うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい
この1文から始まる、本作品は、高校の喫茶部の中でもゆるくお菓子を食べながら駄弁る通称「おやつ部」というグループに属する高校1年生の4人組(男女比1:1)。
物語は、休日にうまい棒一本で世界の秘密を教えてくれると噂されるショッピングモールに出現するという謎のおじさんを探してみよう!というところから始まります。
何もかも緩めですが提示される答えはなかなか手強い。そんな日常系ミステリーです。
出てくるお菓子は市販のお菓子で、どこでも置いている有名お菓子。
それをつまみながらワイワイ楽しそうにする登場人物の高校生4人組。
ただ、駄弁っているだけかと思ったら、ちょっとした謎が提示されて、その解決編はなかなかハードなことになるのがギャップ萌っていうやつですかね?読みやすいこともあいまって、やめられないとめられない、かっぱえびせんみたいなお話だなぁと思いました。(あれ?バカみたいにウケない…)
本作の注目すべきは、お菓子が美味しそう!というよりもみんなでおしゃべりしながらお菓子を食べたいなと思えるところだとおもいます。
お菓子などの食べ物が美味しそうだなぁと思う作品は数あれど、みんなで話しながら(例えば恋人とか、友達とか家族とか)気軽に食べたいなと思う作品は初めて読んだなと思います。
忙しくて時間が取れないとか時間が合わないという理由で遠ざかってしまっている大切な人と自分の好きなお菓子を持ち寄ってそういえば最近どうよ?的な他愛もない話をしながら過ごすことを読みながら想像してしまう。
私もルマンドやポテトチップス(コンソメ)を大切な人と食べながらただ駄弁る時間を作ろうと思える、そんな作品だと思いました。
ルマンド食べたい。
※ブクログに掲載した感想を転載しております。
タイトルを見て購入。
帯のうまい棒一本で世界の秘密がわかるらしい
のフレーズに惹かれて。
みんなで分け合いながら食べる楽しさと、ちょっとした?謎解きにほろ苦いところもある結末。
また、同じ趣味でもカテゴリーが違うということを受け入れるということなどなど、結構気づきも多い作品でした。
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