沖縄・台湾友の会

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なぜこのタイミングで、ゼレンスキーは軍のトップを交代させたのか? 国民の士気にかかわる重大な戦略的思考が必要とされるのに

2024-02-10 09:17:19 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)2月10日(土曜日)弐
        通巻第8126号  
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なぜこのタイミングで、ゼレンスキーは軍のトップを交代させたのか?
国民の士気にかかわる重大な戦略的思考が必要とされるのに
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2月8日、ゼレンスキー大統領はウクライナ軍の制服組トップ、ワレリー・ザルジニー総司令官を解任し、後任にオレクサンドル・シルスキー陸軍司令官を起用するとした。
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 何故、この時期に?

ロシア軍の侵攻以来、ウクライナ軍の指揮をしてきたザルジニー将軍は、兵士たちばかりか国民の信頼が厚く、急な軍トップ更迭は軍全体の士気に悪影響がでる。

 ゼレンスキーとザルジニーは、戦況の情勢認識や兵士の動員、配置でしばしば意見が衝突したという。「2年間、国を守ってくれたザルジニー氏に感謝する。きょうから新たな指導部が軍の指揮を引き継ぐ」とゼレンスキーは将軍を称賛する一方で、軍司令部を一新し、ロシアとの戦いに新しい体制が必要とした。

 シルスキー陸軍司令官はランクで言うと将官の最高位で元帥の下、三つ星。大将の上。上級大将と翻訳されるが、日本にはない階級である。またシルスキーは露西亜生まれのロシア人であり、両親と兄弟はロシアに在住。とくに母親はプーチンを敬愛しているとタス通信がつたえた。
 シルスキーはモスクワで陸軍士官学校を卒業し、ウクライナに赴任後は軍人一筋。ロシアのウクライナへの侵攻以来、ドンバス、ドネンツク、ルガンスクなど最前線で戦った。

 それにしても疑問が生じるだろう。
軍のトップ交替とは国民の士気にかかわる重大な戦略的思考が必要とされるのに、なぜこのタイミングで、軍のトップを交代させたのか?

 第一に古今東西よくあることだが、専制者は自分よりも人気の高い軍人を嫌う。ザルジニー将軍を「信頼する」とした国民は82%で「ゼレンスキーを信頼する」と答えた国民は68%、つまりウクライナ国民の三分の一はゼレンスキー大統領への不信感を募らせていることが挙げられるだろう。

 第二にあれほど東部戦線でロシア軍への大反撃を公言し、西側から最新鋭武器をしこたま供与されながら、軍事的反撃は不首尾に終わったばかりか、兵員の消耗が激しく精鋭は不在となり、男子の国外旅行を規制し、海外へでた男子の帰国を呼びかけた。
決定的な兵員不足のため、老人から女性までを動員し始めた。これはウクライナ軍が劣勢にある証拠で、その責任をゼランスキーはザルジニーに押しつけたかたちになる。

 第三にゼレンスキーがおそれるのはクーデターだろう。よもやまさかと考えがちだが、西側の援助疲れは明々白々たる事実であり、米議会は追加の援助を認める空気にはない。

 何度かあった「停戦」のチャンスを潰してきたのはゼレンスキー自身であり、周囲のブレーンたちも何人かが去った。「戦え」と煽り続けたジョンソン英首相はいなくなり、もっと激しく戦えと煽ったヌーランドはワシントンでも評判を落とし、国務副長官になり損なった。
 西側はウクライナ支援にほとほと疲れ、あまさえ援助した物資や資金が途中で蒸発して、ウクライナの汚職体質にあきれ果てた。こうした状況下、軍の新体制は、どういう作戦で次ぐに備えるのだろうか?


