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Re.1999.3.26

2009-03-26 10:23:11 | 旧メンバーブログ
「私も愛されたい」 児童書に共感の輪

親の虐待から声を失った少女が立ち直った

「おまえは生まれてこなきゃよかった。」
11歳の誕生日、母と兄からそういわれて声を失った少女が
祖父母の愛情に包まれて癒されいく。
そんな児童書「ハッピーバースデー命輝く瞬間」が
子供たちの共感を呼んでいる。

部数は出版から1年余りで12万部を超えて伸び続け、
作者には「私も愛されたい」とつぶやく手紙が
400通以上寄せられている。
この夏には、アニメ映画が完成し、台湾での出版の準備も
始まったところだ。

作者は横浜市で教育カウンセラーをする元小学校教師の
青木さん。
少女のモデルは5年前に相談にやってきた言葉の出ない4歳の女の子。

「お前を見ているとイライラする。」
「お兄ちゃんと比べてのろい」
と母親が言うと、その子はのどをしきりにつまんだ。
指のつめもかんでほとんどなくなっている。

それでも、青木さんが
「お母さん、好き?」
と尋ねると、こくんとうなずいた。
後日、母親から便せん10枚の手紙が届いた。
自分が子供時代、親に可愛がられずに傷ついた。
その思いを今度はわが子にぶつけていた・・・。

手紙は「私も愛するようになれそうです。」
と結んでいた。

物語の中で、母に傷つけられ続けた少女あすかに祖父が語りかける。

「怒るときは思いっきり怒れ。悲しい時は思いっきり泣け。
 感情を殺すことは生きるエネルギーをなくすことだよ。
 受け止めてやるから、本当のあすかをさがしてごらん。」

編集長の斉藤さんは、
「軽くて面白い痛快物語が主流なのに、親からの精神的虐待を
 描く作品が共感を呼ぶとは」と。
台湾の会社から、今月、出版希望が寄せられ、青木さんもOKした。

著者である青木さんは、読書会で中学生に、
「先生の命輝く瞬間はいつ」と尋ねられた。

青木さんは中学のとき、横浜大空襲にあっている。
くすぶる焼死体の中を歩きながら、
「大事に生きよう、しっかり生きよう」と誓った。

「私の命が輝いたのは、戦争が終わり、自分の考えで生きていい
 といわれた時かもしれません。」

手紙をくれた一人ひとりに少しずつ、こんな返事を書いている。

「いま、ここにいる『あなたの存在』が大切だと
 伝えたいのです。ハッピーバースデーはあなたの誕生日への言葉です。」

(朝日新聞 1999年3月26日付 夕刊より一部抜粋)

昨日のニュース。WBCの特集をやっていた。
その中で肉離れで決勝ラウンドに出られず、
観戦をしていた村田選手を取り上げていた。

「優勝が決まり、俺にもメダルあるのかな」と
つぶやく。
自宅に帰ると、4歳の息子が手作りの金メダルを用意して
待ってくれていた。
「優勝おめでとう」の一言と手作りの金メダルが村田選手の
首にかけられる。
村田選手の顔には、満面の笑みが広がっていた。

子どもであっても、それが親であったとしても、
1番褒められたい、認めてもらいと思うのは、
家族なのかもしれない。
自分の帰るべき原点が家族であるからこそ、
喜びは何倍にもなり、また傷つけられる時には、ずっと深く残るのかもしれない。

今週、日本テレビのニュースZEROで
DV被害の特集をやっていた。

既婚している女性の3人に1人、男性は6人の1人の割合で、
DV被害があったことがアンケート調査からわかった。

横並びで、支えあっていく関係から、いつしか暴力という力によって、
上下関係になっていく。
自分の感情を押し殺し、相手の感情を推し量る生活では、いつの日か
爆発をしてしまうだろう。

今の子どもたちにも、感情鈍磨といわれるように、
無関心の子どもたちが増えているという。

空気を読むことが当たり前の時代になり、いつの間にか自分の感情を
押し殺してしまうことが多い世の中。

そんな世の中にあって、受け止めてあげられる環境はどのくらい
あるのだろう。

怒りたい時は怒る、泣きたい時は泣く、自分自身も
心に素直でありたい。また感情を受け止められる大人の1人で
ありたいと願う。





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