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評価:★★★[3/5]
雪山を越えるところまでは見応え充分だったのに・・
ま、こういう映画に何を期待するかですね^^
そもそも近未来の地球という設定から
怪しさがプンプン匂うのは致し方ないところか。
6月公開のシリーズ物の2本のSF超大作でもない限り
第一弾映画としてファンを獲得するには
脚本か映像で観客を唸らせない限り難しいでしょうしね。
でも、そんなにダメな映画でもなかったんですけどね~
・・・途中までは。
これは、
あらかじめ期待値ゼロでの鑑賞が功を奏したのかもしれない^^
◇
放射能汚染地帯が点在する近未来。
新セルビアに住む傭兵のトーロップはマフィアのゴルスキーから、
オーロラという少女をアメリカへと運ぶ仕事を請けた。
早速彼はオーロラ、彼女の保護者シスター・レベッカと共に移動を開始。
ロシア国境の街へたどりつき市場で必要な物資を購入していると、
突然オーロラが「そっちへ行っては駄目!」とパニックを起こす。
すると次の瞬間、彼女の示した場所が大爆発を起こすのだった。
長い旅の中で生まれる傭兵の男と謎めいた少女の絆や、
少女を巡る激しい戦いを描いていく。
<goo映画>
◇
少なくとも、冒頭から中盤以降にかけては
その荒廃した世界観と、希望を失った人類の雰囲気が
どことなく『トゥモローワールド』のような感じで
個人的には、こういう設定は好きな部類に入ります。
ひとりの謎めいた少女を運搬する仕事を請けた男は
宛ら『トランスポーター』のステイサムと言ったところだ^^
そして、その少女の育ての親、シスターも含め、
3人での起伏にとんだロードムービーが始まる。
なんかこう云うのって結構、好きなんですよね。
特に物資を調達するために立ち寄ったロシアでは
少女が恐怖でパニックを起こし、その度に
トーロップとシスターが必死になって
少女を守る姿は、観る者に対し緊張感を煽らせる。
少女オーロラは、ある意味、無菌室育ちのため
目に入るものすべてが驚きであり恐怖となっていたようだ。
それとも、この少女には不思議な能力が備わっていたから
危険回避のシグナルが自然反応していたともいえる。
◇
見せ場だけチョット。
ロシアの金網風デスマッチに出て来た最強のファイター。
ジェロム・レ・バンナに似てるな~って思ってたら
な~んと!本人だったのね(笑)
流れ的に、ジェロムと格闘させられるヴィンですが
体格差は歴然でありながら、ガチンコ勝負する姿は
見てて微笑ましかった。
輸送中に金網デスマッチなんかやってる場合じゃないが^^;
謎の男ら、数人グループが少女を誘拐しようとするシーンで
逃げるトーロップらを軽業師的な運動能力で簡単に包囲する。
全員がリュックを背負うコスチュームから判断して
これは多分アレですよ!アレ。
己の身体のみを使った高速移動芸術。その名も“パルクール”。
今回は、セバスチャン・フォーカンは居なかったですけど^^
トーロップらは列車移動後の乗継に使う、ある輸送機器での
たった2分間の猶予に、我先にという悲しい人間のエゴやら
人を人とも思わなくなった乗組員の人間性。
地獄絵図のようなそれを目の当たりにした少女は
泣き叫びながら取った行動には乗組員はじめ
トーロップまでも驚いた。この瞬間、誰の目にも
この少女は普通の子ではないと分かるのであった。
予告編にも出て来てますが、雪山越えでの
トーロップらの乗るスノーモービルVS無人空中攻撃機。
この追撃シーンの映像とスピード感は秀逸でしたね。
映像もほんとうに綺麗で
ココまでなら★4つペースだったのに・・・
アメリカ・ニューヨークに到着してからの
モタツキ感はどうにもダレまくってしまった。
少女の生い立ちやら、実父の存在やら
この少女は人類の救世主という扱いなどは
序盤からの展開を見てれば、誰にでも想像は付きますが
ただ、どのようにして救世主となるのかの説明が
曖昧であったために、ラストシーンでは面食らうだけだった。
ひょっとして、終盤の核となるいちばん大事な部分が
もしかしたら編集で大幅にカットをされたのかもしれない。
それも、監督の意に反し、スタジオの権限で行ったとか・・
な~んていう勘ぐりもしたくなるくらい中途半端な出来だった。
う~ん、残念!
