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だらずだらじゃず・本音ジャズ

№10 マルごと、フリージャズ《マル・ウォルドロン(p)》

♪~ご訪問ありがとうございます。
  ジャズピアノ「マル・ウォルドロン」のレコード紹介です。~♪
 
ミンガス三人の弟子、フルパワーで挑む。
前衛・フリージャズか?バンギャルドか?
いくところまでった、奈落の底か天国か?
 
一句
 “寄り道の マルはごと フリージャズ”


⑩『ファッツ・イトウ・イズ』(81)
《What It Is/Mal Waldron》
マル・ウォルドロン(p)、セシル・マクビー(b)、
クリフォード・ジョーダン(ts)ダニー・リッチモンド(ds)
 
《Mal Waldron Blog紹介》

《Clifford Jordan(ts) Blog紹介》

《Dannie Richmond(ds) Blog紹介》

マルもここまできたら、本領発揮の次元か。
それは、フリージャズ? アバンギャルド?
ついに・いくとこまで逝ったか、奈落のか天国か。

ワンパターンで、繰返し繰返しの連続音。
「モールス信号」ピアノが、はまりにはまってる。
マル・リズムにのり、ドラムは叩き捲くりの暴発。
リッチモンドのワードラム&マルの次元が、もろマッチング。

従来の「モールス信号」は、ワンマンショー。
だから、淡々と聴こえがちであったが。
リッチモンドは、マル最高の理解者でプレイ。
彼のドラムが、ごとアバンギャルドに仕立て上げている。

この2人にのっかるのが、テナーのジョーダン。
こんな激テナーではなかったはず、と思うが。
洪水の如く押し寄せる音は、爆発・暴発もの。
どこかしら、教の強さをも感じる凄まじさだ。
 
 一句
 “寄り道の マルはごと フリージャズ”
 
宗教ならば、祖様はチャールズ・ミンガス様。
三人はミンガス・グループの一員であった。
と知ると、なぁ~るほど・・と納得してしまう。
ミンガスが脳裏に浮かぶ、強さのヴァンギャルドな1枚です。
 
♪~ 「What It Is」ヴァンギャルドな強さ一本勝負のプレイです。


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