フィンランド建築・デザイン雑記帳

森と湖の国、SUOMIのクリエーター達に想いをよせて....
チョット書き留めておきたいこと、昔の思い出・備忘録

「黒猫のタンゴ」、日本からフィンランドへやってきた黒猫!?

2020年06月01日 | 文化

「MUSTAN KISSAN TANGO」 フィンランド語で MUSTAN=黒の、 KISSAN=猫の、 TANGO=タンゴ
Photos : Quoted from 「Suomen Lasten Lauluja」

だいぶ前に、アキ・カウリスマキの映画「白夜のタンゴ」を観た。 
この映画は、カウリスマキ監督自身が唱える「タンゴの起源はフィンランドである」という説を立証するためのドキュメンタリーのような物語である。
フィンランドの色々な風景、町々、人々、そしてタンゴと、フィンランドファンにとっては楽しめる内容だった。

タンゴはフィンランドではとても人気がある。 
人気があるというよりは、生活の中に溶け込んでいるような気がする。

自国で、コーヒー豆が採れないのに、なんであんなにコーヒーを度々飲むんだろう? 
フィンランド人は、なんで息を吸いながら相槌を打つんだろう? 
フィンランド人の靴はなんでキレイではないのだろう?・・・

数々の ???と、同じように、
「確か、タンゴはアルゼンチンだったのに、なんでフィンランド・・・?」  
僕がフィンランド滞在中、ずっと思っていた数多くの疑問の一つだった。
そして、映画「白夜のタンゴ」のフライヤーを見たとき、よくぞ言ってくれた カウリスマキ! と一人で拍手喝采。

「黒猫のタンゴ」は、1969年に「皆川おさむ」という6歳の男の子が歌って大ヒットした童謡である。
レコードが200万枚以上も売れたというから、50歳以上の殆どの人たちは、あの軽快なリズムや歌詞が記憶にあるだろう。
この歌は、もともとはイタリアの童謡 (Volevo un gatto nero) だったとの事だが、日本語でもカバーされた。

世界中、それぞれの言葉でカバーされヒットしたが、フィンランドでは1971年、ヤーナとティーナ (Jaana, Tiina)という7歳の姉妹がテレビで歌い、その可愛さで大ヒットとなった。
当時、その歌詞が、僕たちフィンランドファンの間で話題になった。
フィンランド語の歌詞の最後のほうに 「se japanista lensi tänne meillekin」という歌詞が出てくる。 
意味は「日本からここへ飛んできた・・・」。
黒猫は日本からやってきたという事のようだ。
日本でヒットした童謡がフィンランドに渡ってフィンランド語でカバーされた事で、そのようなことになったのかもしれない。
日本人にとって、チョット嬉しい歌詞だった。


フィンランド語の軽快な「黒猫のタンゴ」を是非お聞きください。 
そして「ヤパニスタ・・・(Japanista =日本から・・・)という歌詞をお聞きの逃しのないように。
YouTubeの、「Suomen Lastenlauluja」には、歌詞付きで子供向きの歌がたくさん掲載されている。 どれも簡単な歌詞で、フィンランド語を学んでいる人たちにも楽しめるだろう。

You Tube 「黒猫のタンゴ」(フィンランド語版)
https://www.youtube.com/watch?v=ZU2lCllW8iA



「黒猫」は日本から飛んできた!


「黒猫のタンゴ ( Mustan kissan tango )」
フィンランド語の歌詞

La-la-la-la-la-la, lal-la!
Jos mustan kissan saisin, mä sitä tansittaisin.
Sen mustan kissan tassut ne sitten hassut on!
Kun pitkän narun päähän mä laitan paperin,
niin kissa tanssii aivan tangon askelin!
Hei, tanssi kissa tango, tango, tango,
nyt mustan kissan tanssi sen ikioma on!
Soi mustan kissan tango, tango, tango,
se japanista lensi tänne meillekin.
La-la-la-la-la-la, lal-la!

On Saapasjalkakissa ja kissa pistoksissa,
Ja Kiplingillä kissa on villin viidakon.
Mut kissa, joka tanssi, se paras kissa on,
sen mustempaa ei ole alla auringon.
Hei, tanssi kissa tango, tango, tango,
nyt mustan kissan tanssi sen ikioma on!
Soi mustan kissan tango, tango, tango,
se japanista lensi tänne meillekin.
La-la-la-la-la-la, lal-la!

Sen mustan kissan päivät on aidot kissanpäivät,
sen mustan kissan posket jo ovat säämiskää.
Ja musta kissa tähti on television -
sen tango kansainvälinen ja kaunis on.
Hei, tanssi kissa tango, tango, tango,
nyt mustan kissan tanssi sen ikioma on
Soi mustan kissan tango, tango, tango,
se japanista lensi tänne meillekin.
La-la-la-la-la-la, lal-la!!

Ja musta kissa tähti on television -
sen tango kansainvälinen ja kaunis on.
Hei, tanssi kissa tango, tango, tango,
nyt mustan kissan tanssi sen ikioma on
On saanut tunnustusta jo tämä kissa musta,
ja siitä kissa kiittää - - - nyt kaikkein kauneimmin.
La-la-la-la-la-la, lal-la! Miau!


フィンランドで、ラジオを聴いていると、番組と番組の間に前触れもなく突如として日本の曲がかかり、ビックリすることが度々あった。
僕が滞在していた頃、よくかかっていたのは、なぜか円広志 (Madoka Hiroshi)の「夢想花 (Uni Kukka)」。

フィンランドのベテラン女性歌手 ブリタ・コイヴネン(Brita Koivunen)の 「上を向いて歩こう」もよく聴いた。

YouTube 「上を向いて歩こう (Brita Koivunen Sukiyaki)」
https://www.youtube.com/watch?v=NXFCHco697w
こちらは、歌詞の中に京都とか芸者、桜などの単語が出てきていたので、坂本九のオリジナルとは関係なしに、歌詞を「芸者、舞子風に」アレンジしたものになっていた。

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