台湾の声」【旧正月】日台の文化交流で重要な台湾語

2024-02-10 09:11:19 | 日記
「台湾の声」【旧正月】日台の文化交流で重要な台湾語

台湾の声編集部 多田恵 2024.2.9

 台湾では本9日は旧暦の大晦日である。昨日8日(木)より14日(水)までが旧正月休みで、15日(木)から17日(土)まで休みをとれば11連休になる。旧正月休みを日本で過ごす人も多いことだろう。
 事実上の日本国駐台湾大使館である日本台湾交流協会は昨日より赤い地に3頭の竜が描かれたイラストを会員制SNS「フェースブック」のカバー写真として掲載した。その上部には白い文字で「新年快樂 しんにぃくぁいろっ」と書かれている。このひらがなの部分は、「Sin-ni
khoai-lok」という台湾語(ホーロー語)の発音を表現したものであり、平仮名が読める台湾人たちを喜ばせている。ちなみに客家語(ハッカ語)だと「しんにぇんくぁいろっ/しんぎぇんくぁいろっ」(Sin-ngien
khoai-lok)となる。中国語「しんにぇんくぁいらー」(Xinnian
kuaile)とは違う発音である。
 台湾政府のデジタル発展部では同日、緑の地に一頭の赤い竜と「龍無Bug」という文字をあしらった、菱形の正月飾り(ステッカー)をオードリー・タン部長が手にしている写真を公開した。また小池百合子都知事が台湾滞在中に同部を訪問した際にもその正月飾りと共にツーショット写真におさまっている。
 この「龍無Bug」を中国語の知識だけで解釈すると「竜にはバグが無い」ということになるが、実はこれも台湾語だ。「龍」の中国語読みは「ロン」である(台湾語ではリンとかリォン)。台湾語の「ロン」(long
bo)は「全然」という意味である。したがって、「バグが全然無い」というデジタル発展部としての願いを表した、縁起を祝う言葉なのだ。




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台湾の声

プーチン大統領、沈黙を破ってかく語りき  アメリカを本当に動かしているのは誰か、プーチンは把握している

2024-02-10 09:03:09 | 日記
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)2月10日(土曜日)
        通巻第8125号  <前日発行>
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プーチン大統領、沈黙を破ってかく語りき 
アメリカを本当に動かしているのは誰か、プーチンは把握している
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 2024年2月6日に行われたタッカー・カールソンのプーチン大統領への独占インタビューにおける主要なプーチン発言は次の通り。

「ロシアはあなた方の敵ではありません。私たちは戦争を望んでいません。平和の準備はできています」と平和論から始めたインタビューで、プーチンはすぐさまバイデン批判に転じた。
「彼は国を運営していないと確信しています。それを確認する有力な情報源はありますが、誰が見ても明らかです。バイデン氏の選挙勝利を(私が)祝って以来、(ホワイトハウスの)誰からも電話がありません。冷戦時代よりもコミュニケーションが冷たくなっているのは不可解です。アメリカは今、暗黒の時代に突入しています。説明責任を果たせない指導者がいるのです」

(何故ウクライナへ侵略したのかと問われて)「侵略したのか、それとも侵略されたのか? 歴史を見てください。そこに住んでいる人々を見てください。歴史的に見れば、侵略されたのは我々であり、今は反撃しているだけです。土地と人々はロシア人であり、私たちはもともと私たちのものだったものを再び手に入れるでしょう」。

(トランプへの期待は?)「トランプ氏が大統領だった頃は良好な関係でした。戦争はありませんでした。私たちの関係は絶頂期にありました。ロシアは(トランプ再登場に)準備をしています。彼はウクライナでの戦闘を終わらせると約束しており、私たちはその考えを支持しています。トランプ氏は決して我々を侮辱していないからです。彼はロシアを尊敬しています。私たちは友好と信頼の立場から始めるでしょう。そうすれば、すべての問題は解決可能です」。

(ゼレンスキー氏についてどう思いますか?)「彼がロシアでコメディアンだった頃、彼のジョークに笑ったことを覚えています。再び笑いに戻りましょう」。

(イーロン・マスク氏についてはどう思われますか?)「マスク氏をビジネスマンとして見ています。彼は巨万の富を築き、多くのファンを持っています。彼はユニークな思想家であり、買収されることのない個性の持ち主です。それを恐れる人もいます。米国内に(マスクの)敵がいることは明らかです。500億ドルの資産を剥奪されたことは、特別扱いのシグナルが出されたと言えます」。

