フィンランド建築・デザイン雑記帳

森と湖の国、SUOMIのクリエーター達に想いをよせて....
チョット書き留めておきたいこと、昔の思い出・備忘録

建築家 カイ・ヴァルツィアイネンによる、 エスポーの複合レジャー 施設計画

2006年03月30日 | 建築
ヘルシンキの郊外、エスポー市(Espoo)の大規模なレジャー施設計画を、ヘルシンキの新聞「ヘルシンギン・サノマット(Helsingin Sanomat)」が報じている。 これは、屋内スキー場や映画館、大浴場、多目的アリーナ、ホテルなどからなる複合レジャー施設で「ライフスタイル・パーク」と呼ばれる。 フィンランドの民間開発会社「エヴァタ社」が計画しており、2009年の完成を目指している。 このニュースで僕がビックリしたのは、この計画で建築デザインのクリエーティブ・ディレクターとして中心的役割を担っているのが、建築家 カイ・ヴァルツィアイネン(Kai Wartiainen)だったことだ。 彼は、昔からの友人で前回来日したときには、篠原一男の建築(住宅作品)を探して一緒に何日も歩き回ったものだった。(彼は、大の篠原建築ファンである)比較的小さな作品を好んで創っていた彼が、このような大規模な計画を進めているとは驚きであった。 . . . 本文を読む

「アルヴァ・アールトの住宅展」 世界巡回展 その後

2006年03月28日 | アルヴァ・アールト
アールトの個人住宅に焦点を当てた初めての展覧会として注目された「アルヴァ・アールトの住宅」展(Alvar Aalto Houses Timeless Expression)が日本の各都市で開催されたのは、2002年から2003年にかけてであった。2002年4月の札幌をかわきりに東京、鹿児島、福岡、名古屋、大阪と多くの都市で開催され、展覧会を訪れた人も多いであろう。多くの会場の設営や運営はアールトファンの建築家や学生などのボランティアで行われ、運営に参加した人達にとっても思い出深い展覧会であったことだろう。この展覧会は1998年のアールト生誕100年にあわせて企画され、世界巡回展として世界中を巡ってきた。アールト財団(Alvar Aalto Säätiö)のレポートによると、展覧会は既に 世界15カ国、34会場を巡り、いまだに巡回中であるという。現在は韓国(ソウル)で開催中で、ブラジル(ペネド)での開催が予定されている。 . . . 本文を読む

フィンランドで見つけた気になったもの・・・・・道路標識をもう一つ

2006年03月27日 | フィンランドで見つけた気になったもの
「フィンランドで見つけた気になったもの その3」として、前回は道路標識を取り上げた。 その後、友人からこんなのもあるゾ とのメールをもらったので紹介しよう。自転車と自転車が衝突!この標識の意味、分かりますか? . . . 本文を読む

アルヴァ・アールトの「パイミオのサナトリウム」           ユネスコの世界遺産に登録申請。

2006年03月23日 | アルヴァ・アールト
フィンランド政府は、国連の教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会に「パイミオのサナトリウム」を文化遺産に登録申請すると、フィンランドの新聞、ヘルシンギン・サノマット(Helsingin Sanomat、2006年2月6日)フィンランド語版が伝えている。 . . . 本文を読む

アールトのレーバーハンドル、フィンランドの建築金物メーカー「PRIMO」社から市販されていた。

2006年03月21日 | アルヴァ・アールト
ご存知の人は少ないと思うが、15年ほど前までフィンランドの建築・家具金物メーカー「PRIMO」社がアルヴァ・アールトのレバーハンドルを販売していた。アールトが、フィンランディア・ホールやヘルシンキ工科大学の扉で用いたモデルで、角型のカチッとしたデザインのものだ。 「PRIMO」社では同様にレイマ・ピエティラのデザインによるレバーハンドルも市販していたと思うが、どの様なモデルであったかは忘れてしまった。 当時、僕が計画していた住宅の為に、友人が送ってくれたものだが、結局使用できなかった。 原因は、セットになっている錠のバックセットとかドア厚との関係など、技術的な問題だったと思う。 アールトのレバーハンドルは、その後、アールトファンの友人達にあげてしまって、手元に残っているのは、ごくわずかになってしまった。 . . . 本文を読む

