『猫を処方いたします。』の第2巻。
悩める必要な人にしかたどり着けない京都のとある雑居ビルにあるこころのクリニック。
そこでは「山田く〜ん、座布団1枚持ってきてぇ〜」くらいの感じで猫が処方される。
今回は2巻らしく「ダブル」で「患部にアタック」処方。
果たして、猫は人間を救うことはできるのだろうか。
悩みは人それぞれだし、人によってはバカバカしい悩みなんてたくさんありそうだなと思いますが、そんな悩みはなかなか口に出せるもんじゃない。
悩みを打ち明けられる人も限られているし、もしかしたらそんな悩みを打ち明けられないくらい、人との関係は希薄な今、隣に住んでいる人の名前や顔すら知らないこともほとんど。
そういう中で、ストレスもたまるし、悩みも尽きない今、心療内科に通う人も多いよなぁと感じます。
本作品もいろんな悩みを抱えている人が出てきますが、生き物の世話をすることでいろんなことに気が付き、傷ついた自分、悩める自分をリカバリーするということは的はずれなことじゃないだろうなぁと思いました。
少なくとも薬漬けになるよりは健全だなぁと。
そして、出会いは常に偶然でタイミングありきのもの。
本作品も、ここぞという絶妙なタイミングで猫を処方されるというのも良いなと思っています。
物語なのでそらそうでしょ?と言われればそれまでですが、私達だってそう。友達、人生のパートナー、学校の先生など人との出会いから、ペットや本だって、出会えて良かったなと思えるものは絶妙なタイミングで偶然に出会っていることが多いなと思います。
結構硬苦しいことを書いたなと思いながら、
念のため猫であたためておきましょか?
と思える、そんな2巻だったなと思いました。
※ブクログに掲載した感想を転載しております。
生き物を飼うということは大変。
でも、ネットの発達で人付き合いが変化して生身の人間と出かけることも少なくなった今、生き物と触れる、大変だけど一緒に生活をするということも重要なんだろうなと感じました。
ダブルで患部にアタックしてもらう必要もあるのかなと。
やっぱり、念のためあたためてもらいましょうかね?(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます