百里基地航空祭 Ｆ－１５空中機動

離陸して急上昇を始める。

F-15はプラット・アンド・ホイットニー社のF100ターボファンエンジンを2基搭載する。初期型のF100-PW-100でも1基当たり10,810kgの推力を発揮するため、最小飛行重量に近い状態であれば推力重量比は1を超え、エンジン推力だけで垂直上昇を持続できることになる。実用上の意味はないが、高機動下における急激な運動エネルギー損失の回復に活かせる十分な余剰推力を持つことを意味している。



アフターバーナーを開いて、ほぼ垂直に近い角度で上昇、その後旋回飛行に移った。強力なエンジンパワーと機動力。

垂直旋回、バレルロールに入る




車輪を下げて、エアブレーキを開き、低速走行でパスする。300Km/h位か？


失速防止のため、揚力を増すためにフラップも下げている。アレスティングフックも下げているが、Ｆ－１５にフックの装備があるとは知らなかった。空母の艦上運用で設計されたＦ－４ファントム（運用上万能機だが）
がアレスティングフックを装備しているのは判るが、陸上基地から発信するＦ－１５には必要ないのでは。　着陸距離を短くするために索引ワイヤーに引っ掛けるのかも。


百里基地：第7航空団 - 第305飛行隊 のＦ－１５

F-15はマクダネル・ダグラス社（現ボーイング社）の開発した制空戦闘機。愛称はイーグル（鷲）。

運用開始：1976年J/DJ型
持続時間制限を受けない最高速度はマッハ2.3であり、マッハ2.3を超え公称最高速度の2.5まではエンジン吸入空気温度その他の制限から1分間に制限されている。
日本の航空自衛隊は第3次F-Xにより主力戦闘機として、単座 F-15C の日本型 F-15J 165機と複座 F-15D の日本型 F-15DJ 48機の合計213機を調達した。一機当たりの調達価格は約120億円。最初はマクダネル・ダグラス社からの輸入で始まったが、のち三菱重工業でのノックダウン生産とライセンス生産による調達が行われた。

導入からやがて30年経ち、細かな近代化改修を重ねながらも、その優れた性能から現在も航空自衛隊の主力戦闘機として日本の防空任務を担っている。