Muurla(ムールラ)のキャンドルも「Ratia」のデザインだった。

2006年03月19日 | デザイン
前回、紹介した「マリメッコ」のバッグのデザイナー Ristmatti Ratia(リストマッティ・ラティア)は、どこかで聞いた名前だと思っていたが、フィンランドのMuurla(ムールラ)というブランドのキャンドルをデザインした人だった。 このキャンドルは5-6年前、フィンランドで友人に土産としてもらったもので、誰のデザインか気になっていたが、これでスッキリした。キャンドルは、直径9cmほどの球形で、長さ1メートル位のアルミ製ブラケットが付属している。 屋外では、その棒を地面に突き刺してキャンドルを保持するというのだが丁度、世界的にテロが頻発している頃で、ヘルシンキの空港で、この長い金属棒を機内に持ち込めるかどうかでヤキモキしたことを思い出す。 . . . 本文を読む

建築家愛用?「マリメッコ」のバッグ、その名も「ARKKITEHITI」!

2006年03月17日 | デザイン
フィンランドの建築科教室では、このバッグを持っている学生が、必ず2-3人はいる。 建築デザイナーお気に入りのバッグである。 . . . 本文を読む

フィンランドの「建築・デザイン」をテーマにした切手 その4

2006年03月16日 | 建築・デザインをテーマにした切手
今回は建築家エリエル・サーリネン(Eliel Saarinen 1873-1950年)に関するものを紹介しよう。 1枚目は生誕100年にあたる1973年に発行されたもので、国会議事堂設計競技で1等を獲得した応募案(1908年)とサーリネンの写真で構成されている。 2枚目は2005年3月発行の「ヴィトレスク(Hvitträsk)」(エリエル・サーリネン、ヘルマン・ゲゼリウス、アルマス・リンドグレンの住居であり建築スタジオでもあった)の切手である。 . . . 本文を読む

「ark」-Arkkitehti誌 1・2006 最新号

2006年03月15日 | 「ark」-Arkkitehti誌 
フィンランド建築家協会(SAFA)が年6回発行する建築専門誌「ark」Arkkitehtiの最新号(2006年1号)目次・掲載内容です。 . . . 本文を読む

アールトのランプ、A 330(ゴールデン・ベル)を分解掃除する。

2006年03月12日 | アルヴァ・アールト
25年ぐらい前にヘルシンキのアルテック(Artek)で購入したアールトのランプA330、別名ゴールデン・ベル(Golden Bell)。オリジナルはアールトがヘルシンキのサボイ・レストラン(Restaurant Savoy)の為に1937年にデザインしたコードペンダントである。 . . . 本文を読む

フィンランドの人々の冬の暮らし・・彼らにとって「よい冬」「よい夏」とは、

2006年03月08日 | フィンランドの人々の冬の暮らし
フィンランドの人達と話しをしていると、よく「よい夏」「よい冬」といったことが話題になります。 「よい夏」とは、もちろん雨の少ない暖かな夏のことですが、「よい冬」とはどんな冬なんでしょう? . . . 本文を読む

アールトの「ラウタタロ」持ち主変わる・・・・4つの財団へ売却

2006年03月05日 | アルヴァ・アールト
アルヴァ・アールト作品の持ち主が変わったニュース、その2。今回はヘルシンキの中心部ケスクスカツ通り(Kesukusukatu)にある「ラウタタロ」。 . . . 本文を読む

アールトの 「メゾン・カレ」 フィンランドの文化財団が4月末購入へ

2006年03月01日 | アルヴァ・アールト
アルヴァ・アールトが1950年代に設計したフランスの個人住宅「メゾン・カレ」をフィンランド文化財団(Kulttuurirahasto)が購入することになったと、 . . . 本文を読む