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映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

ハロウィン (08’F=7本目)

2008年11月03日 19時35分33秒 | 映画 は行
評価★★★



マイケルのトラウマの原因はハンコックではなかろうか?

少年時代の枯れた家庭環境が
まことに丁寧に描かれているので
マイケル少年の孤独感が手に取るように分かる。

小動物への虐待から始まり
次第にその行為はエスカレートして行く。

母の恋人からは女々しい奴!と罵られ
姉からは全く無視され邪魔者扱いだ。
学校では同級生らに毎日イジメられ
仲裁に入った先生に向って「死ね!」ときた。

世間から一線を引き
自分の殻に閉じこもった少年の行く末は
一家惨殺と云う取り返しのつかない行動に出る。

少年時代のマイケルに全体の半分の時間を費やしている。

カーペンター監督『ハロウィン』(1978)のオリジナル版では
マイケルの少年時代のことが描き切れていなかったので
リメイク版でマイケル少年の生い立ちがよく分かって
何処かしらに同情に似た感情を持ってしまった方も居るのではないか?

厳重警備の精神病院に入り、専門の医師の治療を受けるのだが
一向に回復の兆しが見えてこないことに対し
ルーミス医師以上に見ている私たちの方に
ストレスが溜まってしまって仕方なかった。

マイケル少年を演じたダエグ・フェアークは
前作『ハンコック』でも不良役をやってましたね。
怖いもの知らずのクソガキを見事に演じて
空中高く放り投げられて、泣きながらフェードアウト。

個人的には
この時のショックがトラウマとなり
以降、小動物に当たり散らし残忍な性格へと変わって行ったのではないか。
ということは、『ハンコック』は今から17年前の時代設定か。

ま、そんなことは横に置いておいて
本作の殺戮のシーンには驚かされた。

少年がゆっくり背後から襲うのだが
何度も金属バットを振り下ろし
元の原型を留めないほどに頭を潰す行為には
流石にこういう映画には見慣れたシーンではあっても
音響やらがリアル過ぎて、気持ち悪くなってしまった。

また、不意を突かれた被害者のうめき声が
しばらく耳に残ってしまうほど強烈なのだ。

観客も前半の一家惨殺シーンの途中で
数名ほど席を立ってしまいました。
映画『SAW』シリーズのようなショーという感覚はなく
リアルな演出と音響がココまでエゲツなく展開されたら
体調の悪い時の鑑賞はチョット危険ですね。

前半の少年時代はなかなか高評価だったのですが
17年後の後半は『13日の金曜日』や『テキサスチェーンソー』と
ほとんど変わり映えしない映像に
少々、ダレ気味になってしまいました。

-----------------------------------------------------
監督:ロブ・ゾンビ
脚本:ロブ・ゾンビ
撮影:フィル・パーメット
音楽:タイラー・ベイツ


出演:マルコム・マクダウェル/シェリ・ムーン・ゾンビ/ダエグ・フェアーク/タイラー・メイン


『ハロウィン』



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6 コメント

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☆リメイクですか、、☆ (TiM3)
2008-11-03 20:34:50
奇しくも、現実にもハロウィーンで惨劇が起こってしまったそうですね、再び(×_×)

オリジナル版はお恥ずかしくも未見なんだけど、
バットのシーンは、想像するだにきっつそうですね。

『アレックス』での円筒ボンベでめった打ち・・
を連想しちまいました、ぐぇ。
返信する
『アレックス』に比べれば・・ (ituka)
2008-11-04 10:43:13
そんなに大したことはないです。
っていうか、ワタクシ『アレックス』は未見でした(汗)
で、検索して評価を見ているだけで可也の衝撃作らしいのが伝わってきました。
モニカとヴァンサンでしたか。チョット観たいかも^^
返信する
☆劇場で観て☆ (TiM3 in 万鬼党)
2008-11-04 23:40:38
>で、検索して評価を見ているだけで可也の衝撃作らしいのが伝わってきました。

劇場で観て「パリの地下道」が大っきらいになりました(×_×)

あれはひどい・・
返信する
昨日はネットに入れず・・ (ituka)
2008-11-06 11:12:27
光に変えてから旧パソの方の接続やら
RWin(?)とかなんとかの推薦値やらを変更してました^^

「パリの地下道」でワタシが思いつくのは
『カタコンベ』ですね。
「パリに実在する史上最大の地下墓地“カタコンベ”。
約700万体もの遺骨が眠る地下にある巨大迷路だ。」
自分のブログからコピペ(爆)

そういうことじゃなく?^^
返信する
☆硬い昆布・・☆ (TiM3 in 黒森歌舞伎)
2008-11-06 19:57:36
光開通、コングラです。

>「パリに実在する史上最大の地下墓地“カタコンベ”。
>約700万体もの遺骨が眠る地下にある巨大迷路だ。」
>自分のブログからコピペ(爆)

パリなんですね。
かのオペラ座と繋がってたりして、、
「ジス・イズ・マイ・オパゥエラァァァハァウゥススス!」
とか叫びながら蹴り落とされそうですね(またそのネタかよ)

そういや『ルパン3世/カリオストロの城』でもそんなロケーションがありましたっけね。
もしくは、ウィーンの地下だと『第三の男』でしょうか。

>そういうことじゃなく?^^

地下迷宮、と言うよりも単に地下鉄の連絡通路って感じでしたか。ひどいシーンです。
返信する
硬い昆布です^^ (ituka)
2008-11-07 12:31:13
>「ジス・イズ・マイ・オパゥエラァァァハァウゥススス!」

あ~はっはっは!1日24時間アドレナリン出しっぱなしの300のオッちゃんネタは永遠です。

>『ルパン3世/カリオストロの城』でもそんなロケーションがありましたっけね。
もしくは、ウィーンの地下だと『第三の男』でしょうか。

『カリオストロの城』でしたね。
と言いつつ「ルパン」のことについては無知なワタシ(滝汗)

>地下迷宮、と言うよりも単に地下鉄の連絡通路って感じでしたか。ひどいシーンです。

なんか湿気が凄そうなカビ臭い感じですね(きな臭いと言った方がいいのかな^^)
ひとが潰されるのは勘弁ですね^^

生々しい暴力シーンでも、所詮映画ですから大概の事は平気なんですが
『ハロウィン』のお姉ちゃんが切られるシーンは音にやられましたよ。
ナイフが背中に入ってるシーンは見せないんですが、観ててほんとに痛かった。
やっぱり音の効果は凄いです。

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