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今日は『木で包まれた土間のある家』の気密測定を行いました。
こちらの住まいは断熱材にデコスのセルロースファイバーを使用します。
数ある断熱材の中からセルロースファイバーの性能、メリットに興味を持たれ、採用となりました。
サッシは弊社標準仕様のYKKapの樹脂サッシAPW330樹脂スペーサー仕様、一部土間部分などに複合サッシを使用しています。
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こちらの住まいは気密重視で計画を進めてきたのではなく、窓の多い明るい住まいです。
掃き出し窓を含めた引違いが8つ、タテすべり・ヨコすべり・FIX窓が8つ、
上げ下げ窓が6つ、それから片引き窓というレールのついた窓が2つ、
勝手口ドアが2つと、玄関は引戸YKKのコンコードD2です。
計27カ所の開口部を設け、積極的に光を取り入れた明るい家、風が通り抜ける家を目指しています。
デザインを気にされ気に入った窓をたくさん採用しましたが、比較的隙間ある窓をたくさん採用しましたので気密測定はどうなるのか心配ではありました。
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気密測定をするタイミグですが、今回は断熱材セルロースファイバーの吹込み施工前に行いました。
理由は、この写真の時点で気密工事は完了しているからです。
セルロースファイバーの場合は硬質ウレタンとは違い、断熱材が気密してくれるということはありません。ですのでこのタイミングで気密測定を行わなければ万が一大きな隙間があった場合の対応が難しくなってしまいます。
隙間チェックの意味で、このタイミングがベストであると思います。
今回も気密測定をお願いした業者さんは有限会社コンフォートの室さんです。
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↑測定中です
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↑屋根のシートも測定中は負圧によりパンパンです!
やはり、測定時はタテすべりヨコすべりFIX窓以外の窓は少しですが、手を当てると感じるくらいにすき間風が入ってきます。
大工さんも設計の私たちも屋根、壁、床の隙間処理は完璧に廻ってきています。
測定結果は………。
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相当隙間面積51㎠、
C値は0.29㎠/㎡ということで目標値はクリアです。
こちらの条件でもC値0.3以下ということで安心しました。
まとめとして、やはり今回、測定して感じたことは、
気密測定は家の仕様でけっこう変わるということ。
なぜなら、今回は基礎も基礎断熱ではなくお客様の希望により床断熱を採用しています。
基礎断熱とした場合のほうが気密はとりやすいと感じますし、家の面積のところでも有利になってくるところです。
それから窓に関しては多い少ない、大きい小さいでかなり変わってきます。
気密重視で家づくりを行うのであれば、タテすべり、ヨコすべり、FIX窓の採用、大きい窓は1、2カ所とする等でかなりC値は良くなってくると感じます。
結論、私たちはお客様にこれらのメリットやデメリットをお伝えして納得のもと採用いただき、その条件によって、気密処理はしっかりとやる。
気密重視で窓を制限するよりも、自然素材のある木の家、気持ちの良い空間をつくる。
このほうが健康的で住み心地としても大切なところと思っています^^
引き続き、シンク設計事務所はUA値0.46、C値0.3を目標に、本物の高気密高断熱の家づくりを目指して家づくりを行っていきます。
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