チクワおじさんの話をしましょう。(^。^)
もう十数年前のことですが、同じ職場に浜村さんという退職間際の60才近いおじさんがいました。(^-^)
この浜村さん、小柄で陽気な男性でしたが、お耳が遠いのか、声の大きさは段違いで、廊下で急に挨拶されると、された側がビックリするくらいのボリュームでした。(^_^)
ある日の夕方、駅までの帰り道で、浜村さんが背後から近寄って来て、ベタベタの大阪弁で話しかけてきました。(^。^)
「馬関さん、馬関さん」
あ、浜村さんは、人の名を必ず2回続けて呼ぶタイプのおじさんでした。(^-^)
「あんなー、これから、帰りにスーパーへ寄らなあかんねんやわー!」とハマムラさん。(^_^)
【ハマムラ】
「聞いて、聞いて、なんでスーパー寄るかっちゅうたらなー、、、」
【ハマムラ】
「うっとこのヨメはんが、そのスーパーのパートで働いとんねんけどなぁ!」
(馬関)
浜村さん、電車来るよ、早よ言うて!
【ハマムラ】
「あんなー、うっとこのヨメはん、長いことパート勤めをがんばって、こないだ、食品コーナーの主任になりよってん!」
(馬関)
えー、よかったじゃないですか、浜村さん!
【ハマムラ】
「せやねん!、ヨメはんも、えらい喜んで仕事しとったんやけどな、それがやがな!」
【ハマムラ】
「食品の発注まで任されてなぁ、ある日、チクワの仕入れするのんに、間違いよったんやがな!」
(馬関)
えっ?、何を間違えはったんですか?
【ハマムラ】
「あんなー、職場のチーフからヨメはんに、チクワ5ダース追加しといて、て言われたのになぁ!」
【ハマムラ】
「うっとこのヨメはん、ひと桁間違えて、50ダースも注文しよったんやがな!」
【ハマムラ】
「もう、笑うやろ!、50ダースやで!、ちくわ600本やでー!」
(馬関)
そ、それで、どないしはったんですか?
(あ、待ってた電車に乗りそびれた、、、)(°▽°)
【ハマムラ】
「しゃあないから、ワシがちくわを買い取ってるんやがな、毎日やでー!」
(馬関)
え?、浜村さんがちくわを?
【ハマムラ】
「もう、これで三日ほど続けて、ワシがスーパーへ寄って、山積みになったチクワを買うてんねん!」
(馬関)
一回にどれくらいのチクワを買うんですか?
【ハマムラ】
「そんなもん、1ダース単位の箱買いやがな!、昨日なんか2箱も買うたんやでぇ!」
【ハマムラ】
「チクワって、いろいろ炊いたり焼いたりするけども、まぁ、飽きてくるもんやでぇ!」
(馬関)
果てしないですねぇ、50ダースも並んでるんでしょ!
【ハマムラ】
「それがやなぁ、ヨメはんも、責任感じてんのか、パート帰りにチクワ、箱買いしとんねんやがな!」
【ハマムラ】
「ヨメはんは、そのチクワを親戚や近所にばら撒いとんねんけど、なかなか減らへんねんなぁ!」
【ハマムラ】
「夫婦でチクワ箱買いしてやなぁ、うちの冷蔵庫の中、覗いたら、チクワだらけって、気色悪いでぇ!」
【ハマムラ】
「あ、ヨメはんから電話やわ、ちょっと待ってや!」
【ハマムラ】
「あー、ショウコちゃん、、、僕やで、僕、、、うん、今日も2箱やな、わかった、買うて帰るわな!」
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
このチクワおじさん、、、今でも、ふとした瞬間に、あの大きな声が耳元に迫って来ることがあります。(^。^)
今思えば、奥さんの失敗を日々しっかりフォローしていたチクワおじさん、、、見上げたヨメ孝行者でしたね。(^_^)
チクワおじさん、元気かな?
