バート・トーン(黄金のカード)の話 2012-06-01 21:01:10 | タイの医療 今日は医療保険の話です。タイ人であれば誰でも入れる健康保険が有名な「30バーツ保険」です。タクシン氏が首相のときに創設された健康保険で、このおかげでお金のない庶民も病院へ行くことができるようになりました。実質的に無料で医療が受けられる制度で、最近では「バート・トーン(黄金カード)」と呼ばれることが多いようです。ただし、保険証のようなカードが発行されるわけではなく、使う時は例のバート・プラチャーチョ . . . 本文を読む
タビアンバーンをつくりました 2012-05-31 17:21:42 | タイの医療 妻がバート・プラチャーチョン(タイ国民のIDカード)を更新した話を以前書きました。IDカードはタイ人がタイ国内で暮らしていくために必須のものですが、もうひとつ重要なものに「タビアンバーン」があります。タビアンバーンは「住居登録証」と訳すのがいいと思います。これは日本の住民票と似ているようで性質が違います。 日本だと、賃貸アパートに住んでも世帯主になれます。しかしタイでは自分の所有する家がないと、 . . . 本文を読む
妻の乳がん治療の今後 2012-05-28 22:46:54 | タイの医療 今日は朝6時半に妻をチェンマイ大学病院(スアンドーク病院)へ連れて行きました。家に戻り、3人の子供たちを学校へ送りました。そしてすぐ病院へトンボ返りしました。 (スアンドーク病院の外来) スアンドーク病院では毎週月曜の午後1時から、乳がんの専門医による「ミーティング」が開かれます。残念ながら、その場面をカメラに納めるのは忘れたのですが、教授を頂点に、手術を担当する外科医、抗がん剤治療・放射 . . . 本文を読む
チェンマイ大学病院雑感 2012-05-23 20:44:35 | タイの医療 昨日は二回もチェンマイ大学病院へ行きました。チェンマイ大学の附属病院は地元では「スアンドーク病院」と呼ばれていて、北部タイでは最も医療水準の高い公立病院なんだそうです。 妻の治療は、1か月ほど前にバンコクのチュラロンコーン病院で6回目の抗がん剤投与を受け、一応終了しました。乳がんはずっと経過観察が必要なので、チェンマイではスアンドーク病院へ通うことにしました。でも、昨日病院へ行ったのは、その目的 . . . 本文を読む
またしても分かれた医師の見解 2012-02-26 18:00:00 | タイの医療 1か月半ぶりのバンコクです。この暑さはすっかり夏を思わせます。セミも鳴き始めました。 日本に居ても、こちらに来ても、一番気がかりなこと、それはやはり妻の病状です。1月から国立チュラロンコーン病院で、タキソテールという抗がん剤を3週間に一度点滴しており、先週3回目が終わりました。12月に、腋の下に再発した乳がんの摘出手術をバンコク病院で受けましたので、術後の抗がん剤は薬代の安いチュラロンコーン病院 . . . 本文を読む
猫、犬、自転車、そして再手術 2011-12-14 21:56:49 | タイの医療 妻の脇の下に乳がんが再発し、おととい電光石火、手術を受けた話を書きました。おかげさまで昨日予定通り、1泊で退院できました。 退院したばかりの妻と、昨夜スカイプで話しました。見た目は、手術前と全く変わらないので驚きました。手術したのが右の脇ですから、さすがに右腕は当分は動かせないのかと思っていたら、ぜんぜん違いました。腕を伸ばして上まで上げることができますし、担当医からは、なるべく動かすように言わ . . . 本文を読む
妻の医療費を請求する 2011-08-25 21:35:46 | タイの医療 一昨日、タイの医療保険について書いたおかげて、忘れていた大事なことを今日になって思い出しました。 妻の医療費の請求をすっかり忘れていたのです。 去年バンコク病院で受けた乳がんの手術代(70万円ほど)と、その後チュラロンコーン病院で受けた抗がん剤(AC)治療や急性肝炎の治療費はとっくに請求を済ませ、日本の健康保険から一定の還付を受けました。 ところが、今年の1月以降の分をほったらかしにしていた . . . 本文を読む
