前回のblogでお伝えしたように、下関市会議員さんと面談し現在の下関市における介護(福祉)タクシーの現状と問題点や要望をお伝えする機会を持っていただいたので、改めて北九州市の介護タクシーの状況を調べ、下関市とどのように違っているのかを具体的な数値で示す必要が有ると考えて、北九州市のHPを始め北九州エリアのタクシーサイトやタクシー協会などの資料から現況を出してみたら、「やはりこれでは当然下関の介護タクシーは早急に改善する必要があると実感した。それで今回も皆さんにも見て頂きたいと思いblogにアップすることにしました。
ただ、正確な数字を短期的につかむのは非常に難しい故に以前北九州市エリアで15年間勤務していた時の経験をもとにはじき出したものなので、実際の数字とは開きが有るかも知れないが、ニュアンス的に捉えてもらいたいと思う。以下にその資料を表記させていただいた。
北九州市と下関市における介護タクシーの現状と比較
◎ 令和4年における北九州市の状況
総面積 492.50㎢
総人口 908,109人 (内65歳以上 約283,300人)高齢化率 31.2%
介護タクシー事業者
小倉北区 22 小倉南区 11 門司区 10 戸畑区 8
八幡西区 18 八幡東区 6 若松区 9
合計84
※ 上記の内、一般タクシー事業者(法人)が介護タクシーを兼業しているものが70%程度と考えられるので稼働可能台数は140台(法人は平均2台所有として)程度と思われる。そこで高齢者の内、介護タクシーを必要と考えられる高齢者が仮に20%としたら56,000人の利用者を1台辺り400人対応することになる。これらの方を年300日、月2回医療機関受診と考えたら1日当たり2,6人を行き帰りで搬送という計算になる。
◎ 令和6年における下関市の状況
総面積 71,628㎢
総人口 240,698人(内65歳以上 約88,300人)高齢化率36.7%
介護タクシー事業者 合計15(旧豊浦郡が正確には不明)
※ 上記の内、一般タクシー事業者(法人)が介護タクシー兼業しているものが5社有るが、いずれも1台保有がほとんどで有る為、稼働可能台数は18台と考えられる。それを上記と同様の計算で出してみると17,600人の利用者を1台当たり970人対応となる。そして1日当たり6,5人を行き帰りで搬送になる。さらに注目して頂きたいのは可動範囲で有る。北九州市の1.4倍の広さを北九州の介護タクシーの1割程度の台数で台辺りが2倍以上の利用者を搬送しなければならないという事実である。
これを見れば明らかに下関市エリアの介護タクシーの台数は少ないのがお判りと思う。その上行動エリアが非常に広く、居住市域が北九州市のように密集せず点在しているいわゆる地方都市の典型的な形態である。市議会議員さんとは大変に盛り上がってお互いが共通の認識が取れたので、今後の展開に期待しようと思っております。