(続)№16 アドリヴのドライフラワー《アート・ペッパー(as)》

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｢ふあっ・ぽあっ｣入獄前の音が脳裏に！

復帰後、血の通わない・精気を失い！

アドリヴの花をドライフラワーに！

 

復帰後ペッパーで一句

　“魂の　抜け殻ジャズは　すかすかと”

⑯『ザ・トリップ』(76)
《The Trip /Art pepper》
アート・ペッパー(as)、ジョージ・ケイブルス(p)、

デイヴィッド・ウィリアムス(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。

《Art Pepper Blog紹介》

⑨『Meets The Rhythm ～』(57)　№9　全集中！薬中ぶっ跳べ異次元へ《アート・ペッパー(as)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

⑮『Living Legend』(75)　№15　　慰霊碑！これが最期でも・・《アート・ペッパー(as)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

｢ふあっ・ぽあっ｣60年以前の音。

こんなペッパーが大好きだ。

薬中逮捕が三度目となったペッパー。
61～75年、監獄・療養でアルバムはない。
この15年間の前後、どっちのペッパーが好き？
良く語られる話ではある。

⑮『Living Legend』(75)は、空白の15年間の復帰第一作。
当⑯は、その翌年の演奏。
60年以前と異なり、とても同一人物と思えない。

｢アドリヴの花をドライフラワー化した。｣

と、復帰後の演奏を例える久保田氏。
全く同感である。

復帰後は、血の通わない・精気を失った音。
あの豊かな抑揚、感情をさらけ出した音は・・。

こんなプレイにはもう戻らないのか。
と、リスナーの勝手気ままな、我ままだが。

 

復帰後ペッパーで一句

　“魂の　抜け殻ジャズは　すかすかと”

派手さは無いが、硬質な強さのエルヴィン(ds)。
耳に届くのは、このドラムだけ。
精気のないアルトに、魂の塊りを投げつけるドラム。

こんなサウンドが脳裏に焼きつく１枚だ。

 

ちょっとは元気のある「Sweet Love Of Mine」。
有名曲をリズミカルにプレイしてます。

 

♪～♪ 　この曲はリズムに乗せ、ちょっとだけ元気があります。