザと話をズラしてケンカに持って行ってしまうんですよね(笑)
ま、ディーンが拗ねていることを察知する余裕がシンディに欲しかったです。
でもまぁ、すでに互いに不満を持っている状態なので、無理でしょうけどね^^;

>なんかリアル過ぎて笑えなかったなあ (-.-)

ほんと、異国文化のアメリカでも男女の仲は同じでしたね。
ある意味、世界共通なんだな~としみじみ思いました(笑)
返信する
10年後、二人はどうなっているのかな (ぺろんぱ)
2011-05-17 20:58:38
こんばんは。

気になっていたのでやっぱり観てきました、本作。

求めるものの決定的な違い、目をつぶるにはシンディは若すぎたってことでしょうか。
父親との関係のトラウマも、彼女の生き方や男性への接し方に大きく影響していると思いました。難しいと思います、彼女のようなタイプは。

付き合い始めたラブラブカップルの「デート映画」じゃないってことは痛いほどわかりましたね。
返信する
10年後は・・・ (ituka)
2011-05-17 21:27:24
ぺろんぱさん、こんばんは。

鑑賞お疲れ様です。
家族の愛情さえあれば十分という、仕事を二の次にしてる男ってどうなんでしょうね^^;
そうそう、言われるようにシンディの行動も元を辿れば、厳格な父の影響とワタシも思いました。
心理的虐待によるトラウマ。
ある意味、タカ派のシンディ、ハト派のニナってところでしょうか(←って、映画違うし)^^
これを観た若いカップルは、概ねどんよりとしてたんじゃないでしょうか^^;
返信する
☆ようやく観ました☆ (TiM3)
2011-07-21 00:20:25
タイトルの意味からして、良く分かんなかったですけどぉ(・ω・)

ときに、
ディーンが仕事中にボコられるシーンで、やたらと電話の
呼び出し音が鳴り続けてて、ちょっと苦笑させられてしまいました。

「1本の電話が鳴り続けてた」って演出的に言えば、
ハリウッド史上でも、屈指の長さと言えたかも知れません(=^_^=)
返信する
青二才のニコラスくんに一票! (ituka)
2011-07-21 16:24:12
TiM3さん、こんにちは。

木金休みって映画好きにはまるで意味が有りません(爆)
最近は金曜日公開って作品も増えてきたので少しはマシですけどね。

>ディーンが仕事中にボコられるシーンで、やたらと電話の
>呼び出し音が鳴り続けてて、ちょっと苦笑させられてしまいました。

受話器を取りたいのに取れない状態がなんとももどかしかったです。
あのままサスペンス映画に移行していってもいいかな!みたいな(笑)

>「1本の電話が鳴り続けてた」って演出的に言えば、
>ハリウッド史上でも、屈指の長さと言えたかも知れません(=^_^=)

ほほう!確かに長かった記憶が有ります。
あれが自宅固定電話で夜中に掛ってきたら近隣トラブルの種ですよね。
着信ベルは設定しておくべきだと、ふと思いました(笑)

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