台湾治郎

自分の生涯・現在の生活

ブログ112 限界への挑戦

2012-12-27 00:27:43 | 台湾
 私がかって、担任した男で「I」という男が居た。
彼は、バレーボール部に所属し、部長もしていた。成績は、中より上、上の下位と記憶している。彼は、現在三十代後半かな。そう、もう二十年も前の話。
 彼の好きな「言葉」は、限界への挑戦。
彼は、いつも真面目に、しかも、教師から見て、痛いほど勉強・クラブ・クラス活動にいつも一生懸命。
 彼の家へ家庭訪問して、「なるほど」と頷ける。お母さんも超真面目。その日は、あえなかったが、お父さんも彼とそっくり同じタイプ。弟は、すこし違っていたが、家族みんな真面目。それが超が付く位に全員真面目。だから、私のテストは、簡単だから、彼には、いつも「5」を与えていた。だって、彼の不器用さがわかる。
 歴史は、得意中の得意。単純な暗記である程度までとれるから ・・・。
数学が一番苦手。
 俺は、いつも彼を評価していた。なぜなら、この学校には、「真面目に努力する」という風土・将来大学まで行こうとする人が少なかった。もちろん、現在ではない。
20年以上の昔の話。(まして、県下でも、勉強の苦手な生徒が多いので、有名な学校。)
現在は、違っていると思うので、・・・。
読者の皆さんは、どこの学校だろうって詮索しないで欲しい。一つ個人情報だから。
 その彼が私に相談を持ち掛けてきた。
「何、相談って?」「先生、俺教師になりたいと思うのだけど・・・・。」
「いいじゃないの!おまえの性格は、先生に向いているかも・・・」「先生、ホントにそう思うの?」「思うよ。お前ほど、真面目な奴は、そういないよ。」
「けど、先生、俺あまり、頭良くないし・・・・。」
「そんなこと無いよ。お前いつも、よく勉強しているじゃないか。」
「俺は、頭良くないから、勉強しているですよ。」
「いいじゃないの?俺だって、同じ、一つだけ、いつの時代も大切なことは、目標を持って生きるって、ことじゃないか。」
「先生ありがとう、頑張ってみる。」
 その後彼が私立高校へ入学し、母校に教育実習にきた。
俺は、嬉しかった。彼が教師になろうと本気で努力していることが・・・。
そして、彼が何回か、教員試験を受け、無事、中学校の社会科の先生になれたことを報告に来た。
 おれは、はっきり言って、「限界への挑戦」という言葉は、そんなに好きでない。
俺の生き方は、無理せず・自分のペースでゆっくり・ゆっくり前へ進む。
 だから、俺は、いつも途中下車して、遊びながら・楽しみながら生きてきた。
俺が自分で限界へ挑戦したのは、中学2年~高校3年まで。この五年間だけは、自分の
生き方を変えて精一杯何事にもぶつかった。結果は、一所懸命やっても、やらなくても、大して、変わらなかったかもしれない。
人間というのは、「何にこだわるか」で大分違う。俺は、物事にあまりこだわらない。
だから、進歩も少ない。その代わり、あまりストレスもない。
 どっちがいいか、わからん。俺は、本質的に「ストレス」に弱い。だから、いつも、
あまり、めいっぱい仕事をしない。生徒は、大好きだが、基本的に5時過ぎたら、教師は、終了。アフター5に生き甲斐を持っていたタイプ。
 みなさんは、ストレスとどう向き合っていますか?
                                  再見。