ここ最近レンズネタばっかりですが、今回も引き続き...
先日、中古カメラ屋さんのジャンク品コーナーでふと目に留まったレンズをサルベージしてきました
買ったのはコチラ!
前後レンズフード欠品で1250円、同じくジャンク扱いのフード500円と合わせて1750円から、溜まってたポイント1600円分差し引いて、実際支払ったのは150円
ずいぶん外観も汚れてるし、レンズも目に見えてホコリが混入してますがカビはなさそう♪
見たまんま現代のレンズではありませんよねぇ~
CANON FD50mmF1.4SSC というレンズです!
1971年、35mmマニュアルカメラ キャノンF1とともに始まったFDマウント
今回手に入れたレンズの生産開始は1973年(昭和48年)、イタグッチーがこの世に落っこちてくるずっと前に生産されたレンズです
1973年... グアムで横井庄一さんが発見され、あさま山荘事件が起こり、田中角栄が中国を電撃訪問し国交正常化した年です。
当時、大卒初任給が約57000円の時代に、32000円という金額は、そうそう気軽に購入できる買い物ではなかったでしょうね
とまあ付け焼刃のウンチクはさておき、けっこう目立つレンズ内のホコリ除去から始めましょうかね!
まずはレンズ前玉側からアプローチ、幸いなことにこのレンズの分解方法は検索すればけっこう出てきます♪
レンズリングは切り欠きがないので、こういったゴムのレンズオープナーを使用します。
銘板の部分にはめ込み回すとレンズリングが外れます。
外せばねじ穴が出てくるので、精密ドライバーで外せばレンズ前群が取り外せます。
それほどホコリや汚れの目立たない後群は今回触らず、前玉は洗浄用のアルコールで清掃!
レンズ前群のバラしには、本来カニ目オープナーという専門工具が必要なのですが、もちろんイタグッチーは持ってないのではさみで代用… 無事に回せましたが、レンズに近いので非常に神経を使いました
やっぱ専用工具を使うのがイチバンなんでしょうね~
完全ド素人ながら、なんとかレンズの洗浄終了!
さて、現在の電子オートフォーカス方式EFレンズと違い、マニュアルフォーカス専用レンズであるこのレンズは、そのままでは我が家のカメラに装着できません。
そこで必要なのがマウントアダプターって代物、つまりレンズ側はFD規格、ボディ側がEF規格ってコト
もちろん装着してもフルタイムマニュアルフォーカス! そこそこ値段の張るものはアダプターに電子接点が付いていてフォーカスエイド(合掌すればカメラが『ピント合ってますよ』って音を出す機構)も利用できるようですが、イタグッチーが買ったのは、ただ単にひっつくだけの安物
んで、さっそく撮影してみたのですが…
結論から言うとビミョ~
どうやらマウントアダプターについてるレンズがマスターレンズに影響与えてるようで、ソフトフォーカスのような白いモヤモヤ写真に...
あまりにヒドくて写真データ消しちゃったよ!
問題はアダプター側なんで、レンズ抜いて使用したらバッチリ... なんだけど
今度は無限遠でピントが合わない... 何故???
これまた調べてみると、どうやらEFレンズとFDレンズはフランジバック(レンズ装着部から画像素子までの距離)が違うらしく、EFマウントより短いFDマウントのレンズだと無限遠が出ないらしい
ガックシ
でも接写レンズとしては利用できました♪
40年以上昔のレンズで撮影した写真はコチラ
さすがF値1.4のレンズ! ピント極薄です
バケの平癒祈願でりえさんがくれた身代わり達磨、ありがと~ おかげでバッチリ元気よん♪
レンズフードに遊びでブラさがりステッカー貼ってみた
どうでしょうこの写り、現代でも十分に通用するんじゃないでしょうか?
ちょいビン甘なのはレンズのせいというより、撮影者がマニュアル撮影に不慣れだから...
現代のレンズのように硬めのボケではなくふんわりで、これはこれで好きです!
接写レンズとしてなら使えるし、フランジバックの短いミラーレスなら無限遠も出るみたいだから、そのうち対応アダプター買おっと
興味のない人にはまったく響かない話題でスンマセンねぇ