先日,N社の講演会で,脳科学者の茂木健一郎から,Contingency(偶有性)のお話を伺った。偶有性とは,予測できることと,予測できないことが入り混じっている状態のこと。脳が,心地よい状況のときには,ドーパミンがでている。この,ドーパミンは,偶有性を好む。史上最大のドーパミン発生装置は,携帯電話である。携帯電話は,電話やメールがどんな範囲の人から来るかは予測つくが,その内容は予測できない。まさに,偶有性を常に持ち歩いている状況である。電話やメールで,意外な報酬が届くことで,脳内にドーパミンが放出されるという。ゲームもgoogleもtwitterまさにこの関係が成り立っている。この関係が成り立てば,コンシューマ向けのサービスはヒットする...。と言ったないようであった。そう言えば,写真を撮ることに気心地よさを感じるのもまさにこの偶有性による,ドーパミンの送出という現象なのだろう。うーん,日々の仕事でもこの現象を発生させたいものである。