№1 消える？灯火の音《ジョー・ワイルダー(tp)》

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　ジャズトランペット「ジョー・ワイルダー」のレコード紹介です。♪～♪ 

 

穏やかな、これが「燻銀ラッパ」か！

消えてしまう？ 灯火のピアノソロ！

妙に、愛おしさが湧いてきます！

 

一句

　“揺らす音　ラッパとピアノの　灯火に”

①『ワイルダー ’N' ワイルダー』(56)
《Wilder 'N' Wilder/Joe Wilder》
ジョー・ワイルダー(tp)、ハンク・ジョーンズ(p)、

ウェンデル・マーシャル(b)、ケニー・クラーク(ds)。

 

《Hank Jones Blog紹介》

⑧『Milestones/The G.J.T.』№8　乗りまくれ！走るビート《ハンク・ジョーンズ(p)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

④『Jones Brown Smith！』№4　流行？ピロピロ～電子音《ハンク・ジョーンズ(p)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

何と、穏やかなラッパの音。
こんなのを「いぶし銀ラッパ」というのだろう。

決して無理な・勢いづいた音は出さない。
中太のマイルドな・豊かな音質。
つい口ずさみたくなる歌心のフレーズ。
時にスライドトーン、そして穏やかなヴィブラート。

モダンジャズ「ばりばり」の方ではない。
スウィング・中間派のプレイにちょっと足す。

モダンなスパイスを振りかけた旨さの味。

豊かなメロディーが心地良く身体を揺らす。
そして、脇役の方々の起用がいい。

穏やかなラッパを邪魔しない地味なリズム陣。
放っておいたら消えてしまいそうな炎。
そんな灯火(ともし火)のピアノソロ。

「ふっ」と消える直前の炎、そんなピアノ。
H.ジョーンズに、こんな一面があったとは。

ラッパが登場すると、穏やかな安堵な心地に。
そんな親しみ易さが売りのカルテットです。

 

　一句

　“揺らす音　ラッパとピアノの　灯火に”

当①はワイルダーの最高傑作と称される。
とはいってもリーダ作は、数枚しかない。
プレイはB級扱い、知名度はC級くらいか？

こんな１枚だから、妙に愛おしさが湧いてきます。
 

♪～♪ 　心地良いラッパ＆地味なリズム陣、八分目の乗り感をお楽しみ下さい。