5月31日 天気くもりパラあめ
ここ数日、
「この曲の譜面は、どこの版がいいですかね?」
というような会話をすることが多く
今日はちょっとそんなことを。
同じ練習曲、同じ出版社でも
自分が学んだ頃に使っていた譜面と
生徒さんが使っている譜面とで
「おぉーー、ここ、スタッカートになってる!」
とか、けっこうあり、、、
そのたび改訂版を買い直すわけにもいかず
頭んなかに入れとくか
自分の譜面に書き込むか
ってなる。
同じ出版社の改訂版ならその程度だけど
出版社が違うと、解釈やそれによる表記が
かなり違ったりする!
通常、フルートは最低音がC(ド)なのですが
半音下のH/B(シ)まで出せる楽器があります。
フルートを三分割したときに
吹き手から見て一番右に位置する管を
「足部管」というのですが、
その「足部管」が2タイプあるのです。
C(ド)のタイプ
↓↓↓
H/B(シ)のタイプ
↓↓↓
作曲者によっては
このH/B(シ)の音を使ってくるんです。
「えー、だったら、最初からみんな
H/B(シ)のほう使えばいいじゃん」
って思うけれど、
やっぱりこの数センチの分がけっこう重いし
小学生の華奢な女の子とかには
どうなのかなー、と思ってしまうところ。
響きでは、倍音の鳴りが全然違うので
なんかもう「別の楽器!?」というくらい違う。
そんなこんなで、
きっと、プロのフルート奏者の方でも
どちらの足部管を使うか、というのは
好みや意見の分かれるところだと思います。
譜面の話に戻ると
そのH/B(シ)の音を別の音に書き換えて
C(ド)のタイプの楽器でも吹けるように
してある版というのがあります。
さらにそれを
「元はH/B(シ)の音でしたよ」
って注釈書き入れてくれてある版と
注釈なし(書き換えてそのまま)の版がある。
子供の頃というのは
先生に言われた楽譜を
言われるがままに買っていたのだけれど
大人になると、研究の意味も含め
色んな版を見てみる、ってのが
すごく大事になるなー、思う今日この頃。
そして、自分でも曲を書くし
そうすると必然的に譜面も書くので
書き方にこだわりたいところだなー
なんて思うのでした
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