自燈明・法燈明の考察

【UAP問題考察1】人類史とUAP関連の話題

 私の手元には一冊の書籍があります。それはウィリアム・ブラムリー著の「エデンの神々」という本です。この著者はアメリカの弁護士ですが、著書の冒頭にある様に「人類の戦争の起源について研究を始めた初、未確認飛行物体、いわゆる「UFO」のことなどは、はるかに遠い埒外の問題だった。」(ウィリアム ブラムリー. エデンの神々―陰謀論を超えた、神話・歴史のダークサイドより引用)とある様に、人類の戦争の起源について研究を始めた事を切っ掛けとして、UFO問題(UAP)に行きつき、本書を著すきっかけいなったと述べています。

 私も若い頃には、それなりに真面目に「世界の平和」という事を考え、そこから一時期は某巨大宗教団体で活動をしていた時期もありました。しかし四半世紀近くに亘り、この宗教団体で活動して得た体感としては「宗教で世界平和は絶対に築けない」という確信でした。ここで言う宗教とは、ある指導者の教えを普遍化し、その教えを信奉する社会的集団」という枠組みの事であり、この宗教では得てして人は他者から与えられた教えを信奉する事で思考停止してしまいます。またこの宗教に裏打ちされた「正義」によって、人は容易に残虐にもなれてしまいます。

 この「エデンの神々」を読むと、人と宗教の関係性が書かれていますが、人類史と宗教の事をよく分析されていました。これによると近年、UAP(未確認空中現象)と呼ばれる現象ですが、人類創世の時代には、この「宗教」と深く関与しているようです。

 今の人類史で最古の文明と言われているのは、メソポタミアで紀元前6.000年前に起きたシュメール文明ですが、このシュメール文明の神話の中に、アヌンナキという神の事が記述されています。そもそもシュメール神話に書かれている神とは、今のキリスト教などヤソ教の神とは異なり、多くの神々の事が書かれており、この神話の中で神々は海から現れて人々に知識を与え文明を開かせたとありました。またその目的とは希少金属(金)を採掘する事で、そこで神々が行っていた労働を肩代わりさせる為に人類を創造したとあるのです。

 また古代メソポタミア文明のギルガメッシュ叙事詩にも、今からみればUAP現象とも見て取れる記述も多々ありますし、旧約聖書にも人類創世の話もありますが、こういった話は多く散見出来るのは周知の事でしょう。恐らく古代の人々は、何らかの現象を目撃体験し、それを神話の類の中で後世に伝承したのでは無いでしょうか。因みに古代マヤ文明の神話に於いても人類創造の話がありますが、そこでも神々の労働を肩代わりさせる為に人類を造り出したという似た伝承が書かれていると言われています。なぜメソポタミア地方と中南米という離れた土地で、それぞれ興った地域の文明にも関わらず、この様な同種の話題が残されているのか、そしてそれをとても不可解だと人々は思わないのでしょうか。

 私が自身の経験してきた事を元に考えた事ですが、人は宗教に対してとても脆弱な面があります。それは宗教に関する事になると、そこに書かれている事の事実を探求しようとせず、それを宗教の教条的な物事と捉えてしまい、結果としてそこの奥にある真実を見極めるのを止めてしまうという事です。
 それぞれの神話や旧約聖書に書かれている様々なUAP現象や地球外知的生命体からの干渉という事についても、神話や宗教の聖典の中の物語になってしまった事から、この宗教のドグマの中に埋もれてしまっているのでは無いでしょうか。その為に現代に至っても人類は、これら重要な過去の記録の真実の姿さえ、認識できなくなっていると思うのです。

 因みにこれはヤソ教や古代神話だけの話ではありません。仏教という宗教についても、また私達日本人の中にある古事記に纏わる日本神話についても同様な事があると思うのです。この事については、ここで敢えて深掘りはしませんが、私達はこの神話や聖典の中に書かれている出来事について、改めて考え直し、捉え方を変える必要のある時代に来ていると思うのです。

 考えてみれば人類の進化の歴史について、未知の事柄が多くあります。類人猿と共通の祖先を持つと言われながら、実際に進化の過程で「ミッシングリンク」というものが存在し、おなじ「ホモサピエンス」と言いながら、アングロサクソンやニグロイド、コーカソイドやモンゴロイドなど、多くの人種が存在します。また人種ばかりではなく、持っている文化も異なれば言語も異なるのは何故なのでしょうか。私達は日常に転がる、こういった自分達の「種族」に関する問題を、実は未だ完全に解明は出来ていません。

 その様に考えてみると、実は人類の出現と、シュメール文明以前に実は人類以外の介入があって、結果として今の人類は出来たと考えても、それを完全否定する事は難しいでしょう。そういう事を考えてみた時、このUAPに纏わる問題についても、安易なバラエティ番組の話題で取り上げるだけでは済まない気がするのです。


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