香水の似合う季節になった
しっとりと落ち着き ピンと張った空気の中で
すれ違いざまによい香りがして すーっと消えてしまう
そのくらいの感じがすきだ
今日、挨拶をする程度に知っている年配の女性に行き会い
その人から感じた香りは
「香水」と呼びたい 美しい伸びのあるものだった
最近にはない クラシックな大人の香り
今日の空気にきれいに乗ってスパイシーな透明感のある細い香りがした
失礼かなと思いつつ 思わず聞いてしまった
「何をお付けですか?」
ディオールのDiorissimo だという
私の記憶の中の印象とは少し違っていたのだが
わたしはほとんどムイエットの上でかいでいたし
気候、湿度や つける人の体温に多少左右されるのかもしれない
でも 久しく触れていなかった
香水の形をした香りに
懐かしさと幸な気分をあじわった