おまけ)
・僅かに伸びた頭髪に剃り入れ姿のヴィン・ディーゼルは
ワイルド感がさらに増してなかなかグッド!でした。
というか、頭頂部ハゲてなかったですけど^^
・ヴィン・ディーゼル主演作品のなかでは、
最もお気に入り感のあるキャラ設定でした。
殺人マシーン・傭兵トーロップが次第に人間らしい愛情を
育んで行く心の変化を見事に演じ切ったかなという思いです。
・保護者のシスター(ミシェル・ヨー)のカンフーは健在。
・少女オーロラを演じた女優さんは、なかなかお綺麗でした。
見た目、若い頃のミシェル・ファイファーでしょうか^^
・強力マグネット&2トン以上ありそうな中型乗用車を
いとも簡単に吊り上げ、ヘリで空輸させたアイディアは
ワタシ的にはとても斬新に見えた。
・新興宗教団体の教主を演じたシャーロット・ランプリング。
こういう冷酷なキャラが最近の彼女の得意分野かも。
にしても、冒頭の度アップは少々辛いものを感じた。
---------------------------------------------------------
監督:マチュー・カソヴィッツ
脚本:マチュー・カソヴィッツ/エリック・ベナール
撮影:ティエリー・アルボガスト
音楽:アトリ・オーヴァーソン
出演:ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ヨー/メラニー・ティエリー/
シャーロット・ランプリング/
『バビロン A.D.』
雪山を越えるところまでは見応え充分だったのに・・
ま、こういう映画に何を期待するかですね^^
そもそも近未来の地球という設定から
怪しさがプンプン匂うのは致し方ないところか。
6月公開のシリーズ物の2本のSF超大作でもない限り
第一弾映画としてファンを獲得するには
脚本か映像で観客を唸らせない限り難しいでしょうしね。
でも、そんなにダメな映画でもなかったんですけどね~
・・・途中までは。
これは、
あらかじめ期待値ゼロでの鑑賞が功を奏したのかもしれない^^
◇
放射能汚染地帯が点在する近未来。
新セルビアに住む傭兵のトーロップはマフィアのゴルスキーから、
オーロラという少女をアメリカへと運ぶ仕事を請けた。
早速彼はオーロラ、彼女の保護者シスター・レベッカと共に移動を開始。
ロシア国境の街へたどりつき市場で必要な物資を購入していると、
突然オーロラが「そっちへ行っては駄目!」とパニックを起こす。
すると次の瞬間、彼女の示した場所が大爆発を起こすのだった。
長い旅の中で生まれる傭兵の男と謎めいた少女の絆や、
少女を巡る激しい戦いを描いていく。
<goo映画>
◇
少なくとも、冒頭から中盤以降にかけては
その荒廃した世界観と、希望を失った人類の雰囲気が
どことなく『トゥモローワールド』のような感じで
個人的には、こういう設定は好きな部類に入ります。
ひとりの謎めいた少女を運搬する仕事を請けた男は
宛ら『トランスポーター』のステイサムと言ったところだ^^
そして、その少女の育ての親、シスターも含め、
3人での起伏にとんだロードムービーが始まる。
なんかこう云うのって結構、好きなんですよね。
特に物資を調達するために立ち寄ったロシアでは
少女が恐怖でパニックを起こし、その度に
トーロップとシスターが必死になって
少女を守る姿は、観る者に対し緊張感を煽らせる。
少女オーロラは、ある意味、無菌室育ちのため
目に入るものすべてが驚きであり恐怖となっていたようだ。
それとも、この少女には不思議な能力が備わっていたから
危険回避のシグナルが自然反応していたともいえる。
◇
見せ場だけチョット。
ロシアの金網風デスマッチに出て来た最強のファイター。
ジェロム・レ・バンナに似てるな~って思ってたら
な~んと!本人だったのね(笑)
流れ的に、ジェロムと格闘させられるヴィンですが
体格差は歴然でありながら、ガチンコ勝負する姿は
