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『何か』が足りない

2009-03-26 10:58:53 | 旧メンバーブログ
木曜日担当のノリです

新潟は今日は、雪が降っています
先週は、15℃とか、20℃くらいまで気温が上がった時もあったのに、
今日は最高気温も7℃と冬に逆戻り。

もう3月も下旬なんですけどね
早く、あったかくなってほしいものです

2日過ぎましたが、WBC優勝のニュースは
今もなお凄いですね。

ノリも決勝戦は、テレビの前で釘付けでした。
いやぁ、本当に勝って良かった、良かった。

優勝の決まるシーンでの、涙というと、
プロ野球のファンなら、知っている人もいるのではないでしょうか。

清原選手が、西武ライオンズに所属していたころ、
日本シリーズで戦ったもの。

あと1人で、ジャイアンツに勝って優勝が決まるという時に、
一塁の守備につきながら、号泣していた場面。

今、『涙の理由』茂木健一郎さんと重松清さんとで対談した本を
読んでいます。

その中で、上記の清原選手の涙についても触れています。

まだ、さっと通してしか読んでいませんが、
2人の対談を読んでいると『涙』って
色々な解釈をすることが出来るんだなと感じています。

ノリ自身、本を読んで泣くことや、映画やテレビで泣くことは
ほとんどないので、
「涙を流す」ことは、やっぱり特別なものだったりします。

泣いた記憶が鮮明なものもあれば、もうぼやけてしまったものもあります。
卒業式などの、泣く定番のところでは、泣くことは、ありませんでした。

ナカムラミツル(326)さんの詩にこのようなものがあります。

なんとなく ホントなんとなく

胸が苦しくなる夜ってのがあって

なんかすごい泣きたくて

さみしくて、でも涙ってのは、

ギリギリんとこでゼッタイ出てきてくんなくて

「何かが足りない」って

「何かが足りない」って思う。

(326)

この詩を読んだとき、自分の中で、ものすごくわかるって気がしました。
スゴク悔しい体験をして、はじめて涙があふれた時があった。
その時にも負けないくらい悔しい想いをしているに、涙が出てこない時もあった。

涙が流れるとき、意識か無意識といったら、やっぱり無意識に流れる。
で無意識ではあるんだけど、その涙は、どこか過去の自分と
つながっていたりするのかなと思う。

何人か、言われたことがある。
「無理しなくて、泣いていいよ。」

自分でもわかる。無理してること。強がっていること。

326さんの詩にあるように、ギリギリまで出るんだけど、

「何か」が足りなくて、とまってしまっていること。

「何か」って考えたら、弱みを見せたくない自分だったり、
涙を流すことで止まってしまう自分だったり、悔しさだったり、
喜びだったりするのかもしれない。

『涙の理由』の締めくくりには、こんなことが書いてある。

1番価値のある涙は、自分だけのもの。人生という
ジグソーパズルがカチッとはまったときだけに流れる涙。
他人にとって、どんな意味があるのか、そんなことは知ったことではない。
ただ、自分にとっては、かけがえのない価値であるということ。

つぎに、自分が涙をながす時
他人のことを気にしない。自分にとって大事だと思って
涙を流せる体験が出来たらよいと考えるノリでした


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