センター試験が終わりました。
今年は、例年になく頑張って補習に参加してくれた人が多かったので、
結果がとても楽しみです(^^)
地学の問題も、夜にはネット上に公開されたので、解いてみました。
んで、補習のノリで、解説と感想を。
第1問
A-1
これは簡単(なはず)ですね。
太平洋沿岸部だけでなく、海嶺やホットスポット(ハワイ)にも・があるので、
浅発地震ですね。
A-2
Aはアルプス造山帯、
Bはインド亜大陸が衝突して盛り上がったヒマラヤ山脈、
Dは北アメリカ大陸の盾状地、
ということで正しい。
Cはもっと南の海嶺上であれば正しくなるんですけどね。
B-3
これも基本。
地殻とマントルの境はモホ面です。
和達-ベニオフ帯は沈み込むプレートを表してます。
アイソスタシーの考え方だと、
地殻が厚いところは上にも盛り上がってるけど、下も深い。
B-4
アイソスタシーの計算は苦手という人が多かったけど、
よ~く考えると、とっても簡単な計算です。
地殻の厚さは変わらないので、
(氷床の厚さ)×(氷床の密度)=(マントルの厚さ)×(マントルの密度)
3.3×0.93=H×3.3 ←なんつう簡単な計算!
H=0.93 です。
C-5
基本です。
圧縮の力 → 褶曲、逆断層
引っ張りの力 → 正断層
C-6
過去問にもよく出てきた図なので、
じっくり考えればわかったと思います。
東西圧縮の力と断層のずれについては、兵庫県南部地震の例を挙げ、
「南西-北東方向に伸びる淡路島付近の断層が右横ずれ断層となったのも、
…(中略)…東西方向に圧縮力が加わったためと考えられる。」
と説明したの、覚えてませんか?
第2問
A-1
岩石はあれだけ覚えるようにって言ったから、簡単だったと思います。
接触変成岩 → ホルンフェルス、結晶質石灰岩(大理石)
広域変成岩 → 結晶片岩、片麻岩
A-2
これも簡単。
ひすい輝石+石英は、高圧の条件が必要になるので、広域変成岩。
(接触変成岩は熱だけ)
あとは、2枚の図を重ね合わせて、
ひすい輝石+石英のところは、らん晶石のゾーン。
B-3
Aの深成岩は、石英+長石+黒雲母で「花こう岩」
Bの深成岩は、かんらん石より輝石が多いことから「かんらん岩」ではなく「斑れい岩」
色指数は有色鉱物の割合です。
全体が500なので、5で割ったら%が出ます。
B-4
花こう岩は結晶分化作用の後の方でできるので、
斜長石はNaに富んでおり、温度も下がってきているということです。
C-5
底盤でできるのは深成岩です。
C-6
島弧には中性の火山岩…安山岩が多いのですが、
それがわからなくても消去法で解けます。
盾状火山をつくるのは玄武岩…塩基性の火山岩。
中性岩より塩基性岩の方が有色鉱物は多く、
中性岩より酸性岩の方がカリ長石は多いですね。
第3問
A-1
ここまで簡単やったから、その分難しい地質図問題です。
何が難しいかというと、段丘の形成も話にはいっているので、
単純に上にあるから新しいとは言えません。
A礫岩層とB砂岩層は不整合で時間のギャップがあるのですが、
その2つをまとめて削ってできた低地にCそしてDが堆積した…
ということは、アのメタセコイア(第三紀)よりも新しい…
ということですかね。
A-2
これは簡単。
地層の下部で粒径が大きく、上に行くほど小さくなるのが級化です。
A-3
Aは水平に堆積しているけど、Bは傾斜しているし、
なによりもAがB中の泥岩層を切っているので不整合。
A-4
段丘のでき方を理解してないと難しいかな。
高位にあるCの方が古く、それを削って新しくDの面ができました。
B-5
よく読めば簡単。
かんらん石が他の結晶を切っているように見えるということは、
自形ということです。なので、最初に晶出しました。
B-6
石灰岩が深成岩より古いということがわかれば、
2.5億年前以前ということで、石炭紀しかありません。
第4問
A-1
温度の変化は海洋から出るエネルギー量にだいたい対応しています。
あと、6月と12月の区別は、
表面だけ暖まって、奥の方がまだ冷たいのが6月です。
A-2
海洋から放射されるのは、可視光線より波長の長い赤外線。
低緯度地域では、入る方が出る方より多いので、
余ったエネルギーが海水の移動の原動力になります。
海水の塩分が放射に影響するとは聞いたことないし。
ということで、
海水が蒸発するとき潜熱として熱を大気へと移動させるというのが正解。
B-3
北半球では気圧の高い側を右手に見ながら風が吹く…ということで、
西風(東向きの風)なら気圧が高いのは南側。
あとは、コリオリの力は進行方向に向かって直角右向きに働くので、
東向きなら南へ、西向きなら北へ。
B-4
高さは対流圏の上部でA、
ジェット気流なのでC。
C-5
湿潤断熱減率が小さいのは凝結に伴う潜熱放出。
気温減率が大きい、つまり上下の温度差が大きいと不安定です。
C-6
これはちょっと難しいですね。
T-Sは乾燥。S-Rは湿潤ということは、
Sから上で雲ができるということ。
C-D間は周りの気温より高いので上昇を続け、雲をつくります。
第5問
A-1
太陽は楕円の中心ではなく焦点にあり、
近日点がいちばん公転速度が速いということがわかっていれば、
簡単な問題です。
A-2
ケプラーの第3法則
「距離の3乗、周期の2乗の比は一定」
で計算します。
B-3
主星が伴星をかくしても、主星はまるまる見えてますが、
伴星が主星をかくしたら、伴星にかくされた分だけ主星まるまるより暗くなります。
よって、伴星が主星をかくしたときが一番暗い。
B-4
主星だけの明るさが10、
両方見えているときは11、
つまり伴星の明るさは1。
明るさが1/10ということは、
2~3等級暗いということ。
C-5
可視光線が宇宙空間にある物体に遮られるって感じかな。
C-6
球状星団は年老いた星の集まりです。
それ以外は散開星団の説明。
簡単ですね。
以上、独断と偏見の解説でした。
今年のは比較的簡単だったように思います。
簡単な問題できちんと点を取ること!という注意を忘れずに、
落ち着いて解答できた人は、高得点が期待できるかも!
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