福祉タクシー二郎丸

下関市で福祉(介護)タクシーをやってます❣オーナーは新.中.自動車販売・整備・レンタカーをやっている会社です。

これからの福祉タクシー業界を考える時が来たかも

2023年02月10日 | 日記

  先日の夜、仕事が終わり自宅でゆっくりと風呂に入り、もういいかなとビールを飲んでいたら、仕事用携帯の着信アリのランプが点滅しているのに気が付いた。(まさか今からでは無理だけどなぁ…)と思いつつ着歴を確認したところ、同業の福祉タクシーのAさんからであった。

                     

 明日以降の依頼かなと思いながら「こんばんは。ごめんなさい風呂に入ってました。どうされましたか?」とお尋ねすると「こんな時間にすみませんね。実はこの頃仕事について色々と考えることが有って…、営業車も古くなったせいか故障が頻繁になり修理代が凄いのですよ。燃料代も高くなってるし、この際引き受ける地域を近い所だけにしたくて、お互い協力しあえる同業者さんとエリアの分担や顧客情報の共有を出来ないかと考えてるのですけどいかがですか?」「ええ、私もこの最近ようやく仕事が波に乗り出して、今までのように依頼が有れば何でも取るみたいなことはやめないと、移動距離ばかりが多く、実車距離はわずかという採算の取れない仕事が結構有ります。その為、売り上げに対しての燃料費の占める割合が高すぎます。かと言って今になってそちら方面は受けないことにしましたなんて言えませんしねぇ….。」

                        

「そうなんですよ。ですからお断りするのではなくそちらはB福祉タクシーさんがやってくれますよ。手配しましょうか?ご自身で電話されてもいいですよ。というようにやれればお互いにメリット有りなんですよ。」「しかし、そうするには現在は各社さんで料金体系が違いますから、基準を設けてほぼ同じようにしないと参加してくれる同業者は集まらないですよ。うちを始め市内の同業者のほとんどはタクシーメーター+介助料又は定額料を頂いてますけど、Aさんはタクシーメーター+お迎え料のみでしょう。あれでは採算は絶対取れませんよ。実際Aさんの代理でお迎えに行ったお客さんに聞くと、Aさんところは安いし技術が素晴らしいからとべた褒めですが、技術量に見合った付加価値を代金で頂いてもお客さんは納得していただけると思いますよ。ただ安いだけでついてる客はいずれ逃げてしまいますよ。」「うん、そうなんだけど、私が開業した時はまだ福祉タクシーというものが周りになくて、認知度もほぼ0の状態からのスタートだったのでメーター料金+ということは頭になかったので今になって後悔してますよ。現在採算割れの仕事がほとんどです。」

                  

「私もチャンスが来たら理解しあえる同業者同士でグループを作り、窓口を一本化し各自に振り分けるというシステムを立ち上げたいと思ってましたよ。現にいくつかの介護支援事業所やケアマネさんから同様な提案を頂いてますよ。この際有志で集まって一歩前進しませんか?」

                                                         

 このような会話が30分ほど続いたのである。下関地域は他地域に比べて異常なくらい福祉(介護)タクシーに対する評価が低いのである。他県から帰ってこられたお客さんに聞いても同内容の介助で同じ距離を利用した場合、びっくりして「それでいいの?」と尋ねられるくらい安いらしい。ネットで調べても「ヘぇ~こんなに高い料金設定してもやっていけるのか…それだけ福祉タクシーの社会的評価が高いという事なんだ…💦」と悔しい思いをする。このblogを読まれた方はどう思われますか?出来ればご意見を聞かせてください。