「浮く竹輪沈む玉子や関東煮」 祖谷馬関
(注)関東煮(かんとだき)は、おでんの別名で冬の季語。もともとは田楽の略である。関東炊きといわれるように、関東が本場である。醤油 砂糖 だしで、大根、玉子、はんぺん、ちくわなどを煮込んだ食べ物である。
もう十数年前のことですが、同じ職場に浜村さんという退職間際の60才近いおじさんがいました。(^-^)
この浜村さん、小柄で陽気な男性でしたが、お耳が遠いのか、声の大きさは段違いで、廊下で急に挨拶されると、された側がビックリするくらいのボリュームでした。(^_^)
ある日の夕方、駅までの帰り道で、浜村さんが背後から近寄って来て、ベタベタの大阪弁で話しかけてきました。(^。^)
「馬関さん、馬関さん」
あ、浜村さんは、人の名を必ず2回続けて呼ぶタイプのおじさんでした。(^-^)
「あんなー、これから、帰りにスーパーへ寄らなあかんねんやわー!」とハマムラさん。(^_^)
【ハマムラ】
「聞いて、聞いて、なんでスーパー寄るかっちゅうたらなー、、、」
【ハマムラ】
「うっとこのヨメはんが、そのスーパーのパートで働いとんねんけどなぁ!」
(馬関)
浜村さん、電車来るよ、早よ言うて!
【ハマムラ】
「あんなー、うっとこのヨメはん、長いことパート勤めをがんばって、こないだ、食品コーナーの主任になりよってん!」
(馬関)
えー、よかったじゃないですか、浜村さん!
【ハマムラ】
「せやねん!、ヨメはんも、えらい喜んで仕事しとったんやけどな、それがやがな!」
【ハマムラ】
「食品の発注まで任されてなぁ、ある日、チクワの仕入れするのんに、間違いよったんやがな!」
(馬関)
えっ?、何を間違えはったんですか?
【ハマムラ】
「あんなー、職場のチーフからヨメはんに、チクワ5ダース追加しといて、て言われたのになぁ!」
【ハマムラ】
「うっとこのヨメはん、ひと桁間違えて、50ダースも注文しよったんやがな!」
【ハマムラ】
「もう、笑うやろ!、50ダースやで!、ちくわ600本やでー!」
(馬関)
そ、それで、どないしはったんですか?
(あ、待ってた電車に乗りそびれた、、、)(°▽°)
【ハマムラ】
「しゃあないから、ワシがちくわを買い取ってるんやがな、毎日やでー!」
(馬関)
え?、浜村さんがちくわを?
【ハマムラ】
「もう、これで三日ほど続けて、ワシがスーパーへ寄って、山積みになったチクワを買うてんねん!」
(馬関)
一回にどれくらいのチクワを買うんですか?
【ハマムラ】
「そんなもん、1ダース単位の箱買いやがな!、昨日なんか2箱も買うたんやでぇ!」
【ハマムラ】
「チクワって、いろいろ炊いたり焼いたりするけども、まぁ、飽きてくるもんやでぇ!」
(馬関)
果てしないですねぇ、50ダースも並んでるんでしょ!
【ハマムラ】
「それがやなぁ、ヨメはんも、責任感じてんのか、パート帰りにチクワ、箱買いしとんねんやがな!」
【ハマムラ】
「ヨメはんは、そのチクワを親戚や近所にばら撒いとんねんけど、なかなか減らへんねんなぁ!」
【ハマムラ】
「夫婦でチクワ箱買いしてやなぁ、うちの冷蔵庫の中、覗いたら、チクワだらけって、気色悪いでぇ!」
【ハマムラ】
「あ、ヨメはんから電話やわ、ちょっと待ってや!」
【ハマムラ】
「あー、ショウコちゃん、、、僕やで、僕、、、うん、今日も2箱やな、わかった、買うて帰るわな!」
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
このチクワおじさん、、、今でも、ふとした瞬間に、あの大きな声が耳元に迫って来ることがあります。(^。^)
今思えば、奥さんの失敗を日々しっかりフォローしていたチクワおじさん、、、見上げたヨメ孝行者でしたね。(^_^)
チクワおじさん、元気かな?
「浮く竹輪沈む玉子や関東煮」 祖谷馬関
(注)関東煮(かんとだき)は、おでんの別名で冬の季語。もともとは田楽の略である。関東炊きといわれるように、関東が本場である。醤油 砂糖 だしで、大根、玉子、はんぺん、ちくわなどを煮込んだ食べ物である。