評価★★★★☆【4.5点】
15歳で10億円(当時のレートで)契約を勝ち取るプロセスとは。
◆
カリフォルニア州のコンプトンに暮らすリチャード・ウィリアムズは、
2人の娘ビーナスとセリーナを最高のテニスプレイヤーに育てると決意し、
そのための詳細な計画書も作成していた。
治安の悪い劣悪な環境の中、独学で姉妹を指導していくリチャード。
姉妹もそんな父の熱意に応えてみるみる成長していく。
いよいよ専門的な指導が必要になってくるが、
貧しいリチャードには一流のコーチを雇うためのお金もコネもなかった。
それでも、
なんとかして姉妹にコーチをつけようと奔走するリチャードだったが…。
<allcinema>
◆
父親の独学で一流コーチをも認めさせるレベルに持っていく
そのプロセスこそが本作の見どころであり、そして父の要求に対し
着実に力をつけていく姉妹の持って生まれた素質も見逃せない。
テニス経験のない父は専門書を片っ端から読破し、
自分なりに人体力学から技術まで学びプランを立てる。
娘たちを一流のテニスプレイヤーにし、いつかは大きな家に住む。
誰もが失笑するネタのような話を本当に成し遂げてしまうから
伝説になってしまうんですね。
そして、この父親の凄いところは、何に対しても恐れ知らず。
ジュニアで優勝した娘のスポンサーを名乗り出てくる大物と
堂々と渡り合えるビジネストークを持っているところだろうか。
娘の実力を信じ続けた父親は、前代未聞の偉業を成し遂げる。
結果は周知の事実だけど、どんな家庭環境でどんな方法で
この史上最強姉妹が生まれたのか、とても参考になりました。
◆
【今週のツッコミ】
・ランキング・トッププレイヤー専属コーチへの強引な押し売り。
普通なら門前払いとなるところ「とにかく見てくれ」と居座る。
マネージャーとしてこれくらい強引でないと伝説は生まれない。
・裏を返せば、見たらだれもが驚く娘の実力があったからこそ。
・父親が推すオープンスタンスとコーチが推すクローズドスタンス。
両者の間をとってスクエアスタンスで丸く収めよう(違)
・5人姉妹全員、父親大好き!そしてみんな素直に育つ。
今の時代からみれば、もうここから特別感あり。
・町のギャングが最後は護衛として名乗り出るシーンは胸熱。
・子への虐待疑惑で通報を受け駆けつけた警察官への熱弁に感涙。
・本作はアカデミー賞6部門にノミネートされているだけあって
見ごたえ十分!とても満足できました。
--------------------------------------------------------------------------
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本:ザック・ベイリン
音楽:クリス・バワーズ
出演:ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、 サナイヤ・シドニー
『ドリームプラン』
15歳で10億円(当時のレートで)契約を勝ち取るプロセスとは。
◆
カリフォルニア州のコンプトンに暮らすリチャード・ウィリアムズは、
2人の娘ビーナスとセリーナを最高のテニスプレイヤーに育てると決意し、
そのための詳細な計画書も作成していた。
治安の悪い劣悪な環境の中、独学で姉妹を指導していくリチャード。
姉妹もそんな父の熱意に応えてみるみる成長していく。
いよいよ専門的な指導が必要になってくるが、
貧しいリチャードには一流のコーチを雇うためのお金もコネもなかった。
それでも、
なんとかして姉妹にコーチをつけようと奔走するリチャードだったが…。
<allcinema>
◆
父親の独学で一流コーチをも認めさせるレベルに持っていく
そのプロセスこそが本作の見どころであり、そして父の要求に対し
着実に力をつけていく姉妹の持って生まれた素質も見逃せない。
テニス経験のない父は専門書を片っ端から読破し、
自分なりに人体力学から技術まで学びプランを立てる。
娘たちを一流のテニスプレイヤーにし、いつかは大きな家に住む。
誰もが失笑するネタのような話を本当に成し遂げてしまうから
伝説になってしまうんですね。
そして、この父親の凄いところは、何に対しても恐れ知らず。
ジュニアで優勝した娘のスポンサーを名乗り出てくる大物と
堂々と渡り合えるビジネストークを持っているところだろうか。
娘の実力を信じ続けた父親は、前代未聞の偉業を成し遂げる。
結果は周知の事実だけど、どんな家庭環境でどんな方法で
この史上最強姉妹が生まれたのか、とても参考になりました。
◆
【今週のツッコミ】
・ランキング・トッププレイヤー専属コーチへの強引な押し売り。
普通なら門前払いとなるところ「とにかく見てくれ」と居座る。
マネージャーとしてこれくらい強引でないと伝説は生まれない。
・裏を返せば、見たらだれもが驚く娘の実力があったからこそ。
・父親が推すオープンスタンスとコーチが推すクローズドスタンス。
両者の間をとってスクエアスタンスで丸く収めよう(違)
・5人姉妹全員、父親大好き!そしてみんな素直に育つ。
今の時代からみれば、もうここから特別感あり。
・町のギャングが最後は護衛として名乗り出るシーンは胸熱。
・子への虐待疑惑で通報を受け駆けつけた警察官への熱弁に感涙。
・本作はアカデミー賞6部門にノミネートされているだけあって
見ごたえ十分!とても満足できました。
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監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本:ザック・ベイリン
音楽:クリス・バワーズ
出演:ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、 サナイヤ・シドニー
『ドリームプラン』
私はこれは、あまり好きにはなれませんでした。
父親が熱すぎて、強引すぎて…
自力で娘たちをテニスの女王に仕立て上げ、凄い!とは思うのですけど。
5人の娘たちから父親大好き!と慕われるというのも
本当に凄いです。
自分の評価基準である採点上こういう結果になりました。
>父親が熱すぎて、強引すぎて…
そうなんですよね!そこはまったく同意見です。
ただ、シロウトでもやる気があれば不可能でないことを証明した部分はすごいと思いました。
そして、5人姉妹全員素直に育て上げたこと、むしろそちらの方が表彰モノかもしれません。
この父親そのものだと思いました。
観客は成功が見えているから(結果を知っているから)納得できるけど、
これで、父親に娘がついていけないで
家出したり自殺したりしたら。。。
それこそ、児童虐待と言われるだろうし。
一家はバラバラになる。
でも、娘のことをあれだけ考える父親なら
娘の才能に疑問を持ったら、きちんと引くこともできるのでしょうか?
こういう紙一重の部分をサクセスストーリーとして
映画化するのってものすごく難しいと思いました。
で、思い出したのがインド映画のダンガル。
あそこまでコメディでやれば笑っていらられますから。
結局、この父親には運も味方につけた感満載でした。
そうなんですよね!結果を知っているから単純に父親の手法を知りたいだけで
これがすべてまっさらの状態だと近隣住民じゃないけど、かなりヤバい一家に映りますね。
ほんと、すべては紙一重だったという感じです。
>ダンガル
そういえば確かに!ということで自分の感想を見返しましたよ。
満点評価ということ忘れてました。
同じようなサクセスストーリーなのに、こちらは万人受けしなかったのは
やはり父親の傲慢キャラに引いてしまったからかな~。
ウィル・スミスの過去の作品の中でこれが最高です!
>5人姉妹全員、父親大好き!そしてみんな素直に育つ。
このお父さん本当に子育てが上手いです。
そして劣悪の環境で成し得た彼の業績はすごい!と思いました。
もし娘にテニスの才能がなかったら、こうは上手くいかなかったのでは?なんて思いましたが...
ヴィーナスとセリーナには持って生まれた才能があったのですね。
独学だけであそこまでの周到な計画を練る、
その内容はあまり明かされなかったですね。
それでも父親の期待に応える才能は、おそらく母親のママさんテニスのDNAだったかもしれませんね。
(↑ホントかよ)
ホント!子育てに関しては世のお父さん方は見習わなければいけません。
ワタシもウィル・スミス映画ではかなり上位に位置する映画になりました。