(ロシアと中国が手を組んで米国に対抗するような事態を想定していますか?)「経済的な意味ですか、それとも軍事的な意味ですか? どちらも望んでいません。米国と衝突することは私たちの利益にはなりません」。

 当然と言えば当然すぎるほどに予測された回答が続いた。
だが、言葉は穏やかでもプーチンがバイデンとゼレンスキーをよく観察し、ジョークを含む余裕の批判なのである。
 放映直後、米国の左翼メディアは小さく報じるか、あるいは無視した。一方、ロシア国内では大多数が見て、「タッカーは本物のジャーナリストね」「ロシアへの偏見を解いて呉れた」と評価する街頭インタビュー(「スプートニク」)、賞賛に満ちた『プラウダ』とは別にリベラル派の『モスクワタイムズ』は冷ややかな反応だった。

 さて筆者の印象と言えば、プーチンはアメリカを本当に動かしているのは誰々かを冷静に分析し認識していること。その情報解析能力の高さ、しかも巧妙に穏健な語彙で、示唆に富む回答をしていることだった。

 バイデン大統領いかに大声上げて追加予算を呼号しても、ウクライナ支援予算は議会を通過しない。おんな戦争屋(ヌーランド)、廊下鳶の軽量級(ブリンケン)が走り回ってもアメリカの民意はバイデンの戦争政策から離れた。議会を動かしているのはトランプである。まるで闇将軍のごとくに。

 世論をニューヨークタイムズがリードしてきた時代は終わり左翼プロパガンダより、タッカー・カールソンが保守陣営の指標となった。そしてこうした発言を支え、アメリカの言論の自由を守っているのはイーロン・マスクであるとう現実、その軽量化できない力関係をプーチンはふかく認識している

プーチン大統領とのインタビューがこれほど騒がれたことはなかった   タッカー・カールソン、モスクワを離れベオグラードへ

2024-02-10 08:57:19 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)2月9日(金曜日)
        通巻第8124号
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 プーチン大統領とのインタビューがこれほど騒がれたことはなかった
  タッカー・カールソン、モスクワを離れベオグラードへ
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 モスクワに、ウクライナからのミサイル攻撃ではなく『カールソン旋風』が襲った。プーチンの動静より、タッカー・カールソンが、その日何をしたか、パパラッチやらストーカーまがい、滞在したホテル前にはカメラマンと群衆。
 カールソンは2月1日にモスクワ入りし、6日にクレムリン宮殿でプーチンとのインタビューを収録した。このカールソンのプーチン大統領へのインタビューはモスクワ時間で2月9日朝にクレムリンのウェブサイトに掲載される。

 2月8日、カールソンはモスクワからベオグラードへ向かった。
 滞在中はオペラ観劇やら、「ヴクスノ・イ・トーチカ・レストラン」(旧マクドナルド)でハンバーガーを食し、夕食はどこそこで等々。まるで米大統領が日本へ来たときのような騒ぎ方だった。

 ホワイトハウスは周章狼狽気味でジョン・カービー報道官は「カールソン氏がプーチン大統領にインタビューする必要はない」としていたし、また元米国下院議員アダム・キンジンガーは、カールソンを「裏切り者」と呼んだ。

 一方、米国下院マージョリー・テイラー・グリーン議員は、「アメリカ人はタッカー・カールソンのようなジャーナリストからしか真実を聞くことができない」と賞賛した。

ニューヨーク・タイムズは、「プーチン氏が交渉による戦争終結に前向きであることを示唆した場合、このインタビューが米国内のウクライナをめぐる政治的分裂を激化させる可能性がある」と分析した。

ブルッキングス研究所の上級研究員、スティーブン・パイファー(元駐ウクライナ米国大使)はCNNに対し、「このインタビューが米国社会の分裂を引き起こす可能性がある」と語った。

フランスのフィガロは、「アメリカ国民に向けられた素晴らしい宣伝行為」であると評価し、「カールソンと親しいドナルド・トランプ前大統領とその支持者に裨益するイベントとなった」と、褒めたのか、貶したのか意味不明の論評。