正体不明のミステリー作家が豪邸を建てた。
その豪邸のお披露目会に呼ばれたの作家と編集者たち。
外は大雪、スマホも没収された豪邸の中で起こる事件とは?
館ものやクローズドサークルものを多少読んできたとは思うのですが、こういうのでミステリーが成立するのかと思ったと同時に、今だからこそ成立するミステリーだよなぁと思いました。
特に居合わせた登場人物たちに事件を起こさせる動機付けの部分なんか、今の時代だからこそだろうなと思いました。
ミステリーでネタバレなしという自分の縛りで書くと、書きづらいことが多いので、なかなかうまく伝えるのが難しいなと思いつつも、私が今まで読んできたミステリーとは明らかに違い、初めて読むタイプのものじゃないか?と思いました。
もちろん、何か元ネタもあるかもしれないですし、完全オリジナルというのは今の時代難しいとは思いますが、そういう似たような作品でも、作者にしか書けないものってあるだろうなと思います。
私も読書をしていて、この作品、読んだことのある本に似てるなと思うときもりますが、読み終えるとこの作者だからこその作品だなと思うことが多々あります。
それに作者の完全オリジナルじゃないとダメだ!というのであれば、数えきれないほどあるアガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』のオマージュは認めないになってしまいますし。
もちろん、その作品を楽しく読んだ時だからなのですが、反対にあまり面白くないと、好意的な感想を書けない時もあるので、そのあたり難しいとは思いますが。
そして、作者の家をそのまま舞台にしてミステリーを一本書き上げるというのは凄いなと思いました。
そして、こんな家に私も住んでみたいです。
※ブクログに掲載した感想を転載しております。
実際の作者の家を舞台にしたミステリー。
中身うんぬんよりも住んでみたい気になるそんな家でした。(これ、本の感想として成立してますかね?)
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