評価:★★★★【4点】
濃厚なスパイス料理が続くとお茶漬けが恋しくなる気持ち。
それがまさにこの映画といえるでしょう。
◇
アメリカのボストン郊外でアパートの便利屋をして
孤独に生きる男リー。
兄ジョーの突然の死を受けてボストンのさらに北の港町
マンチェスター・バイ・ザ・シーへと帰郷する。
そしてジョーの遺言を預かった弁護士から、
彼の遺児でリーにとっては甥にあたる16歳の少年
パトリックの後見人に指名されていることを告げられる。
戸惑いを隠せないリー。
仕方なくパトリックにボストンで一緒に暮らそうと提案するが、
友だちも恋人もいるからここを離れることはできないと
激しく拒絶され途方に暮れてしまう。
なぜならばリーには、
この町で暮らすにはあまりにも辛すぎる過去があったのだが…。
<allcinema>
◇
普段のストレス解消のため、異次元の世界を映画に求め
ハラハラドキドキ、あるいは心踊ったりする感情を
味わい続けると、ときにはこういう身近な作品も観たくなる。
心に深い傷跡を残す主人公リーが兄の死を境に
それまでの孤独な生活を一変せざるを得ない状況に。
この映画でいちばん気になるのがリーの過去。
いったいどんな悲惨な経験をしたのか注目するわけだが
悲しいかな、ワタシは映画の中で余りにも多くの人の死を見るあまり
彼の起こした事故がそれほど大したことに思えなかったのだ(おい)
昨今、どんどん過激な内容へと流れゆく映画の中に於いて
本作は等身大で自然体の主人公を敢えて見せている。
そういう部分が共感しやすいしそこが認められたのだろう(ホントか)
【今週のツッコミ】
・トラウマを抱えたまま人生の終焉を迎える勢いのリーだったが
彼の心の闇を解放するきっかけが甥っ子であり
また、この甥っ子もリーの姿を通して成長するんですね。
・死体の運搬など葬儀代と別料金という仕組みが興味深い。
・アメリカ映画観て、いつも思うことだが
何かにつけ家に招き入れる習慣があって、あれって
アメリカ人も全員がそうすることを嬉しいと思ってはいないのね。
この映画のリーを見て、チョット安心しました(笑)
・さすがの演技派女優ミシェル・ウィリアムズ。
あの事故後の彼女がどんな風に彼を責め続けたのかが見えるから凄い。
・4棟も担当する便利屋リーが水漏れ点検の際に「シャワーを出しながら」
この発言に対し、リーを変態扱いしたあの女がバカすぎる。
そりゃあ、過去映画は変質者役が多かったけど最近は違うんだよ。
なので、ワタシだってリーと同じ汚い言葉で反論するだろうとも。
そのまえに彼も言葉足らずを治さないとね^^;
-----------------------------------------------------------------------
監督:ケネス・ロナーガン
脚本:ケネス・ロナーガン
音楽:レスリー・バーバー
出演:ケイシー・アフレック/ミシェル・ウィリアムズ/カイル・チャンドラー
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
濃厚なスパイス料理が続くとお茶漬けが恋しくなる気持ち。
それがまさにこの映画といえるでしょう。
◇
アメリカのボストン郊外でアパートの便利屋をして
孤独に生きる男リー。
兄ジョーの突然の死を受けてボストンのさらに北の港町
マンチェスター・バイ・ザ・シーへと帰郷する。
そしてジョーの遺言を預かった弁護士から、
彼の遺児でリーにとっては甥にあたる16歳の少年
パトリックの後見人に指名されていることを告げられる。
戸惑いを隠せないリー。
仕方なくパトリックにボストンで一緒に暮らそうと提案するが、
友だちも恋人もいるからここを離れることはできないと
激しく拒絶され途方に暮れてしまう。
なぜならばリーには、
この町で暮らすにはあまりにも辛すぎる過去があったのだが…。
<allcinema>
◇
普段のストレス解消のため、異次元の世界を映画に求め
ハラハラドキドキ、あるいは心踊ったりする感情を
味わい続けると、ときにはこういう身近な作品も観たくなる。
心に深い傷跡を残す主人公リーが兄の死を境に
それまでの孤独な生活を一変せざるを得ない状況に。
この映画でいちばん気になるのがリーの過去。
いったいどんな悲惨な経験をしたのか注目するわけだが
悲しいかな、ワタシは映画の中で余りにも多くの人の死を見るあまり
彼の起こした事故がそれほど大したことに思えなかったのだ(おい)
昨今、どんどん過激な内容へと流れゆく映画の中に於いて
本作は等身大で自然体の主人公を敢えて見せている。
そういう部分が共感しやすいしそこが認められたのだろう(ホントか)
【今週のツッコミ】
・トラウマを抱えたまま人生の終焉を迎える勢いのリーだったが
彼の心の闇を解放するきっかけが甥っ子であり
また、この甥っ子もリーの姿を通して成長するんですね。
・死体の運搬など葬儀代と別料金という仕組みが興味深い。
・アメリカ映画観て、いつも思うことだが
何かにつけ家に招き入れる習慣があって、あれって
アメリカ人も全員がそうすることを嬉しいと思ってはいないのね。
この映画のリーを見て、チョット安心しました(笑)
・さすがの演技派女優ミシェル・ウィリアムズ。
あの事故後の彼女がどんな風に彼を責め続けたのかが見えるから凄い。
・4棟も担当する便利屋リーが水漏れ点検の際に「シャワーを出しながら」
この発言に対し、リーを変態扱いしたあの女がバカすぎる。
そりゃあ、過去映画は変質者役が多かったけど最近は違うんだよ。
なので、ワタシだってリーと同じ汚い言葉で反論するだろうとも。
そのまえに彼も言葉足らずを治さないとね^^;
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監督:ケネス・ロナーガン
脚本:ケネス・ロナーガン
音楽:レスリー・バーバー
出演:ケイシー・アフレック/ミシェル・ウィリアムズ/カイル・チャンドラー
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
私はこの作品、あっさりとしたお茶漬けには思えなかったです〜。もちろん、こってりとした作品ではないわけですが。
しかしアメリカの高校生ってあんなに家に連れ込んでイタシちゃうものなのか?
以前は、変質者ばかりやってたためイメージが固定されかかっていたところにこれですよ!
心からおめでとうと言いたいです。
“最中に”いくら部屋は別といっても同じ屋根の下に居るというのは嫌ですね~(笑)
声が大きかったら注意してね。っていちいち言いに行くわけないって!
でも素直だから大目に見てあげましょう(笑)
等身大で自然体の主人公を描くことで、地味ながらも見るものの琴線に触れたのでしょうね。アカデミー好みの映画のような気もします。
>あの事故後の彼女がどんな風に彼を責め続けたのかが見えるから凄い...
もうもう相当責めたでしょうね。私だったら彼をムチ打ってKillしちゃうかも?
冒頭の幼い甥っ子パトリックとの何気ないじゃれ合いも微笑ましかったです。
それがまさか数年後にあんな惨事が待っていようとは・・・
中盤でネタを披露して余りの悲惨さに息を呑みましたよ。
アカデミー会員の好みそうな映画だとワタシも思いました。
一番可愛いころの3人まとめてですもんね!
え~!ムチ打ちするんですか!(笑)
インディ・ジョーンズのような長いムチなのか、女王様用のムチなのか気になるところです(←おい)^^;