2歳8ヵ月の幼児が、絵本を見ながら、2つこぶのある絵を見て「らくら」というのを聞いて、英語の発音によく似てるなと思った。英語では、アクセントのない「タ」は「ラ」に発音するようで、例えば、「トヨタ」は、「トヤラ」に聞こえる(「ダ」を含んだ「ラ」の感じであるが)。アメリカで見たTVコマーシャルで、何度も車を指して「This is 『トヨラ』」と言っていた。変な発音だとその時は、思っていたけれども、それが英語の発音であり、逆に、われわれ日本人が習った英語発音は何だったのかと本当に思う。「エゲレス」や「メリケン」の方が、本当の発音に近い、または、通じる英語発音なのではと想像する。
私が熱い気持ちで英語を勉強しようとした「きっかけ」は、アメリカのマクドナルドで、ハンバーガー「3つ」を注文しようとした時、threeがどうしても伝わらなかった。即座に店員は、「Next」(次の人)と私をあしらった。周りの友人の英語をじっくり聞いてみた。プエルトリコの女性は、思いっきり舌を出してThreeやThank youと言っていた。台湾生まれの友人はオーバーに口をとがらせて、(ホ)ワットと言っていた。そうしなければ、通じないのだということが分かった。ある黒人の友達は、「スリー」や「サンキュー」ではなくて、「ツリー」「タンキュー」と言っていた。thは タ行やダ行で話すほうが、通じる。そういう発音をすると日本では笑われてしまいそうだが、コミュニケーションできてこそ会話であり、言語であろう。
幼児のしゃべる言葉が、まるで外国語のようだった時期が過ぎ、日本語になっていく。見ていて(聞いていて)楽しい限りである。よくしゃべり、よく聞く。学んでいるようでもあり、自然と歌を覚えるように身体化していく。どこで習ったのか、突然、ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブと話し始めた。すごいと思ってもう一度聞いてみると、ワン、チュー、スリー、かわいらしい。
<主夫の作る夕食>
花椒(かしょう)を使った麻婆豆腐、おいしかった。
花椒(ホアジャオ)、日本の山椒に近く、四川料理には欠かせな香辛料
<思い出の一枚>
アメリカの警察官