6月になってどくだみの花が開花している。ほうっておいたが、だんだん勢力を拡大し、他の植物を駆逐しつつある。多少日陰でも繁殖し、あの独特の匂いがする植物
ドクダミ(Houttuynia cordata Yhunb.)は日本、中国、ヒマラヤ、ジャワなど東アジア地域に広く分布し、日本では本州、四国、九州の低地に自生する多年生草本で、サツマイモの葉に似た葉をしており、6月の入り梅雨頃に白い花弁状の総苞を持つ穂状の花をつけます。全株に特異臭があり、繁殖力が強い地下茎は長く伸びて分岐し、一度根づいたら、なかなか除草できないしぶとい草である事から『シブト草』とも呼ばれます。
ドクダミは日本に昔から知られる民間薬で、主として化膿性皮膚炎、水虫等真菌症など皮膚病に外用薬として使われてきました。近年になってその薬効成分が明らかになってきており、厚生省の発行する『日本薬局方』にドクダミは『十薬』として収載されてます。これは民間薬としてその効果が証明されたものについて、薬事法に基づいた薬剤の標準的な処方、品質を告示したものです。『十薬』という名が示すように外用以外にも様々な薬効がある事が知られています。ドクダミは強い特異臭のするデカノイルアセトアルデヒドという精油成分やクエルシトリン、イソクエルシトリン、およびミネラル(カリウム塩)などの成分を含んでいて、これらがドクダミの種々の効能の元となっています。「どくだみ」と初めて聞く人は、薬草どころか毒草をイメージするような厳めしい名前ですが、「どくだみ」とは俗称で、本来「シブキ」というのが正式な名称です。俗称の「どくだみ」は毒を抑えるという意味の「毒矯み」からきています。また、どくだみの漢方生薬名は「十薬」と言って、馬に食べさせると十もの薬効があることがその由来です。 いずれの名前もどくだみが優れた薬草であることを示しています。
どくだみは三毒を消す」という言葉がありますが、三毒とは、生まれながらの毒(先天性の毒)、いろいろな病毒から受けた毒(後天性の毒)、そして、食べ物からの毒(食毒)の三つを指します。「三毒を消す」とは即ち、万病に効くどくだみの優れた効果をあらわしています。
どくだみの用法の中で最も古くから知られているものは、切り傷などに塗り薬として使用する外用法ですが、どくだみの煎じ汁を内服すると多くの病気を治すことが知られています。
1.クエルシトリン
(イソクエルシトリン)
植物界に広く分布する黄色色素であるフラボノールの一種 十薬の主要有効成分の1つ。
[効能]
・利尿・緩下作用
利尿(尿の出をよくすること)と緩下(便をやわらかくすること)作用によって、老廃物の排出を促す解毒の働きを強めてくれます。腸の動きを助けて、便秘の解消にも役立ち、新陳代謝を促進させます。
・血圧調整、毛細血管の強化作用
血管の透過性を改善することで、毛細血管を丈夫にして血行をよくする効果があります。血のめぐりがよくなり、どくだみに含まれるカリウム塩と共同して血圧の調整する働きもあります。
・消炎作用
胃壁のただれや傷をなおす、消炎作用があり、ストレスやバランスの悪い食習慣などで弱ってしまった胃腸もどくだみはやさしくなおしてくれます。
2.デカノイルアセトアルデヒド
どくだみに 0.005%含まれている精油成分の1つで、どくだみの代表的な効能である殺菌作用のもととなる物質。生のどくだみに含まれていて生臭い特異臭のもととなっている。乾燥したどくだみ(十薬)はこの物質を含まず、特異臭もしない。
[効能]
黄色ブドウ球菌をはじめ、多くの細菌に対する殺菌作用があり、傷口の化膿止め、ニキビやオデキの炎症を鎮めます。水虫にも効果があるとされています。
3.クロロフィル(葉緑素)
太陽から降り注ぐ光のエネルギーを基に栄養素を作り出す生命力の源となる最も重要な色素です。
クロロフィルは肉芽組織の再生を促す作用があることが知られていて、どくだみの青汁で傷の治りが速いのは、どくだみの殺菌成分で傷口を浄化するのと、クロロフィルが傷口の再生を促す2つの作用が相乗的に働く結果であると言われています。
デカノイルアセトアルデヒドと同様に乾燥したどくだみ(十薬)ではその効能を発揮できない。
4.カリウム
電解質バランスを調節する人間の体に必要なミネラルの1つです。
肉中心の偏った食習慣でカリウムが不足すると多くの病気の原因となります。
血圧を調節し、血流を正常にするのに役立ちます。ハーブの中でもどくだみに特に多く含まれています。どくだみに含まれる他の多種類の成分と相乗作用を示し、新陳代謝を促します
