沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

中国共産党、企業の内部に党細胞を義務づけたばかりか   軍事訓練と政治学習の企業内ボランティア軍の構築を実施

2024-02-22 12:32:30 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)2月23日(金曜日)
        通巻第8145号  <前日発行>
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 中国共産党、企業の内部に党細胞を義務づけたばかりか
  軍事訓練と政治学習の企業内ボランティア軍の構築を実施
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 中国は企業のなかに共産党細胞を設置せよと命じている。
 外国企業、合弁企業も例外なく共産党細胞がある。国有企業では党書記が居て、社長より偉い。国有企業というより党営企業である。

 さて企業の内部に「人民武装部」を設置した企業が数十あることが判明した。英紙『フィナンシャル・タイムズ』やインドの『ザ・タイムズ・オブ・インディア』などが2月21日付けで一斉に伝えた。

 習近平の強迫観念ともいえる軍事体制構築の「企業内再編」だが、ボランティアの社員で組織され、中国共産党への絶対服従であり、人民解放軍の指揮下に位置づけられている。「軍事訓練」や「政治教育」などを企業活動の一環としておこなう。
 ボランティアとは名ばかりで、いやいやながらノルマをこなしているのが実態だろうと想像出来るが、企業活動が暇になったからに違いない。繁栄し多忙をきわめていたら軍事訓練など社内でやっておられるか

 日本との合弁企業のなかにも人民武装部が設置されていた。同社のボランティア社員が「民兵」に早変わりし、三十人余が参加していたのである。中国進出の際に求められる「合弁」の形態は、中国側が51%、日本側が49%という組み合わせが多く、社内の管理は中国人が担当するため、内部で何が行われているのか、把握できないのである。
 日本企業ばかりか、中国に進出したドイツ大手企業のなかにも人民武装部の存在が明らかとなった。

アルメニア、はっきりとロシア離れを宣言 ウクライナ戦争に反対    ナゴルノカラブフ自治区を取られた敗因、ロシアの不作為と逆恨み

2024-02-22 12:31:23 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)2月22日(木曜日)
        通巻第8144号  
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 アルメニア、はっきりとロシア離れを宣言 ウクライナ戦争に反対
   ナゴルノカラブフ自治区を取られた敗因、ロシアの不作為と逆恨み
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2月19日。ミュンヘン。アルメニアのパシニャン首相は「ウクライナ問題でアルメニアはロシアの仲間ではない」と爆弾発言を口にした。これはアルメニアがロシアとの明確な距離を示し、ウクライナ侵略に反対する立場を表明したことになる。旧ソ連構成国に留まっていた筈のアルメニアのロシア離れが鮮明になった。

 ナゴルノカラバフをアゼルバイジャンに取られた逆恨み、ロシア兵が最盛期には1900名ほど駐在していたにもかかわらず、ウクライナ戦線を優先して、そそくさと引き上げ、アゼルバイジャンの軍事行動を黙認したというのがアルメニアの言い分である。

 ナゴルノカラバフの領有を巡るアルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突は1994年に住民が「アルツァフ共和国」を宣言してから政争の種となった。
同国は国際社会が認めない「未承認国家」だが、カスピ海と黒海の間のコーカサス地域に位置する地政学的要衝であり、アゼルバイジャン人にとっては「聖地」である。

2014年の軍事衝突はロシアが背後にいたためアルメニアの勝利となった。
2023年10月のアゼルバイジャンの軍事作戦は背後にトルコの支援があった。アルメニアが敗北し、2024年1月1日をもってナゴルノカラブフ自治区は消滅した。およそ10万人のアルメニア人は避難民としてアルメニア本国に逃れた。

もとよりアルメニアの米国内でのロビィ活動は顕著で、米議会はアルメニア支援議員が多い。アルメニアはトルコとは犬猿の仲、聖地アララット山がトルコ領内に編入されていること、そして今回のアゼル軍の背後にトルコが武器供与をなしていたことなどが挙げられる。

首都のエレバンでは敗北の批判を政権にむけたが、もっと激しく反発したのがロシアへの感情だった。アメリカはほくそ笑んだ。以後、アルメニアは親西路線、とくにアメリカへの接近を露骨に示していた。
西側の究極目標はグルジアとアルメニアのNATO加盟である。


●余滴●アルメニアが民族の矜持を誇示しがちなのはユダヤ人同様に世界各地に散って米国やエルサレム、イランにもアルメニアタウンがある。イスタンブール(コンスタンチノープル)から伝播した東方正教会を最初に受けいれ、アルメニア正教会はエレバンに総本山。ロシア正教より古いのが自慢。またキリル文字の魁がアルメニア文字で、「アルメニア文字公園」がある。中国の亀甲文字記念館のようなものだ。
 もうひとつの自慢は世界の絶品とされるコニャック(アルマニャック)。じつは筆者も家内とアルメニアへ行った折、ふたりで六本、土産に買ってきました。