バリトンSax.１ 超激辛・香辛料！！《ペッパー・アダムス(bs)》

ドデカイ・カバの走りまくり！！

「ド・ド・ド～～」「バタ・バタ・バタ～～」
 スピーカからカバが飛び出す！？

①『クリティクス・チョイス』(57)

《Critics Choice/Pepper Adams(bs)》

ペッパー・アダムス(bs)、リー・カッツマン(tp)、ジミー・ロウルズ(p)、

ダグ・ワトキンス(b)、メル・ルイス(ds)。

これは代表作、ジャケットがアダムスの特徴を良く現している。
つまり「身体が小さい」、小さな白人オヤジが物凄い音を聴かせる。
身体のコンプレックスか、「ダイナミック」「ビッグサウンド」。
肺活量も小量だろうが「バリン、バリン」と大音量で吹きまくる。

J.マリガン（bs）はヨタヨタ「カバ歩き」、ノシノシ「象の散歩」。

アダムスは、ドデカイ「カバが走りまくっている」。
「ド・ド・ド・」「バタ、バタ」と、爆音・轟音をかます。

スピーカから「カバ」が飛び出してきそうだ。

バリサクは息が続かなくなるので、フレーズの頭とケツだけ大きな音を出す。
そんな風に騙している奴が多い。と、言われるがこのオヤジは違う。
頭からケツまでドデカイ音の出しまくり。

どうも、マウスピースを小型化させて工夫してるようだが。

グループの演奏は、残念だがハード・バップのノリは無い。
スイングの臭いが強い、バップのノリは、アダムスだけ。
轟音を破裂させながら、１人で「バリン、バリン」と吹き荒らす。

超激辛・香辛料で全身脂汗・口から炎の噴射。

それが、ペッパー・アダムスの爆音だ。