フィンランド建築・デザイン雑記帳

フィンランド・ファン仲間の会報誌に寄稿した原稿から、
チョット書き留めておきたいこと、昔の思い出・備忘録

身の回りのものを組み合わせて照明器具を作ってみた。 その2

2010年02月18日 | 身の回りのもので照明器具を作る


今回の自作照明器具は、いささか不恰好で公開を躊躇するのだが、そもそも身の回りのものを組み合わせて自作の照明器具を作るきっかけとなった第1号である。

取付場所は、廊下の隅にあるカガミコーナーで、コートを着たり外出の身支度をする場である。 カガミの前に立つと天井のダウンライトだけでは暗く、以前から家族に、ここの照明の改良を求められていた。
アールトやヘニングセンなどの器具も取り付けてみたのだが、それでも不評だった。 家族は、光源が目に入ってグレアが生じても、裸電球でもいいからピカッと明るい照明がいいと言う。 それならばと、登場したのがこの照明器具で、器具と呼ぶには恥ずかしいが、お見せしよう。



【写真 1】 使用したのは、ご存知「どんぶり鍋」。

この鍋の形の美しさには、以前から惚れ込んでいて、まさに職人の道具。
これを使うだけで丼モノが格段にうまく作れる(気がする…)という伝統の鍋である。


今回使用した材料は・・・
1、どんぶり鍋(直径18cm ステンレス製)1個・・・・100円 (100円ショップで購入)
100円ショップのどんぶり鍋は、殆ど直径16cm、その他の店でも5寸5分(17cm)が標準のようだ。
一般的な価格は、3000円位。
2、丸棒(樫 径24mm、L=100mm) 1本・・・・・・・・・・・・(手持ちの端材を使用)
3、真鍮パイプ(径25mm、L=240mm) 1本・・・・・・・・・・・・(手持ちの端材を使用)
4、電球ソケット(口金E17用) 1個・・・・・・・・・・・・・189円 (東急ハンズにて購入)
その他 取付ブラケット、ニップルなど
材料合計 約500円



【写真 2】 今回使用した材料。 

不評であれば、直ぐにまた元の鍋の姿に戻せるようにとの思いから、どんぶり鍋の柄を、手持ちの別の丸棒(樫 径24mm L=100mm)に交換した。




【写真 3】 完成した「どんぶり鍋の照明器具」 

丸棒にコードを通すニップルを貫通させ、ソケットを固定し、ミニクリプトン球(100w)をねじ込む。
「どんぶり鍋」は、逆さまにしても美しい形をしている。




【写真 4】 廊下脇 「カガミコーナー」の様子。




【写真 5】 電灯を灯した 「カガミコーナー」の様子。 

裸電球で眩しいと思うのだが、光もそのユーモラスな形も家族には好評である。
この照明器具を「RN-2」と命名することにする。



今回の照明器具は、試作第1号という事で、改めてみると改良すべ点は多々あり、そのうちに直して、発展させたいと思っている。
鍋、釜の中でも「どんぶり鍋」のフォルムは、際立って美しいと思う。 以前から目論んでいた、この鍋を使った照明器具が出来て大満足なのだが、我家の献立から「親子丼」「カツ丼」の類が無くなって久しい。 
早く新しい「どんぶり鍋」を買わなければ・・・。


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