どくだみの開花時期は5月下旬から6月頃ですが、この時期はどくだみ収穫の最盛期です。なぜなら、花をつけたどくだみには有効成分のクエルシトリンが最も多く含まれており、その時期以外に収穫するどくだみでは望むような効果が得られないのです。さらに花にはイソクエルシトリンという成分も含んでいて、これもクエルシトリン同様、毛細血管を強化する働きがあります。
花を咲かせている期間はせいぜい2ヶ月程度で秋以降は葉や茎も無くなってしまいます
どくだみを用いる形態は、大きく分けて、1) 乾燥どくだみ、2) どくだみ青汁、の2種類あります。
どくだみ茶の原料は乾燥どくだみを用います。どくだみとして効果は青汁には負けますが、日持ちするので気楽に用いることができるのが利点です。便通薬として、あるいは便秘に伴う吹出物に良いとされます。
出来てしまっているハレモノを治す時は、どくだみの青汁を直接塗るか、どくだみの軟膏を作って塗るほうが早く治すことができるので、化粧水などと併用するとよいでしょう。
どくだみは薬草ハーブとしては、優れた、有用な物であることが分かった。
しかし・・ 少しくらい生えているのならいいのだが・・
地上部を刈ったが 地下の根(茎)は地上部と同等、それ以上ある。しかも根を残しておくとさらに増えていくというのだ・・・ 僅か2m四方を刈り取り、掘り起こしただけでもう暑さと疲れで参った。これではきりがない。余生をどくだみ駆除で終わってしまう?
どくだみは、原爆が投下された市内で、1番最初に芽を出した植物と言われています。そのくらい丈夫で、少しでも根が残っていると必ず芽を出してきます。薬を使わないのであれば、スコップで掘り返して根を除去するしかありません。かなり丁寧に作業しないと切れた根が残り、半年もしないうちに芽が出てきます。30センチは掘らないといけません。どくだみ、の地下茎は地獄まで伸びていると言われています。(絶句!)
どくだみは、地下茎植物なので、抜いても、また別のとこから生えてきます。
どくだみ以外にも、いろいろなハーブがあるから種、苗を刈って植え付けたいのだ
庭に毎年増えている アップルミント。耐寒性があり冬を越す多年草。
どくだみと同じく、地下茎で殖える。 ハーブティーに利用できる
どくだみの繁殖を止め、面積を少し減らしたいのだがどうする! (続く)
ドクダミ(Houttuynia cordata Yhunb.)は日本、中国、ヒマラヤ、ジャワなど東アジア地域に広く分布し、日本では本州、四国、九州の低地に自生する多年生草本で、サツマイモの葉に似た葉をしており、6月の入り梅雨頃に白い花弁状の総苞を持つ穂状の花をつけます。全株に特異臭があり、繁殖力が強い地下茎は長く伸びて分岐し、一度根づいたら、なかなか除草できないしぶとい草である事から『シブト草』とも呼ばれます。
ドクダミは日本に昔から知られる民間薬で、主として化膿性皮膚炎、水虫等真菌症など皮膚病に外用薬として使われてきました。近年になってその薬効成分が明らかになってきており、厚生省の発行する『日本薬局方』にドクダミは『十薬』として収載されてます。これは民間薬としてその効果が証明されたものについて、薬事法に基づいた薬剤の標準的な処方、品質を告示したものです。『十薬』という名が示すように外用以外にも様々な薬効がある事が知られています。ドクダミは強い特異臭のするデカノイルアセトアルデヒドという精油成分やクエルシトリン、イソクエルシトリン、およびミネラル(カリウム塩)などの成分を含んでいて、これらがドクダミの種々の効能の元となっています。「どくだみ」と初めて聞く人は、薬草どころか毒草をイメージするような厳めしい名前ですが、「どくだみ」とは俗称で、本来「シブキ」というのが正式な名称です。俗称の「どくだみ」は毒を抑えるという意味の「毒矯み」からきています。また、どくだみの漢方生薬名は「十薬」と言って、馬に食べさせると十もの薬効があることがその由来です。 いずれの名前もどくだみが優れた薬草であることを示しています。
どくだみは三毒を消す」という言葉がありますが、三毒とは、生まれながらの毒(先天性の毒)、いろいろな病毒から受けた毒(後天性の毒)、そして、食べ物からの毒(食毒)の三つを指します。「三毒を消す」とは即ち、万病に効くどくだみの優れた効果をあらわしています。
どくだみの用法の中で最も古くから知られているものは、切り傷などに塗り薬として使用する外用法ですが、どくだみの煎じ汁を内服すると多くの病気を治すことが知られています。
1.クエルシトリン
(イソクエルシトリン)