続・タイの医療保険 2011-08-23 02:37:58 | タイの医療 タイに移住した場合の医療保険について、少々本気で情報を整理してみたいと思います。 本気でと言いますのは、私自身があと半年余りで移住することになりますので、ここらでビザの件と、 病気への備えについては、正確な情報に基づいて方針を決めておかなければならないからです。 読んで下さった方もいらっしゃると思いますが、7月9日に、一度タイの医療保険について書きました。 その頃は全く知識 . . . 本文を読む
タイの医療保険 2011-07-09 23:00:43 | タイの医療 「きょうのブログ、読んでみて面白かった?」と聞いたら、「そうねえ、あしたのブログより面白くなかった。」そう言われるようなブログを目指しているのですが、きょうはとても地味~~~なお話です。 日本人がタイに移住した場合、どんな保険が使えるか?これについては、私自身はこれまで短期滞在しか経験がないので、あまりよく知りません。そんなこと以前に、大体わたしは生命保険にも入ってませんし、多くの裕福な日本人と . . . 本文を読む
チュラロンコーン病院(2) 2011-07-08 00:00:07 | タイの医療 きょうはニューヨークタイムスの取材記事から一転して、わが家の物語に話を引き戻します。 「E型肝炎」という珍しい病気と診断された妻。命にかかわる劇症肝炎の寸前まで病状が進みました。もし脳までやられると絶望的になってしまうのです。2010年10月下旬の悪夢でした。このため、妻の親戚の多くがカンペンペットからバンコクに駆け付けました。 妻の母は、乳がんの手術を受けた5月半ばから、バンコクに来て家事を . . . 本文を読む
チュラロンコーン病院 2011-07-06 00:00:03 | タイの医療 妻の闘病の軌跡を記すのはこのブログの本旨ではないのですが、もう少し続けます。 その前に、昨日のニューヨークタイムスに気になる記事がありました。タイの総選挙についての詳細な分析記事です。今度タイの首相になるインラックは労働者の最低賃金を引き上げると約束していました。もしそれが実行に移されると、 賃上げについていけない中小企業が危機に直面し、タイ経済が大混乱に陥るというものです。 & . . . 本文を読む
予期せぬ再手術 2011-07-05 00:00:05 | タイの医療 「ドレーンを着けての生活はどう?」 「シャワーをちゃんと浴びられないから不便ですけど、身体拭いてるから大丈夫。」 「傷は痛くない?ちゃんと食欲はあるの?」 「ぜんぜん心配いらないですよ。」 1泊2日で退院した妻の声は、電話の向こうでいつものように快活でした。こういう彼女の性格が私はとても好きなのです。明るい声が心配を和らげてくれました。ところが表題に書いたように、3日後には予期せぬ事態とな . . . 本文を読む
1泊2日の乳がん手術 2011-07-04 00:00:23 | タイの医療 昨日行われたタイの総選挙で、タクシン派のタイ貢献党が地滑り的に圧勝しました。 日本ではさほど一般の関心を集めるニュースではないのですが、世界中のメディアがかなり大きく、しかも多角的に取り上げているようです。日本とタイの経済関係は、ご存じのとおり双方にとって切っても切れない深い関係にあります。政治面だけでなく、タイ経済の今後がどうなっていくのか、またそれが日本にどう影響するのか、しないのか。今後の . . . 本文を読む
バンコク病院 2011-07-02 01:19:33 | タイの医療 (父と相談した結果、今日からしばらくの間は日本にいる父に直接書いてもらうことにしました。父から説明を受けても、医療のことは僕ではうまく書けないからです。ややこしい話が終わったら、また僕が戻ってきます。) バンコク病院は、バンコクの中心部を東西に走る目抜き通りのひとつ、ペップリ通りを少し北に入ったところにあります。いくつかある病院のビルはすべて白で統一されており、一番高いビルは16 . . . 本文を読む
タイの医療 2011-07-01 20:13:33 | タイの医療 父のような外国人がタイに移住を考えたとき、一番気になることは何でしょうか。気候?治安?物価?就業機会?食べ物・・・・・? もし僕のような小学生や姉のような中学生がいれば、教育のことも考えると思います。 でもある程度の年齢になった人が外国に長く住もうとすれば、医療のことがとっても気になるようです。 父も、実はそれを気にしていたようです。外国に永住すれば、いつかは老人になり、いやでも病院のお世話に . . . 本文を読む