見てて微笑ましかった。
輸送中に金網デスマッチなんかやってる場合じゃないが^^;
謎の男ら、数人グループが少女を誘拐しようとするシーンで
逃げるトーロップらを軽業師的な運動能力で簡単に包囲する。
全員がリュックを背負うコスチュームから判断して
これは多分アレですよ!アレ。
己の身体のみを使った高速移動芸術。その名も“パルクール”。
今回は、セバスチャン・フォーカンは居なかったですけど^^
トーロップらは列車移動後の乗継に使う、ある輸送機器での
たった2分間の猶予に、我先にという悲しい人間のエゴやら
人を人とも思わなくなった乗組員の人間性。
地獄絵図のようなそれを目の当たりにした少女は
泣き叫びながら取った行動には乗組員はじめ
トーロップまでも驚いた。この瞬間、誰の目にも
この少女は普通の子ではないと分かるのであった。
予告編にも出て来てますが、雪山越えでの
トーロップらの乗るスノーモービルVS無人空中攻撃機。
この追撃シーンの映像とスピード感は秀逸でしたね。
映像もほんとうに綺麗で
ココまでなら★4つペースだったのに・・・
アメリカ・ニューヨークに到着してからの
モタツキ感はどうにもダレまくってしまった。
少女の生い立ちやら、実父の存在やら
この少女は人類の救世主という扱いなどは
序盤からの展開を見てれば、誰にでも想像は付きますが
ただ、どのようにして救世主となるのかの説明が
曖昧であったために、ラストシーンでは面食らうだけだった。
ひょっとして、終盤の核となるいちばん大事な部分が
もしかしたら編集で大幅にカットをされたのかもしれない。
それも、監督の意に反し、スタジオの権限で行ったとか・・
な~んていう勘ぐりもしたくなるくらい中途半端な出来だった。
う~ん、残念!
おまけ)
・僅かに伸びた頭髪に剃り入れ姿のヴィン・ディーゼルは
ワイルド感がさらに増してなかなかグッド!でした。
というか、頭頂部ハゲてなかったですけど^^
・ヴィン・ディーゼル主演作品のなかでは、
最もお気に入り感のあるキャラ設定でした。
殺人マシーン・傭兵トーロップが次第に人間らしい愛情を
育んで行く心の変化を見事に演じ切ったかなという思いです。
・保護者のシスター(ミシェル・ヨー)のカンフーは健在。
・少女オーロラを演じた女優さんは、なかなかお綺麗でした。
見た目、若い頃のミシェル・ファイファーでしょうか^^
・強力マグネット&2トン以上ありそうな中型乗用車を
いとも簡単に吊り上げ、ヘリで空輸させたアイディアは
ワタシ的にはとても斬新に見えた。
・新興宗教団体の教主を演じたシャーロット・ランプリング。
こういう冷酷なキャラが最近の彼女の得意分野かも。
にしても、冒頭の度アップは少々辛いものを感じた。
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監督:マチュー・カソヴィッツ
脚本:マチュー・カソヴィッツ/エリック・ベナール
撮影:ティエリー・アルボガスト
音楽:アトリ・オーヴァーソン
出演:ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ヨー/メラニー・ティエリー/
シャーロット・ランプリング/
『バビロン A.D.』
また『愛の嵐』が観たくなって来たなぁ。
『ソフィーの選択』よりは好きかも、です。
予算オーバーとなり、スタジオから途中で脚本を書き変えられた監督は怒っているとか(笑)
後半は、壮大な話のわりには尻窄み状態でEND。
>頑張っておられますねー。
ランプリング様も完成作品を観てガッカリしていることでしょう。
>また『愛の嵐』が観たくなって来たなぁ。
この時のコスチュームを見たら、ドロンジョがお子様に見えますね^^
>『ソフィーの選択』よりは好きかも、です。
この作品はどんなだったか記憶にないです~(汗)
メリル・ストリーブが出てたな~くらいで^^;