百人一首は、お正月に母や姉たちと、あそんでいました。
末っ子の私は、何時も最下位で、悔しい思いをしていました。
それでも華やかな札を眺めているのが大好きで、一人でこっそり箱を開けては、並べてみていました。
今思えば、何もこっそり見なくてもよかったのに。
お正月にしか開けてはいけない、大切なものがつまっているように、感じていたのかもしれません。
そんなことをしながら、小学生の頃、初めて覚えたのが、この歌でした。
大江山 いくののみちの 遠ければ
まだふみもみず 天橋立
小式部内侍
なぜこの歌なのかは、覚えていませんが、一生懸命覚えて、この歌だけは、必ず、取れるようになりました。
嬉しかったなぁ✨。。もしかすると、母たちがそうしてくれていたのかもしれませんね。
それから少しずつ歌の意味や背景に興味を持つようになり、昔の人たちが、なんとなく身近に感じられるようになって、
同じように、もしかしたら今よりももっと生き生きと楽しんだり、悲しんだり、ドキドキしたりして生きていたのかもしれないなと思うようになりました。