◆横笛吹屋日記◆

信州のボサノバフルート奏者赤羽泉美のblog
音楽の他、好きなもの(野球、鉄道、カレー)についても綴ります

「田毎(たごと)ツアー♪おまけ~ある曲について~」

2012-07-21 23:58:38 | ◆横笛吹屋日記◆

7月21日 天気あめ



「戻り梅雨?」

というくらいに、雨降りで涼しいこの数日
正直、暑いのはあんまり得意じゃないから
“肌寒い”くらいでちょうどいいんだけどね。。

5月くらいがいちばん好きかなぁ~



暑けりゃ暑いで、うだうだ言うし

     雨なら雨で、なんか言ってみる




そんな今日のあたしは

ちょっと…


ささやかで、大きな、ツアーおまけ話を。





*** 「田毎ツアー」おまけ ***


あたしの“笛吹き人生”と
イコールで結ばれるくらい大事な曲があります。


【限りなく青いブルー】


ライヴにお出かけいただいたことがある方は
もう何度も聞いている話だと思いますが…

「この曲は

 信州の霧ヶ峰高原を駆け抜けて
 澄んだ青空に吸い込まれていく風、
 そして、その青空をイメージして
 ピアニスト今井亮太郎さんが作曲してくださった
 爽快なSambaです!」

ってな感じで、ね。


今年6月、信州のNHKに出演させていただき
この【限りなく青いブルー】を生演奏♪
その後、NHKラジオでも
この曲を流していただきました!

じつは今回の「田毎ツアー」では

テレビ見たよ!
  ラジオ聞いたよ!!


と言って来場いただいた方が、多数いらっしゃいました



本当にうれしいです



そんなお客さまの中に、
趣味でパラグライダーをやっている、という方が。。。


「なんで僕たちが見てる風景がわかるんだ?すごい!!
 空を飛んでいるときにしか感じられないあの風景を
 こんなにぴったり表してくれる曲があるなんて!

 ラジオで聞いたときに、この曲だ!!

 って身体の中に入ってきて
 今日はどうしてもこのライヴに来ようと思ったんだよ!

 この曲は、僕らのテーマソングだ!!!!」


と、この【限りなく青いブルー】という曲のことを
表現してくださいました



あたし、この曲を吹いているときは
その場所が信州でも、東京でも、
必ず“信州の空”と結ばれるような気がするんです。

うーん、違う言い方すると
“信州の空”と結ばれていたい…って思ってるのかな。


Bossa Nova や Samba が大好きになり
たくさんの曲を知って
フルートで演奏するようになったとき、
【限りなく青いブルー】の作曲者でもあり
私のプロデューサーでもある今井亮太郎さんに
聞かれたんですよ。

「どんなイメージで演奏したいの??」

                  って。



あたしが生まれた信州には
リオデジャネイロみたいな海はないし
Sambaのカーニバルもない。

でも、この信州の空もリオに繋がってるし、
あたしはあたしの知ってる
「空の色」や「風のにおい」を
フルートの音といっしょに紡いでいきたいな…

って思った。


それで
いちばん身近にある“気持ちいい空と風”が
霧ヶ峰高原の空と風だった。



その当時「初めての自分のライヴをやる」ってのは
とても楽しいことを企画している気分で、
同時にすごーく大きな何かに向かっていく気分だった。

一歩を踏み出さなかったら、今日のあたしもないわけだけど。

一歩めのあたしに
プレゼントのように【限りなく青いブルー】という曲が届き
「ファーストライヴ」で初演させていただき、
今日まで何度も何度も演奏させていただきました。


自分ではない誰かが作曲してくださった曲を
まるで自分の曲のように演奏するのは
なんだか「いいのかなぁ~わるいなぁ…」って気持ちになるけど

「自分のテーマソングと思って
        たくさん演奏してね」

とおっしゃっていただいた、今井さんに感謝したいです



世の中には素敵な曲が、たーーーーーーーーーくさんあるけど、
そのどんな曲よりも思い入れがあり、愛おしく、
大切に大切に演奏してきた曲。
そしてこれからも大切に演奏していく曲。

それが、この

 【限りなく青いブルー】  だと思っています。





自分の身近にある「大切なものの大切さ」を
あたしはついついおろそかにしてしまいそうになる。

でも、
今回の「田毎ツアー」での素敵なお客さまとの出会いで
自分がもっとも大切にしなければならないものを、ひとつ、
ココロのなかの宝箱にきちんとおさめてあげられたような気がします。



素晴らしい出会いと、素晴らしい仲間に、感謝します。





*** 「田毎ツアー」おまけ おわり ***