評価:★★★★【4点】
製作費『ワイスピ8』280億円と本作の11億円との莫大な差は
数字を並べただけでこんなに違うのだけど、面白さでいえば
わずかにこちらの本作が上という結果に。
これを『ワイスピ8』側から見れば何たる侮辱!ってなるのかな。
◇
とある荒れ果てた倉庫で、2組のギャング・グループが
銃取引のために顔を合わせる。
簡単に終わるはずが、用意された銃が注文と違うなど、
いくつかの行き違いが重なり、一人が衝動的に拳銃を発砲、
たちまち現場は至る所で銃弾が飛び交う混乱状態に。
いつしか味方への疑心暗鬼も深まり、
もはや全員が自分が生き残るためだけに
必死に銃を撃ちまくるのだったが…。
<allcinema>
◇
時間つぶしをする、そんなレベルの映画だったが
これが意外と面白いから映画は製作費に比例するとは限らない。
そのいい例が、上に並べた超大作映画との比較である。
当然、こちらは低予算映画の枠に収まってしまう。
しかし、単純なストーリー、いやストーリー自体ないのだ。
ただ単に、その場の状況から自分を守るためだけの銃撃映画。
2組のギャング同士の取引中にささいな事から
銃撃戦が勃発するくだりは、本当に笑ってしまうくらい可笑しい。
それどころか、これが結構なリアリティがあるから唸ってしまう。
廃墟と化したある工場のなかで全体の9割は銃撃戦。
しかし、その銃撃戦の中にも緩急が用意されており
双方が己の身を守り、ひとり大金をかっさらって逃げようとする。
この辺りのセリフの可笑しさはタランティーノ映画並み。
冒頭、監督からのメッセージがテロップで表示され
「ひとは致命傷を負ってもすぐには死なない、この映画は
そういうところを表現している」ここで場内から最初の笑いが。
【今週のツッコミ】
・双方とも銃の素人という設定が可笑しさを増幅させるが
序盤、交渉シーンの緊張感は上質なサスペンスとして確立している。
・シャールト・コプリーのアドリブに近いセリフは
『第9地区』なみでなかなかグッド!
・段ボールの鎧かよ!発言など、終始クスクス笑えるが
顔面つぶしなどグロ映像も結構な割合で出てくるのでPG12も納得。
・鑑賞前、今やオスカー女優のブリー・ラーソンが何故にこんな映画?
だったが、これだけ徹底したシュールな映画ならオファーを受けたのも
分かる気がする。
・自衛隊でいうところの第3ホフク前進を行うブリー・ラーソンの
ジーンズに浮き上がるムッチリヒップに生唾(;゚д゚)ゴクリ…。
・滑稽な人間の集合体だとオチがどこに行くのかまるで予想できない。
そこがこの映画の魅力的な部分でもあるのだな(笑)
--------------------------------------------------------------
監督:ベン・ウィートリー
脚本:エイミー・ジャンプ/ベン・ウィートリー
音楽:ベン・ソーリズブリー/ジェフ・バーロウ
出演:シャールト・コプリー/アーミー・ハマー/ブリー・ラーソン
『フリー・ファイヤー』
製作費『ワイスピ8』280億円と本作の11億円との莫大な差は
数字を並べただけでこんなに違うのだけど、面白さでいえば
わずかにこちらの本作が上という結果に。
これを『ワイスピ8』側から見れば何たる侮辱!ってなるのかな。
◇
とある荒れ果てた倉庫で、2組のギャング・グループが
銃取引のために顔を合わせる。
簡単に終わるはずが、用意された銃が注文と違うなど、
いくつかの行き違いが重なり、一人が衝動的に拳銃を発砲、
たちまち現場は至る所で銃弾が飛び交う混乱状態に。
いつしか味方への疑心暗鬼も深まり、
もはや全員が自分が生き残るためだけに
必死に銃を撃ちまくるのだったが…。
<allcinema>
◇
時間つぶしをする、そんなレベルの映画だったが
これが意外と面白いから映画は製作費に比例するとは限らない。
そのいい例が、上に並べた超大作映画との比較である。
当然、こちらは低予算映画の枠に収まってしまう。
しかし、単純なストーリー、いやストーリー自体ないのだ。
ただ単に、その場の状況から自分を守るためだけの銃撃映画。
2組のギャング同士の取引中にささいな事から
銃撃戦が勃発するくだりは、本当に笑ってしまうくらい可笑しい。
それどころか、これが結構なリアリティがあるから唸ってしまう。
廃墟と化したある工場のなかで全体の9割は銃撃戦。
しかし、その銃撃戦の中にも緩急が用意されており
双方が己の身を守り、ひとり大金をかっさらって逃げようとする。
この辺りのセリフの可笑しさはタランティーノ映画並み。
冒頭、監督からのメッセージがテロップで表示され
「ひとは致命傷を負ってもすぐには死なない、この映画は
そういうところを表現している」ここで場内から最初の笑いが。
【今週のツッコミ】
・双方とも銃の素人という設定が可笑しさを増幅させるが
序盤、交渉シーンの緊張感は上質なサスペンスとして確立している。
・シャールト・コプリーのアドリブに近いセリフは
『第9地区』なみでなかなかグッド!
・段ボールの鎧かよ!発言など、終始クスクス笑えるが
顔面つぶしなどグロ映像も結構な割合で出てくるのでPG12も納得。
・鑑賞前、今やオスカー女優のブリー・ラーソンが何故にこんな映画?
だったが、これだけ徹底したシュールな映画ならオファーを受けたのも
分かる気がする。
・自衛隊でいうところの第3ホフク前進を行うブリー・ラーソンの
ジーンズに浮き上がるムッチリヒップに生唾(;゚д゚)ゴクリ…。
・滑稽な人間の集合体だとオチがどこに行くのかまるで予想できない。
そこがこの映画の魅力的な部分でもあるのだな(笑)
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監督:ベン・ウィートリー
脚本:エイミー・ジャンプ/ベン・ウィートリー
音楽:ベン・ソーリズブリー/ジェフ・バーロウ
出演:シャールト・コプリー/アーミー・ハマー/ブリー・ラーソン
『フリー・ファイヤー』
とにかくむちゃくちゃなドラマで、「ハイ・ライズ」の監督ならではの展開でした。
銃取引の後、些細なことで怒り始めた単細胞の男たちが可笑しかったです。
基本的に男って闘いたいのでしょうね?多分?
>セリフの可笑しさはタランティーノ映画並み...
台詞スゴかったですね。
こちらの映画は全員間抜けっぽいキャラだったので楽しかったです(笑)
男って、相手に見下されたくないため実力以上に見栄を張る人種かも。
特にこういう銃の闇取引なんかは足元を見られないように頑張るんでしょうね(笑)
終始クスクス笑えるセリフは最高でした。
このメンバーの中では、サム・ライリーとことごとく対立してた ジャック・レイナーがお気に入りのワタシです。