植物界に広く分布する黄色色素であるフラボノールの一種 十薬の主要有効成分の1つ。
[効能]
・利尿・緩下作用
利尿(尿の出をよくすること)と緩下(便をやわらかくすること)作用によって、老廃物の排出を促す解毒の働きを強めてくれます。腸の動きを助けて、便秘の解消にも役立ち、新陳代謝を促進させます。
・血圧調整、毛細血管の強化作用
血管の透過性を改善することで、毛細血管を丈夫にして血行をよくする効果があります。血のめぐりがよくなり、どくだみに含まれるカリウム塩と共同して血圧の調整する働きもあります。
・消炎作用
胃壁のただれや傷をなおす、消炎作用があり、ストレスやバランスの悪い食習慣などで弱ってしまった胃腸もどくだみはやさしくなおしてくれます。
2.デカノイルアセトアルデヒド
どくだみに 0.005%含まれている精油成分の1つで、どくだみの代表的な効能である殺菌作用のもととなる物質。生のどくだみに含まれていて生臭い特異臭のもととなっている。乾燥したどくだみ(十薬)はこの物質を含まず、特異臭もしない。
[効能]
黄色ブドウ球菌をはじめ、多くの細菌に対する殺菌作用があり、傷口の化膿止め、ニキビやオデキの炎症を鎮めます。水虫にも効果があるとされています。
3.クロロフィル(葉緑素)
太陽から降り注ぐ光のエネルギーを基に栄養素を作り出す生命力の源となる最も重要な色素です。
クロロフィルは肉芽組織の再生を促す作用があることが知られていて、どくだみの青汁で傷の治りが速いのは、どくだみの殺菌成分で傷口を浄化するのと、クロロフィルが傷口の再生を促す2つの作用が相乗的に働く結果であると言われています。
デカノイルアセトアルデヒドと同様に乾燥したどくだみ(十薬)ではその効能を発揮できない。
4.カリウム
電解質バランスを調節する人間の体に必要なミネラルの1つです。
肉中心の偏った食習慣でカリウムが不足すると多くの病気の原因となります。
血圧を調節し、血流を正常にするのに役立ちます。ハーブの中でもどくだみに特に多く含まれています。どくだみに含まれる他の多種類の成分と相乗作用を示し、新陳代謝を促します
どくだみの開花時期は5月下旬から6月頃ですが、この時期はどくだみ収穫の最盛期です。なぜなら、花をつけたどくだみには有効成分のクエルシトリンが最も多く含まれており、その時期以外に収穫するどくだみでは望むような効果が得られないのです。さらに花にはイソクエルシトリンという成分も含んでいて、これもクエルシトリン同様、毛細血管を強化する働きがあります。
花を咲かせている期間はせいぜい2ヶ月程度で秋以降は葉や茎も無くなってしまいます
どくだみを用いる形態は、大きく分けて、1) 乾燥どくだみ、2) どくだみ青汁、の2種類あります。
どくだみ茶の原料は乾燥どくだみを用います。どくだみとして効果は青汁には負けますが、日持ちするので気楽に用いることができるのが利点です。便通薬として、あるいは便秘に伴う吹出物に良いとされます。
出来てしまっているハレモノを治す時は、どくだみの青汁を直接塗るか、どくだみの軟膏を作って塗るほうが早く治すことができるので、化粧水などと併用するとよいでしょう。
どくだみは薬草ハーブとしては、優れた、有用な物であることが分かった。
しかし・・ 少しくらい生えているのならいいのだが・・
地上部を刈ったが 地下の根(茎)は地上部と同等、それ以上ある。しかも根を残しておくとさらに増えていくというのだ・・・ 僅か2m四方を刈り取り、掘り起こしただけでもう暑さと疲れで参った。これではきりがない。余生をどくだみ駆除で終わってしまう?
どくだみは、原爆が投下された市内で、1番最初に芽を出した植物と言われています。そのくらい丈夫で、少しでも根が残っていると必ず芽を出してきます。薬を使わないのであれば、スコップで掘り返して根を除去するしかありません。かなり丁寧に作業しないと切れた根が残り、半年もしないうちに芽が出てきます。30センチは掘らないといけません。どくだみ、の地下茎は地獄まで伸びていると言われています。(絶句!)
どくだみは、地下茎植物なので、抜いても、また別のとこから生えてきます。
どくだみ以外にも、いろいろなハーブがあるから種、苗を刈って植え付けたいのだ
庭に毎年増えている アップルミント。耐寒性があり冬を越す多年草。
どくだみと同じく、地下茎で殖える。 ハーブティーに利用できる
どくだみの繁殖を止め、面積を少し減らしたいのだがどうする! (続く)
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